2006/10/11

ガラスの使徒(つかい)(’05)  日本

出演もしている唐十郎がシナリオを書いた金守珍監督作品。ガラス工芸にまつわる穏やかなタッチの作品かと思っていたら、少し違ったようで、レンズ作りに魅せられた人々と、倒産の危機に瀕する彼らの工場の立ち退きを迫る整理屋の人々との、ハードボイルド的な側面もある成り行き。

印象的だった、ヒロイン佐藤めぐみが、ダム湖に沈んだ小学校にレンズを磨くため必要な砂を取りに潜り、教室でオルガンを弾く音が、湖の表面で輪になって現れたりする、ガラスの光への一途な想いがもたらす詩的、幻想的な映像、ファンタジー的展開も折々ありつつ、劇画タッチの現実的な脅し、シビアな暴力シーンが交錯し、何とも微妙な後味。

顔ぶれも、さすがに独自の空気を放つ唐十郎の存在感、脇役に余貴美子、石橋蓮司、原田良雄、テーマ曲(「孤独の肖像1st」余り特に作品内容と直接関連ないようながら、エンディングの初めて聞いた、凄まじい曲、という評のサイトもあったこの曲が最もインパクト残った、かも)も担当の中島みゆき等、濃い、多彩な面々。今日は、「ワールド・トレード・センター」を見に行く予定。(http://www.cinematopics.com/cinema/works/output2.php?oid=6037

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2006/10/11

コーヒー&シガレッツ(’05)  アメリカ

ジム・ジャームッシュ監督の、先日見た「ブロークン・フラワーズ」の前作。20年に渡って製作されてきた11のモノクロの短編のオムニバスで、どの話もコーヒー(時には紅茶)を飲みつつタバコを吸いつつ、2、3人ずつの会話が続く。よく登場の、テーブルを真上から撮った構図は、DVD特典の監督談では、テーブルのチェックの柄がチェス盤のようで面白いと思った、とか。

俳優は本名で登場、話が妙な成り行きになったり、親切心が噛み合ってなかったり、微妙な力関係のアヤ、スターのいとこへの女性同士の愛着と嫉妬の交錯とか、とりとめのないやり取りが続き、あるトピックが別の話でも受け継がれたり、という仕掛けも。

やはりとぼけた味が絶妙のビル・マーレイ、一人二役を演じたケイト・ブランシェット、枯れた魅力のベテラン、テイラー・ミード等、こだわりの面々が演じる寸劇集。何がどう、というハイライトはないけれど、ジャームッシュ監督が十八番のオムニバススタイルで、俳優の組み合わせ等楽しみながら、肩の力を抜いて作った感の作品。(http://coffee-c.com/ブロークン・フラワーズ(’05)

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