2006/9/9

私が女になった日(’00)  イラン

久方にネットレンタルTSUTAYA DISCASでイラン作品新作が出ており、マフマルバフ監督夫人のマルズィエ・メシュキニ初監督作品。3話のオムニバスで、舞台はペルシャ湾に浮かぶキシュ島。半年程前に見た「一票のラブレター」という作品の舞台でもあったリゾート地の美しい島。

1話目の、9才の誕生日に慣習的にチャドルを与えられ男友達と遊べなくなる少女。正午までの残りの時間を惜しみ、海辺で遊び、少年とアメを交互に舐めあったりする性別に無意識な姿が他愛なく切ないものが。

最も印象的な2話目、見晴らしのいい海岸沿いの道を、他のチャドルをまとった女性達に混じってひたすらしがらみを振り払うかのように自転車をこぎ続けるヒロイン。馬で追いかける夫、親族ら。そういうシーンが延々続く変わり種ロードムービー、というか。風を受けて膨らむチャドル姿で明るい海を背景に疾走する姿は、結構視覚的インパクトが残った映像。

3話目、飛行機で島に降り立ち子供らを従え家財道具を買いまくり、浜辺に並べる老女。その眺めは圧巻のファンタジックさ。指に巻いた数々の紐で買うべき品物を確認、でも最後の1つが思い出せず。

イラン女性の自由を求める姿が比喩的に表現されている作品で、ラストの老女の旅立ちを見守る大人びた表情のチャドル姿の1話目の少女の眼差しに、船出への憧れが込められているかも。3話目等はモノや情報が溢れ、真に必要な物を見失う風潮への批判・皮肉でもあるようで、とにかく現実+ファンタジーが織り交じった、久し振りの、枠にはまらないイラン作品の不思議・自由感覚。(http://www.gaga.ne.jp/became_womenlhttp://www.ryokojin.co.jp/tabicine/backnumber/TheDayIBecameAWoman.html一票のラブレター(’01)

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