2006/9/15

風の伝説(’04)  アジア

韓国版「Shall We ダンス?」とのことで、春頃の韓流特集で知り気になっていたパク・チョンウ監督の韓国初のダンス作品。「Shall We・・」が頭にあったものの、一応日常生活に根付いた日米版に比べ、かなり漫画的・破天荒なストーリー展開。

社交ダンスに魅了されてしまったもののいつしかジゴロ的な生活を送る男(イ・ソンジェ)に、潜伏調査で近づく女性刑事(パク・ソルミ)。春先に見た「ダンサーの純情」もあったし、韓国でもそこそこダンスブームはあるのかもしれないけど、お話的には、真剣にダンスを極めるなら何もわざわざこんな道を?とも思える設定。「冬ソナ」での憎まれ役のパク・ソルミの初映画出演作でもあり、彼女は一応正統派美人役の今回の方が結構好印象。

やはり見ものはイ・ソンジェのダンス修行の旅や、キャバレー、屋外でのユーモラス、優雅、ほんのりするダンスシーンの数々。最後に二人が「ディア・ハンター」の女性ボーカルでのワルツのテーマ曲「カヴァティーナ」にのせて踊ったダンスが最も印象的で、この曲にも懐かしさが。(http://www.hf.rim.or.jp/~t-sanjin/pakchonu_densetsu.htmlhttp://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000GG4EIW

クリックすると元のサイズで表示します
0

2006/9/15

ロングボードの宇宙  

「エンドレスサマーU」の字幕担当とのことで思い出した片岡義男、日系二世という背景も似合うようなあっさりした文体と描かれている別次元の世界、一時期赤背表紙の文庫を読み続け、エッセイは頭を冷やしたい時には効用があった気が。見た映画化作品も「スローなブギにしてくれ」「メイン・テーマ」「彼のオートバイ、彼女の島」「湾岸道路」等いくつか。

近年は英語を母語とする立場から見た日本文化論を多く書いているらしく、映画についての著書もあり、折あらば、と思いつつ遠ざかっているけれど、マイベスト作はエッセイ「コーヒーもう一杯」(’80)で、久々に取り出しめくってみると「ロングボードの宇宙」という文章中の、

 青い空は、底なしの宇宙空間だ。頭上いっぱいに、空はすっぽりと抜けきって、無限に深い。その宇宙空間に、太平洋が、むき出しで接している。接点の片隅に、ロングボードにまたがったぼくがいる。いま自分は宇宙の空間のなかにある、という感覚が、ぼくに心地よい緊張と解放のリズムを与えてくれる。
 ぼくは水平線を見る。水平線は、湾曲している。この球体のうえでは、いまぼくが見ている水平線のむこうにも、海がつづいている。ぼくがつかまえようとしてまっている波は、地球の丸さのむこうから、はるばる、えんえんと、うねってくる。

とかのくだりなど、波を待つサーファーの頭の中は想像しにくいけれど、その状況をあえて言葉にするとこういう感かも、と。今改めて読んでも上手い文なのか否か?ながらこの人の風景を描く時のこういう広くて立体的視点も好きだった、と。(エンドレスサマーU(’94)

クリックすると元のサイズで表示します
0



teacup.ブログ “AutoPage”
AutoPage最新お知らせ