2006/11/29

イマジン(’00)  サーフィン映画

マーシェル・K.ハットリ監督作品。それぞれサーフィン好きな20才と24才の青年、17才の少女がチリ、ブラジル、カナリア諸島、モロッコ、スリランカ、インド、オーストラリアへ波を求めて旅するドキュメンタリー作品。

今まで見た他のサーフィン作品と多少違うのは、ブラジルのボサノバ初め、各地の民族音楽がバックに流れ、エスニックムードが強かったことと、まさに波に乗る事に魂を奪われてしまっているかのような他のサーファー達のインタビューでも見られる、単純に快適さ、を求めるだけでなく、サーフィンを一種の精神の高揚のための修行、と見たり、その向こうにある意義、を探るような節も。

イスラム国モロッコでは、丁度イラク戦争中でフセインがアメリカを強く非難していた微妙な時期ながら、草の根レベルでは、土地の人々と彼らアメリカ人のサーフィンを通した友好には問題なかったようで。

財力的背景もあるサーファーもいるのだろうけれど、余り一般社会での生活や物質的豊かさに興味を示さず、身軽に出来るだけ波を追う旅を続けたい、という彼らのライフスタイルは、見方によれば”世捨て人”的な部分もあるかもしれないけれど、現実的に(多分)人に迷惑をかけず行動で純粋に好きなことを追う、という自由でしなやかなタフさも。(http://www.amazon.co.jp/gp/product/B0002ADHK8

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2006/11/28

千の風になって(’04)  音楽

一週間前の11月21日は、4年前に他界した自分の唯一の兄弟姉妹で3つ違いだった妹の命日。当日に、けじめにこのことを書こうと思ったけれど、一応FAXしておいた、出来ればアップしたかった本の表紙の掲載許可の連絡が今日出版社から入った折も。

その日は例年通り法事も何もない、母と私で形見の品等持参で、外食。後でポツリポツリと当時の事を話したり。妹は嫁いでいて、その家とは現状交流もなく、こういう形でこの日を迎えている。

趣味や好みが合っていたわけでもないけれど、ふとした時に同じ本を読んでいたり、同じ曲や絵や映画が好きだったり、ということが判ったりしたものだった。子供時代のふざけ合ったりした思い出は尽きないけれど、成人してからは姉妹、というより気のおけない友人関係、といった方が近かったかもしれない。関東と関西、主婦と独身者との距離もあり、自分には自分の生活があり、何かと気にはなりつつ疎遠になっていた頃、突然、逝ってしまった。

痩せぎすで体が丈夫なわけでなく、内向的というわけでもなかったけれど本好きで神経が細い所もあった。夢かうつつか、の霊体験話等も折に聞いた。でも独身時代ずっと仕事もしていたし、他愛ない事にコロコロ笑い、一人でパリ旅行してくるバイタリティもあった。恋愛期間を経ての相手との結婚数年後、うつ病で通院を始めていた。

15年前結婚の当初からの様々な経緯、他界直後の様々な混乱もあり、母も私も当面妹の嫁ぎ先の仏事には参加していない。交通事故死等の場合とは違い周囲の誰もが”加害者”という呵責も覚え同時に”被害者”でもあるという中、慎重に労わり合わねばならなかった状況であったはず、ながら。そんな詳細をここに吐き出すように書くことも、意味があるとも思えないし、止めておこうと思う。

ただ、映画関連のこともあり書いておこうと思ったのは、3年前の11月21日、丁度一周忌の命日、その日はけじめというか、本人も自分達もクリスチャンではないけれど、近くの教会のミサに母と参加、謝礼をして礼拝の際名前を読み上げてもらったりした。そしてその夜、見るともなしにつけていたTV「筑紫哲也のニュース23」で、ゲストの新井満さんが「千の風になって」という曲について語っており、その曲を歌うのを聞いた。番組後、インターネットで歌詞を確かめた。

まさにその日の夜、というタイミング、いつも見る、というわけでない番組、詞の内容からして、余り根拠のないものの存在を頭ごなしに信じる方ではない私も、とっさに、これは目には見えないけれど妹からの、こういう状況の自分へのメッセージだ、と感じ、その時初めて無防備にホロホロと涙が出てきた、と思う。人に気配りするような所もあった。また、この歌のことを取り上げていた薄っすらと記憶にあった朝日新聞「天声人語」の記事が、その年の丁度8月28日、私の誕生日だったことも後日わかったり。(http://www.twin.ne.jp/~m_nacht/2001/2003.html

それらは物理的に単なる偶然、だろうけれど、自分にとっては出来すぎ、な出来事で、この偶然によって、実際失くしたものが戻って来はしない悔いや喪失(感)は同じだけれど、どれだけ心に積もっていた理不尽なわだかまりが解消されたことか。そういう事は、あるものだと。

そのCDと関連本を買い、その詩と元の英詩、「天声人語」の記事、歌の録音等を、事情を知る友人、親戚等に渡したり送ったり、その翌年夏、映画化された作品「千の風になって」(’04キム・スギル監督)も母を連れて見に行った。実話ベースの「天国への手紙」の趣旨のオムニバス作品で、終わって横を見ると、普段めったに感情を表わす、ということをしない人が、ぽろぽろ泣いていてやや驚きでもあり、折々一緒に映画も見るけれど、それは知る限りその時だけだった。

また、当時のAOLの日記・小説・創作欄に、左記にリンクの、たまに妹が書いていた文章や詩のうち一応最も形として評価されたショートストーリー「遍路」を、ボツボツ書いていたのもこの頃で、投稿を期待してのつもりではなかったけれど、少ないながら頂いたコメントは、本当に嬉しいものがあった。

それらはいわば自分なりの”供養”で、私自身の生活にも一言で言いにくい波紋のあった、出来れば経験したくはなかった事だけれど、改めて、1日1日を些細な事に心煩わされず悔いなく過していきたい、と思う。「千の風・・」の歌そのものは、新井満氏が、故郷のおさなじみの奥さんが亡くなった際に、英詩を訳し、曲をつけたものだそうで、当時様々な追悼の場で取り上げられ静かに広がっている、ということだった。(字数オーバーなので下記に)(「千の風になって」

(C)講談社
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2006/11/28

千の風になって  

「千の風になって」(訳:新井 満)

私のお墓の前で 泣かないでください
そこに私はいません 眠ってなんかいません
千の風に
千の風になって
あの大きな空を
吹きわたっています

秋には光になって 畑にふりそそぐ
冬はダイヤのように きらめく雪になる
朝は鳥になって あなたを目覚めさせる
夜は星になって あなたを見守る

私のお墓の前で 泣かないでください
そこに私はいません 死んでなんかいません
千の風に
千の風になって
あの大きな空を
吹きわたっています

千の風に
千の風になって
あの大きな空を
吹きわたっています

あの大きな空を
吹きわたっています


I AM NOT THERE

Do not stand at my grave and weep
I am not there
I do not sleep

I am a thousand winds that blow
I am the diamond glints on snow
I am the sunlight on ripened grain
I am the gentle autumn's rain

When you awaken in the morning's hush・・・
I am the swift uplifting rush
of quiet birds in circled flight
I am the soft stars that shine at night

Do not stand at my grave and cry
I am not there
I did not die

(Author Unknown)

               朝日新聞 [天声人語] より転載

だれがつくったかわからない一編の短い詩が欧米や日本で静かに広がっている。愛する人を亡くした人が読んで涙し、また慰めを得る。そんな詩である。 

英国では95年、BBCが放送して大きな反響を呼んだ。アイルランド共和軍(IRA)のテロで亡くなった24歳の青年が「ぼくが死んだときに開封してください」と両親に託していた封筒に、その詩が残されていた。

米国では去年の9月11日、前年の同時多発テロで亡くなった父親をしのんで11歳の少女が朗読した。米紙によるとすでに77年、映画監督ハワード・ホークスの葬儀で俳優のジョン・ウェインが朗読したという。87年、女優マリリン・モンローの25回忌にも朗読されたらしい。

日本では、95年に「あとに残された人へ 1000の風」(三五館)として出版された。最近では、作家で作詞・作曲家の新井満さんが曲をつけて、自分で歌うCD「千の風になって」を制作した。
私家盤で、友人らに配っている。新井訳の1.2番を紹介する。

(省略)

作者をめぐっては、19世紀末、米国に渡った英国人、30年代の米国人、米国先住民の伝承など諸説ある。いつどこで生まれたのかわからない、風のような詩だ。

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2006/11/27

おいしい生活(’00)  アメリカ

先週末深夜放映の録画を見た未見だったウディ・アレン監督作品。元ギャングの夫が仲間と銀行強盗を企むものの、思わぬ展開に・・というコメディ。トンネルを掘って、という粗雑・素朴さは邦画「死に花」のご老人達の奮闘を思い出したり。

カムフラージュだった妻のクッキー屋が大当たり、思いがけず大金持ちになった夫婦。そのままの生活習慣を続けたい夫と、上昇志向に満ち溢れた妻。熟練のウディの漂々ととぼけたムード、トレイシー・ウルマンの、ダイナミックな妻、のやや漫才的コンビに、インテリの美術商ヒュー・グラントらが絡み、彼はこの前年のようだった「ノッティングヒルの恋人」で好イメージで、この作品でも登場序盤はそこそこスマートで魅力的、だった。

てんやわんやで夫婦が、華やかかつ波乱万丈の”人生勉強”をしていく展開が、結構テンポ良く飽きなかった作品。(http://www.amazon.co.jp/gp/product/B000066HMR

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2006/11/24

アメリカの旅U<11>  旅行

’96.3.13〜3.14 サンフランシスコ(7)

コースタル・トレイルに入る前に、小さな店でサンドイッチか何か、食べた気がする。この旅では、何を食べたか余り記憶にない。朝は近くの店で何度かパンケーキセット等、一度イタリアンの店で、スパゲティ。スパイシーすぎたメキシコ料理。ジャパンタウン等の日本食レストランでラーメンやお寿司、LAよりも結構広かったチャイナタウンで2回程中華。

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最初の中華の店で、チャーハンと好物の酢豚を頼んだら、ウエイトレスが、それは私には多すぎるから、チャーハンだけで十分だ、と言うのでそうしたら、確かに日本と同じ位の値段で2〜3倍はありそうなかなりの大盛り、で何とか食べ終えた、という所だった。他は適当にシーフードやファーストフード等、だったろうか。

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トレイルを歩き始め、2、3時間程の行程、前半は余り人影も見かけず、右手に広がるブリッジ、海岸線、海原の眺めと共にブラブラ進む。天気も良く、空気も爽やか。

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アメリカの旅U<10><12>
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2006/11/23

アメリカの旅U<10>  旅行

’96.3.13〜3.14 サンフランシスコ(6)

ツイン・ピークスを後にして、バスを乗り継ぎ、ゴールデンゲートブリッジの手前、リンカーンパークの東のパステルカラーの家が並ぶ住宅街へ。乗り継ぎの際通った場所の、サンフランシスコ独特のデザインの同じサイズで連なる家並みも印象的。

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目的地は、ガイドに見晴らし抜群、と小さく載っていたコースタル・トレイル、という散歩道の入り口。最後はその前にも行った太平洋側に出るコースで、帰国前にやはりもう一度日没を見ておきたい、気がした。

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アメリカの旅U<9><11>
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2006/11/21

人間の証明(’77)  日本

佐藤純彌監督作品。先日図書館で上映会があり、都合がついたので。広告での「母さん、あの麦藁帽子どこへいったんでしょうね・・」の西条八十の詩と共に風に舞う麦藁帽子のイメージと、ジョー山中の主題歌の情緒的なインパクトが残っていて、思えば結局未見のままで。

鑑賞層はほぼ高齢男性、女性は2人位だけだったかも。東京〜ニューヨーク舞台に、ある黒人の殺人を発端に繰り広げられる愛憎のサスペンスドラマ。高度成長期を象徴するような、栄華を上り詰めたデザイナー(岡田茉莉子)の華やかなファッションショー、その裏側の戦後の日米の軋轢にもさかのぼる秘められた過去。

在りし日の松田優作初め、豪華な顔ぶれで、当時としてはスケール感ある舞台背景でもあったのだろうけれど、絡み合う因縁、原作は未読だけれど、母としての情愛よりもエゴを選んでしまい罪に罪を重ねていく人間の末路が”人間の証明”、にしても後味的には予想以上に結構重かった。(http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=87927

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2006/11/19

プルーフ・オブ・マイ・ライフ(’05)  アメリカ

ジョン・マッデン監督作品。邦画「博士の愛した数式」同様、数学がモチーフ、とのことでやや気になっていた作品。博士が数学の素人の親子に判りやすく解説、という趣だった「博士の・・」に比べて、天才数学者の父(アンソニー・ホプキンス)と数学を専攻する娘(グウィネス・パルトロウ)の間で交わされる数式や用語はさすがに高度でマニアック。

無意識に父を越えてしまう自分の才能ゆえ、また、それを身近な人間にも認められない状況での混乱。結局は自分の才能を形として証明し、それを生かす道を進むには、楽なシェルターに逃げ込まずとことん向かい合う自身の姿勢しかない、という自分の(選ぶ)道、という事について、じんわりと訴えかけるような余韻。

アンソニー・ホプキンスの老練さ、グウィネスのやや意外な化粧気のないナイーブなヒロインの熱演、ではあったけれど、趣は違うものの同監督とグウィネスのコンビの前作「恋におちたシェイクスピア」の方が、インパクトは残った。(http://c.gyao.jp/movie/proofofmylife/http://www.amazon.co.jp/gp/product/B000FOT8HC「博士の愛した数式」

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2006/11/18

愛に翼を(’91)  アメリカ

昨夜深夜放映していたメアリー・アグネス・ドナヒュー監督作品。母のお産の間、その旧友の田舎で過す少年のひと夏。積極的に見るつもりでもなかったものの、冒頭、グレイハウンドバスで少年がうとうとしながら田舎に到着するシーンでちょっと引き込まれ。

父親不在の少年と、息子を亡くした夫妻との互いの心の隙間を埋めあうような触れ合い、やはりシングルマザーと暮らす隣のしっかり者の少女との無邪気な交流が、サウス・カロライナの川や海や森ののどかな自然を背景に展開し、心にわだかまり、癒えにくい傷を持つ大人達の緩和剤になっていく、子役だったイライジャ・ウッドとソーラ・バーチの演技も達者で、地味ながらしみじみした味わい。

同時刻に放映だったイラン・日本合作の「風の絨毯」(’02)は、たまたま工藤夕貴が出ているということで見た所、楚々とした後味が新鮮で、イラン映画を見始めたきっかけとなった作品で、イラン映画の地上波での放映、というのも余り記憶になく今回録画出来たのは良かった。(http://homepage2.nifty.com/woodyend/paradise.html

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2006/11/15

僕らのバレエ教室(’04)  アジア

女性監督ビョン・ヨンジュの韓国作品。春の韓流フェスティバルのサイトで知り、ダンスものとして脳裏にあったけれど、高校生達がひょんなことから通うことになったバレエ教室、そのレッスンや発表会は話の一部分、という感で、彼らの家庭内のひずみ、逆境、恋、大学進学、進路等に悩みながらの思春期をシュールに描いた作品。

主人公役ユン・ゲサンは元人気グループの歌手だったとかで、今回映画デビュー、高校生役だったけれど実際26才、漂々としたナイーブな表情がやや印象的。恋の相手役キム・ミンジョンも、慣れないぎこちない気持を持て余す少女を演じ個性的な風貌。

韓国の家族間の密度等、も背景にあり、色々葛藤しながらの緩やかな友情、父と息子の和解等人情味も折りいれられ、純粋に熱を入れていた、というわけでもないバレエのレッスンだけれど、やはり彼らがエネルギーを発散する発表会は、ハイライトの1つ。

近隣のレンタル店では第2、4火曜が半額日、で洋邦画数枚借り、目当てのずっと出払っているものもあり、先日リリースの「カーズ」等もコーナーが出来ずっと在庫はなかったけれど、返却時に発見。(http://www.cinematopics.com/cinema/works/output2.php?oid=6507

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2006/11/14

ざわざわ下北沢(’00)  日本

市川準監督作品。東京世田谷の下北沢の街を舞台にした群像劇。ピアニストフジ子・へミングが出ている、とのことでも気になっていた作品で、フジ子さんは、演技というか、割とそのままのムードで漂々と猫と暮らしピアノを弾いていたり。

とにかく登場人物が多く多彩で、原田芳雄、リリィ、柄本明、樹木希林、渡辺謙、鈴木京香、豊川悦司、田中麗奈、広末涼子、田中裕子、テリー伊藤等、の人々が下北沢の街の住民として何気なく散りばめられた豪華さ。

下北沢は大分前に雑貨店巡りか何かで行って、ゴチャゴチャとした活気のある所で、一昨年夏の晩に、シネマアートン下北沢にイラン映画「ブラックボードー背負う人ー」を見に行ったきり。(http://www.walkerplus.com/movie/kinejun/index.cgi?ctl=each&id=32133「トニー滝谷」

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2006/11/13

アメリカの旅U<9>  旅行

’96.3.13〜3.14 サンフランシスコ(5)

モントレー半島からサンフランシスコへ戻ってきたけれど、やや疲労気味、旅も終盤で、夕方再び太平洋側へ日没を見に行こうかと思っていたものの、断念して休養。近くのバーガー店で軽く食事を済ませた。

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翌日地下鉄とバスで、サンフランシスコにある43の丘の中でも、街やサンフランシスコ湾の展望で有名なツイン・ピークスへ。観光バスも多かった気がして、歩いて登った展望場は、さすがに爽快な眺め。(未見ながら「ツイン・ピークス」というデビッド・リンチ監督作は、アメリカ北西の田舎町の名で、関係ないようで)

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アメリカの旅U<8><10>
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2006/11/12

アメリカの旅U<8>  旅行

’96.3.11〜3.13 モントレー・カーメル(3)

バスで数十分のカーメルの街へ。ここは信号機もなく、こじんまりした海沿いの街で、サンタ・バーバラをもう少し素朴にしたようでも。小粋な店やレストランが並び、芸術家も多く住む街で、当時のガイドではギャラリーも60軒位。小さな貝殻がはめ込まれたCARMELという文字入りのマグネット等買っていた。

ギャラリーの1軒でややラッセン風の海の絵が目に止まり、しばらく眺めていたら、その画家(兼多分店主)の男性が購買を勧めてきて、今旅行中だし遠慮しておく、もし東京で展示するような折があれば見に行く、ような旨を言ったら、後でポストカードを送ってくれる、ということで、一応漢字とローマ字で住所と名前を残して店を後に。

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そんなことも忘れていた帰国後1ヶ月位に、本当に2枚カードが届き、お礼にというか、確か海の曲を編集したテープを送った。やり取りはそれだけ、当時届いた封筒はどこかに紛れているのかもしれないけれど、そのカードは手元に。(こういう作品のアップは著作権が気になり、(多分)無名の画家の作品だからいい、というものでもないんだろうけれど、今回は一応記念に)

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カーメルは’86〜’87年クリント・イーストウッドが市長を務めたことでも知られ、前に「ミリオンダラー・・」の際に音楽好きの人も話題にしていたけれど、監督デビュー作「恐怖のメロディ」(’71)もここが舞台で、内容は元祖ストーカー作品、でもロバータ・フラックの「愛は面影の中に」がバックに流れたりしていた海岸の景色は美しく、DJの主人公(イーストウッド)が世界3大ジャズフェスティバルの1つのモントレーフェスティバルに出かけるシーンも。この時はやはり天気は曇りで眺めも今一つで残念。

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アメリカの旅U<7><9>

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2006/11/11

デイジー(’05)  アジア

やや気になっていたアンドリュー・ラウ監督の韓国作品。先日見た「ヨーロッパ特急」でも少し登場のオランダ、アムステルダムが舞台、ヒロインの画家の卵のチョン・ジヒョンを巡る刑事(イ・ソンジェ)、暗殺者(チョン・ウソン)との数奇なラブストーリー。

今回のチョン・ジヒョンは、ナイーブで運命に翻弄される受身の「イルマーレ」等の時のようなソフトな感。似顔絵を描く広場、レトロな祖父の骨董品屋、運河や港、特に絵を描きに行った山間の、小川が流れデイジーが咲き乱れる田園風景は、まさに劇中でも話が出ていた印象派の絵画の世界のような趣。桃源郷、というか、黒澤作品「夢」の「水車の村」が重なるような。彼女に人知れず送られてくるデイジーの花、というのもロマンティックなエピソード。

そういう世界に、彼女に近寄る謎の男達の背景が絡み、ハードボイルド調になっていくのは、未見ながら「インファナル・アフェア」等のアクション系のラウ監督色ならでは、という所なんだろうけれど、何と言うか韓国作品の型にはまらなさ、も感じたものの、チョン・ジヒョンとヨーロッパの落ち着いた街並み、彼女が描く柔らかなタッチの絵画の世界、そういうソフト感だけでも味わえた作品。(http://www.daisy-movie.com/http://www.amazon.co.jp/gp/product/B000FJGW6M

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2006/11/9

青い鳥のゆくえ(’95)  

先日図書館で薄手で読みやすそうなので借り、「ダ・ヴィンチ・・」関連本と共に読み終え、著者同様、昔絵本で読んで、幼い兄妹が旅に出て探した青い鳥が家の鳥だとわかり「幸せは身近な所にある」という話だと思っていた「青い鳥」が、実は原作では、その鳥は2人を残して飛び立ってしまう、というある意味虚無的な感もする顛末だった、とのことで、やや意外な事実。

父のような愛情で人を励ます”慈”、相手の悲しみを黙って傍らで共有する母のような愛情”悲”を合わせた、元々インド仏教思想の背後にあった”慈悲”の考え等をヒントに出しつつ、結局”幸福の青い鳥”は、どこにある、という訳でなく各自で作り出し求めるしかない(のでは)、という結び。

五木寛之著作、といえば浮かぶのは記憶薄れているけれど「風に吹かれて」や井上陽水との対談その他、秋吉久美子と渡部篤郎で映画化され、フィレンツェ等イタリア舞台ということもあり見た「レッスン LESSON」(’94)の原作を、その後買って読んだのが多分最新。(http://www.amazon.co.jp/gp/product/4041294312

(C)朝日出版社
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