2006/12/31

キリクと魔女2(’05)  ヨーロッパ

ミッシェル・オスロ監督作品。一昨年劇場で見た影絵のアニメ「プリンス&プリンセス」がファンタジックでとても良かったので、同監督の「キリクと魔女」も見て、先日DVDリリースのその続編。

アフリカの小さな村、魔女の企みもあり色々起きる問題を、前作同様、小さな裸のキリクが機転と大胆さで解決。その度に彼を讃えて村人が歌う、ユニークでエスニックな歌。花が咲き乱れる森等の、独特の素朴な色調での鮮やかさ。

大人の鑑賞にも耐えるアニメ、との触れ込みだけど、足が速い以外特殊能力を持たず、柔軟なアイデア、企みを見抜く勘、という素手の知恵で活躍する、日本のアニメの子供にはありにくいタイプのヒーローかも。母が年越しうどんを作って食べた。今年も終わり’07年が来る。「半島を出よ」は少しは進んだものの、年を越す事に。何にせよ1日1日、余分な事に心煩わせず笑顔で有意義に過したい。(http://dvd.sonicmart.jp/product/detail/ALBD-5393S.html「プリンス&プリンセス」

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2006/12/30

恋の門(’04)  日本

昨夜深夜放映の松尾スズキ監督作品。漫画の原作も手掛けるらしい松尾氏ならでは、か、漫画家ならぬ”漫画芸術家”と称する「恋愛寫眞」で見たばかりの松田龍平の主人公、漫画家志望のコスプレ好き酒井若菜、漫画バーを経営する有名漫画家だった松尾スズキらの恋あり、夢あり、挫折ありまさに漫画タッチ、カラフル、無国籍風なコメディ。

改めて松田龍平はやはり面差し的にはお母さん的、父優作氏よりも軟派というか柔軟な芸風、という感が。漫画本が図書館のように並ぶユニークな”漫画バー”。新宿地下の漫画喫茶に行ったのはもう随分前。息抜き場としてはなかなかいい場所という気が。

忌野清志郎もコスプレ姿で、落ち込む酒井若菜を励ます歌を披露、こういう作風には合う人、かも。大学時代かなりのRCサクセションファンの友人がいて、コンサートに付き合った。彼の曲で好きなのは井上陽水の「氷の世界」(’73)の中の陽水と共作の哀愁の名曲「帰れない二人」「東京上空いらっしゃいませ」(’90)のテーマ曲で、牧瀬里穂が劇中踊りながら歌っていたのも印象的。7月に喉頭癌が判明、今もおそらく闘病中のようで、回復をお祈りします。

昨夜は時間帯が重なる「読売交響曲第九番 歓喜の歌」「センチメンタル・アドベンチャー」を保存録画。今夜も幾つか放映が。やっと掃除していたら「幸せのちから」試写会券が宅急便で届いた。(http://koinomon.com/

明日もう大晦日で紅白歌合戦、近年せいぜい断片的に見る程度で、先程出場歌手をチェック、最近の曲はシンガーはともかく知らない曲も。一応懐メロ的注目曲は今井美樹の「PRIDE」

それと、先月28日にここに思い出のトピックを書いた「千の風になって」を、テノール歌手秋川雅史氏が歌うようで。出来れば新井満さん版を聞きたかった。最近はこの曲の話題も聞かなかったけれど、今紅白で、ということは、相変わらず静かに広がっているようで何だか少し嬉しい気も。(http://www3.nhk.or.jp/kouhaku/恋愛寫眞(’03)

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2006/12/29

クリスマスの約束  音楽

昨夜TBSで放映の’01年からこの時期恒例の小田和正のライブ番組。やっと今年初めて見た。冒頭、「今年はもういいんじゃないか、と思ったけれど今回のテーマが『メッセージ』だから、と説得されて・・」とやや照れ臭そうだった弾き語りでの「言葉にできない」。

ゲストでは、松たか子や、知らなかった若手のグループも来ていたけれど、初めて本人を見たフォークシンガー斉藤哲夫、が印象的。「バイバイ・グッバイ・サラバイ」という独特な入り方のメロディの曲が一番耳に残っていたけれど、初めて買ったオフコースのアルバム「秋ゆく街で」(’74)にあった「悩み多き者よ」の作詞・作曲者、という小田さんとの接点が。

本人はもう少し痩せ型の人、というイメージにしてはポッチャリ型の人。今回ヒット曲「今の君はピカピカに光って」の1フレーズの後、その「悩み多き者よ」、これも一部耳に残っていた「グッド・タイム・ミュージック」を一緒に歌い、時代を超えた共演にやや感慨も。

今回番組中最も印象的だったのは、切々と歌い上げた故尾崎豊の「I LOVE YOU」(’91)。小田さんは亡くなる少し前に会った事が、とのことで、改めて、じんわり染み入る褪せない名曲。

特にファン、というわけではなかったけれど、以前春先の突然の訃報には驚いたし未亡人の書いた本は読んで、この曲や鈴木保奈美のドラマの主題歌でもあった「OH MY LITTLE GIRL」(’94)は鋭利な彼の感性の、繊細な優しさが現れているようで好きだった。この曲も使われ彼がモチーフの「LOVE SONG」(’01)は未見だった。

グレーの毛糸の帽子でこの人も歳をとった、と思ったらもう59才、だそうで。会場では折に歌声にハンカチで鼻や目を押さえる女性の姿も、で、TVながら久方のオフコース・小田ワールド。(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%83%9E%E3%82%B9%E3%81%AE%E7%B4%84%E6%9D%9Fあの歌がきこえる「生まれくる子供たちのために」

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2006/12/28

恋愛寫眞(’03)  日本

昨夜深夜放映を録画の「トリック」の堤幸彦監督作品。カメラマンの青年とNYに行った元恋人との過去と現代が交錯、最近ではドラマ「愛と死をみつめて」以来(ビデオでの「ざわざわ下北沢」でも少しだけ)の広末涼子と「NANA」以来の松田龍平の甘酸っぱさが残る物語。

序盤友人を弄んだ大学生を殴ったり、子供の風船を取りに電柱に登ったり、理屈抜きの正義感で行動する謎の奔放なヒロイン、結構広末がフィット。手ほどきした写真での自分を上回る才能に、恋人として許容できなくなる龍平青年のナイーブさ、写真は単に”同じ世界にいたい”だけだった彼女とのすれ違い、彼女の消息を追ってNY行くものの、面影だけが残っていた顛末の切なさ。

何故か全編に彼の訥々とした英語でのナレーション、は味わいかあだっぽさか微妙。小池栄子のキレた女性とのガン決闘もNYらしさ、というにはやや陳腐な気も。でも様々なアングルの冬のNYの街並みは見もので、龍平君がグラウンド・ゼロを前に「人間同士の争いはなくならないのか」とかつぶやいていたり。邦画でこの場所を見たのは多分初めて。

エンディングに、先日も「天使」で「パレード」が歌われていた山下達郎の「GO AHEAD!」('78)の中の一時心洗われるような「2000トンの雨」が意表を突かれ、かつ妙にハマっていて、やはり懐かしくなったり。クリスマスも終わりテンプレートも元に、と思ったけれど気分転換に試しにこれに。(http://www.amazon.co.jp/%E6%81%8B%E6%84%9B%E5%AF%AB%E7%9C%9E-%E5%BA%83%E6%9C%AB%E6%B6%BC%E5%AD%90/dp/B000K4WTJ6

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2006/12/27

トルコの旅<2>  旅行

’95.5.4〜5.5

モスクワからトルコの首都アンカラへ。ここで両替をしたけれど、当時のガイドでは1円=300トルコリラで、日本円で100円の買い物が3万TL、結構な出費に感じてしまう感覚は、最後まで慣れないまま。アンカラから、奇岩地帯カッパドキアへ、途中で車窓に大きな湖があっただけの広々と視界の開けた高原、整備された舗装でもない道をひたすらバスが走る。

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カッパドキアに近くなり、見える家々はレンガの簡素、質素な作り。ただ岩を掘りぬいたような家も。’99年にトルコ大地震があった時には、あの家々ははたして、と気にはなった。

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対照的な、割と豪勢なホテルがその地にポツンとあるのが、妙に際立って浮いている、という感が。ホテルの部屋では時折近くの寺院からであろうコーランの声が聞こえた。

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この旅では確か本場ベリーダンスショー、トルコ風呂体験等のオプショナルツアーもあったけれど、それはパスした。今近くに住み少し仕事している母も休みになり、今日は、初めての後楽園のスパ施設「ラクーア」に。ここら辺は結構前ドームに巨人VS(野村)ヤクルト戦を見に来て以来。心身リフレッシュ効果はあったけれど

やはり年末、一昨年だったか母と行ったお台場の「大江戸温泉物語」の方が、やや遠いけれどお風呂の種類も多く、飲食店も館内で色々あり一応江戸情緒のテーマ館的にも良かった、と話した。なかなか地下鉄駅に辿り着けず、周辺のXマス風イルミネーションを眺めながらの帰り道。今夜は年末だからか、幾つか洋・邦画深夜放映があり録画を迷ってしまう。

トルコの旅<1>
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2006/12/26

バルトの楽園(’06)  日本

先日DVDリリースの出目昌伸監督作品。これも、「硫黄島・・」「佐賀の・・」同様「SAYURI」の時、チャン・ツィイーの子供時代を演じた大後寿々花の次作品、とのことで春頃チェック、音楽絡みでも興味あった作品。夏W杯ドイツ大会等もあったけれど、スレッドを見直すと書いていたように今年3月までの1年間「日本におけるドイツ年」で、様々な催しが行われた流れも。

第一次大戦時の徳島の俘虜収容所、所長の寛容な姿勢によって、持つ技術を生かし地域の住民と交流するドイツ兵捕虜達の実話ベースの物語。収容所、というには自由で優遇、天国のようでは、とも思え、やはり第二次大戦時の悲壮な軍国主義からは想像し難く、やや御伽噺的な感もするけれど、日露戦争時も、日本でロシア兵との似たような交流もあったようで、人道的でいい話、ではあり

やはり勝利側の心のゆとり、という部分もあるのだろうけれど、会津人としての苦労も経た上での人としての温厚さが滲む所長に松平健(バルト=ドイツ語で髭、で黒々と口髭が)の和やかな豪放さが似合っていたような。

ハーフの少女役大後嬢はやはり”芸達者”な印象で、彼女の存在ゆえ日本兵を撃てなかったドイツ兵の父の逸話も印象的。久方に中山美穂の妹、中山忍もチラッと見かけたり。ドイツ側のブレーノ・ガンツ等もさすがに渋い存在感。

ラストのハイライト、日本での最初の演奏だったという「交響曲第九番 歓喜の歌」シーンに改めて、年末、と。明日は「市川崑物語」に。とりあえずは仕事納め日でも。(http://www.bart-movie.jp/「SAYURI」

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2006/12/25

DOGORA(’04)  ヨーロッパ

パトリス・ルコント監督作品。「列車に乗った男」以来、百人程の子供とオーケストラによるシンフォニー音楽「DOGORA」の演奏+同監督の弟が住むカンボジアの映像の合体。「役者、科白、言葉もない、ただ純粋に感情だけに訴えかける音楽映画を撮るのが長年の夢だった」そうで。

ドキュメンタリーでもなく、ミュージックビデオでもない、濃厚さは全く違うけれど、以前、外国の様々な場所を、佐伯伽耶というシンガー兼女優がただ歩くシーンのバックに、洋楽や彼女の歌が流れるだけの、結構いつも見ていた深夜番組があったのを思い出した。

風景に音楽が被る事によって、最高6人!乗りのバイクや荷台に溢れそうな人を乗せて走る車、自分の背丈には大きい自転車をこぐ少女らの姿に、躍動感、子供や人々の何気ない表情に、ドラマティックさが生まれたり。カンボジアという場所の、太陽の光線、生活、混沌、貧困、息吹等、そういうシュールな断片に”情感”を与える、映画音楽の効果、を端的に示す作品、という感も。

これはクリスマスらしい作品、というわけではなかったけれど、個人的ベストクリスマス映画、といえば洋画では「34丁目の奇蹟」(オリジナル’47、リメイク版’94)、邦画では「大統領のクリスマスツリー」(’96)という所。(http://www.rosalba.ne.jp/culture/backnumber/03/index.html

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2006/12/24

天使(’06)  日本

宮坂まゆみ監督作品。音楽ビデオ畑の方で、長編デビュー作とか。深田恭子が演じる白いドレス+羽付きの”天使”が、”見える人には見える”人々の元を訪れる、原作桜沢エリカのコミックのファンタジー。

「下妻物語」以来、科白なくフワフワと漂うフカキョンの天使と、様々な人々の群像劇、で、父親(役初めての永瀬正敏)と暮らす幼い少女と並んで歌っていたのは山下達郎の「パレード」。この辺りの曲ののどかさ加減が懐かしい。

子役の”ちいちゃん”森迫永依が天然キュート、恋人の連れ子をぎこちなくも可愛がる永作博美や、セピア調のノスタルジックな猫屋敷に住むベテラン鰐淵晴子等もいい味。評価が分かれているようだけれど、こういう日常+やや非日常の中の温かさ、というのもいいような。

友人や母との関係で悩む少女を救ったり励ましたり、神出鬼没、ジンライム好きの個性派天使、雪のシーンも柔らかで、たまたま1週間前にレンタルしていたけれど、クリスマスに似合う作品、かも。今日は一応メリー・クリスマス、イブは今晩同様、近年ずっと仕事。(http://www.tenshi.bz/下妻物語

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2006/12/23

トルコの旅<1>  旅行

エルミタージュ展のロシアの映像や小物等で、ちょっと前のトルコ旅行を思い出し、昔の楽しい思い出ばかり、というのも何だけどリフレッシュ・景気付けに、この旅も振り返ってみようかと。これは’95年のGW、唯一母と行った海外旅行。

母にとっても今の所唯一の海外旅行で、それがハワイでもグアム島でもなく、トルコとは・・と、折に旅の話の種にはなってきたようで。その後特に母の周辺も何かと落ち着かず、この時の話になる度に、行っておいて良かった、と言うのが口癖。連休終盤出発ということで、GWにしては割り安ツアーではあった。

トルコは庄野真代の「飛んでイスタンブール」という曲もあったけれど、アジアとヨーロッパの狭間、というエキゾチックさや、沢木耕太郎の「深夜特急」の影響も少しあったり、ヨーロッパも未踏だったけれど、とにかくまともにヨーロッパ、よりはここに行ってみたかった。初めての国だし、連れが母ということもあり、パック旅行に。

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’95.5.3〜5.4

成田からアエロフロート航空機で、乗り換え地モスクワへ。空港からホテルへ向かうバスの車中、現地のガイドらしき女性が、一人幾らかで、ついでにモスクワ観光を呼びかけ、大方の人が希望の挙手をしたけれど、このツアーのツアコンの男性が、規約に反するから、云々で、阻止。結局ホテルからの眺め、空港の売店をブラブラしただけのロシア体験。

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2006/12/22

大エルミタージュ美術館展  文化・芸術

気になっておりやっと行ってきて、平日ながら、明後日で終了ということもあってか、結構な賑わいで、人波を掻い潜るように鑑賞。「都市と自然」がコンセプト、とのことで17〜20世紀、ヴェネチア派、ロマン派、印象派等の幅広い作品群。映像コーナーでの、サンクトペテルブルグの美術館自体が芸術品、という豪華さも。

ロシア自体は、10年程前、トルコへの旅行中乗り換えのためモスクワのホテルに慌しく一泊しただけで、観光もしていないけれど、販売コーナーに、空港で見かけたような特有の、人形の中から小さな人形が出てくるマトリューシカという人形等もあり一瞬懐かしかったり。

ほぼ1点ずつ、という感だけれど馴染みのモネ、ルノアール、シスレー、ユトリロ、アンリ・ルソーらの作品も見られたのが良かったし、ボナール、マルケ等も。恒例で、帰りに多少カード類も買ったけれど、少し大判カードを買ったのは「野原の少女」(ルードリッヒ・クナウス」と「アルンヘムの風景」(ヤン・ウェイセンブルフ)という作品。どちらも知らなかった画家だけど、野原でうずくまる少女の柔らかな空気感、朝の通りのスッキリしたコントラストが気に入ったり。

シスレーの川の絵のカード等、色彩や雰囲気が明らかに元の作品の魅力が失せているものは、普段は集める画家だけれど、どうも今回手が出なかった。縮小だし、材質的にも仕方ないけれど、ユトリロやルソーのはカードなりに味わいある気がして満足。集めてどう、ということはないけれど、普通2枚買って1枚保管、1枚は使用用で年賀切手を貼って(そろそろ書かなければ、の)年賀状にしたり。(http://www.ntv.co.jp/hermitage/main.html

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2006/12/21

市川崑物語(’06) AOLブログトークスレッド  日本

「市川崑物語」

 スレッドマスター:- BLOG
アクセス数:6883
投稿日時 2006/12/21 0:03:11
更新日時 2008/10/22 9:45:07


先日公開された、市川崑監督の半生を描いたドキュメンタリー「市川崑物語」(←関連サイトです)、90歳にしてセルフリメイクした「犬神家の一族」公開記念、ということでもあるようですが、同監督を敬愛する岩井俊二監督の新作、とのことで、いずれ見てきたいと思います。

岩井作品は前作「花とアリス」が一応一作年の個人的ベスト1作品だったり、幾つかの作品は非常に好きで、先日初プロデュース作「虹の女神」も見ましたが、やはり、本作も劇場で見ておきたいと。

市川作品は一連の横溝正史シリーズの「犬神家の一族」〜「八つ墓村」で見て、横溝ワールドのおどろおどろしいイメージが強く、作風的に、岩井作品との関連、というのもやや意外でしたが、岩井監督は「犬神家・・」を映画作りの教科書にしている、とのことで、世代を超えての友好関係もあるようで。

公式サイトを覗くと、殺人の仕掛けはグロテスクでも、犯行シーンの顔を必ず綺麗に撮ってくれる、とか日本の山河、光の映像美、女優の持っている美しい個性を引き出して撮っている、等のゲストのコメントが見られ、そこら辺岩井作品への影響も、という感もしたりします。

新宿ガーデンシネマでのみ上映のようですが、上映中の「犬神家の一族」リメイク版、その他市川・岩井作品等についてでも、ご覧になった方の感想、批評、コメントある方等、自由にどうぞ!(投稿でもメールでも結構です)



13 岩井俊二監督映画祭に登場

投稿者Autumn 投稿日時 2008/10/22 9:45:07
更新日時 2008/10/23 11:00:06

今回東京国際映画祭のオールナイトイベント「映画人の視点」で、岩井俊二監督が今夜登場、ゲストは、よく岩井作品の音楽担当をしている小林武史、「リリィシュシュのすべて」「虹の女神」に出演の市原隼人、「リリィ・・」「スワロウテイル」「花とアリス」に出演の伊藤歩、美術監督の種田陽平氏等。上映作品は「Love Letter」('95)、「スワロウテイル」('96)、「花とアリス」('04)。

岩井監督も、市川準監督同様、ダイアリー作成時好きな監督の一人に挙げたりもしており、近年この「市川崑物語」を見たのが最新ですが、小林武史とのやり取り等は興味があったり、スクリーンでのこの3本、というのも見直したい、という気持ちはありました。私は今回行けず、当日券も売り切れのようですが、もし見に行った方で、感想、コメント等伺えれば嬉しいです。

同イベントでは23日(木)黒沢清監督、24日(金)滝田洋二郎監督が出演のようです。



12 「その木戸を通って」映画祭で上映

投稿者:Autumn 投稿日時 2008/10/20 9:45:24
更新日時 2008/10/20 12:00:23

今回東京国際映画祭で、2月に他界した市川崑監督の、70数作中唯一の未公開作品「その木戸を通って」も六本木会場で特別上映、今日(20日)13:30〜と24日(金)17:30〜、24日には出演の中井貴一がゲストで来場予定だそうです。

原作は山本周五郎、'93年に撮影され、一度TV放映があっただけの幻の名作、だそうで、城勤めの武士と、記憶喪失の女性との愛のドラマ、出演中井貴一、浅野ゆう子、フランキー堺等で、来月8日から公開も、と。また、アニメ部門で同監督の実写版「火の鳥・黎明編」('78)も初日に上映されたようですが、改めて作風の広さ、を思い返したりしました。

今回の同映画祭は、今年他界された、市川準監督遺作「buy a suit スーツを買う」、峰岸徹さんの遺作「その日のまえに」、緒形拳さん出演の「復活の日」、深浦加奈子さんの遺作「ぼくのおばあちゃん」等もプログラムにあり、そう言えばポール・ニューマンがナレーションをつとめた遺作動物ドキュメンタリー「ミーアキャット」もで、これは今回テーマの”エコロジー”に沿った上映でした。特に追悼イベント等はないようですが、自然と追悼ムード、とも言われているようです。



11 追悼「ビルマの竪琴」

投稿者:Autumn 投稿日時 2008/3/8 22:00:17
更新日時 2008/3/9 10:45:23

先月半ば放映を録画し損ねた’86年新版の方を、DVDで見たので。やはり、ストーリー的には旧版(下の8に)のカラー+近年の俳優でのおさらい、という感で、さして新たな感慨はなくて、シーンごとの音楽、苦悩等、モノクロならでは、純粋に伝わってくるものもあった、気がするし、隊長役三國連太郎の存在感に対して、石坂浩二は、やや軽い印象、旧版をたまたま先に見て、良かった、とは思いましたが、

ラストの「ビルマの土は赤い・・」の文字が出るシーンで、中井貴一のまとったオレンジの袈裟と、バックの大地のセピア系の色彩が、さすがに鮮やかでインパクトありました。

特典映像で、市川監督’01年時のインタビューがあり、リメイクしたのは、是非カラーで、という思いがあった事や、中井貴一の水島役起用は、和田夏十さんの推薦だった、旧版の安井昌二は、僧にしては体格がいいので、ミスキャストだったかと思ったけれど、人間味が出ていた、等の逸話も。

新・旧版でもご覧になった方の、率直な感想、批評、コメントある方等、自由にどうぞ!(投稿でもメールでも結構です)



10 追悼「ユメ十夜」

投稿者:- 投稿日時 2008/2/23 19:30:09
更新日時 2008/2/23 19:30:09

追悼放映が色々されていて、昨夜チャンネルNECOで、市川監督が参加の「ユメ十夜」の放映があったようで、私は利用していませんが、先日DVDで見たので。「犬神家・・」は一昨年、これは昨年公開で、実質これが最後になった作品、らしく、未読ですが夏目漱石の短編集「夢十夜」がモチーフの、10編のオムニバス作品。夏目漱石原作作品、と言えば「それから」以来、でした。

それぞれ冒頭、「夢」のように、「こんな夢を見た」という始まりで、自由な切り口の短編集。2夜目の市川作品は、悟りを開こうとする武士と揶揄する和尚、をうじきつよしと中村梅之介が演じ、モノクロで、科白は黒地に白字でのサイレント、唯一の音声は、レトロな時計の音だけ。唯一のカラー部分は、武士が切腹しようとする赤い刀の鞘のみ、端整な映像+ややなシニカルな風味、でした。

他に印象的だったのは、田舎町舞台、柔らかな映像+ノスタルジックな甘酢っぱさ残った4夜目の山本耕史主演の清水厚作品と、3D、CGアニメで巨大船の中の、旅人と少女の孤独を描いた幻想的な7夜目作品。

過去、今回でもご覧になった方の率直な感想、批評、コメントある方等、自由にどうぞ!(投稿でもメールでも結構です)


9 追悼「犬神家の一族」

投稿者:- 投稿日時 2008/2/19 17:30:36
更新日時 2008/2/23 19:32:15

昨夜、やはり市川監督追悼で放映していた一昨年のリメイク版「犬神家・・」、一部オンタイムと録画を見たので。映像美は健在、90才にして、セルフリメイクにて洗い直す、という作品へのこだわり、気概のようなものは、伝わってきた、気がしましたが

先日のオリジナル「ビルマの竪琴」のインパクトもあってか、同じ石坂浩二主演、原作への忠実さ等、やや記憶薄れていますが特に旧作に対して、目新しさ、というより、見ていて、今の俳優陣での復習版、的な印象でした。

印象に残ったのは、旧作の高峰三枝子程の匂い立つような不気味さ、はないにしても、富司純子の、怨念から狂気に走る姿、息子への寵愛、等貫禄の存在感。その陰影ある表情のショット。写真や幻影での仲代達矢の佐兵衛翁の眼光。

それと松嶋奈々子は、特に嫌いという訳ではないですが、演技は余り上手くない方、と思っていましたが、今回の珠世役、は、富司、松坂、萬田姉妹の女優陣の迫力の貫禄、に対して、やはり旧作の島田陽子の雰囲気を受け継ぐ、清楚、一応守られるべき存在の女性、としては似合っていたかと。

愛嬌あるサポート役の深田恭子起用等は、現代版らしい味付け、かもしれませんが、横溝世界のおどろおどろしいテイストには少し、硬いコミカルさがアンバランスな感も。

過去、今回でも、やはり新か旧版ご覧になった方の、感想、批評、コメントある方等、自由にどうぞ!(投稿でもメールでも結構です)



8 追悼「ビルマの竪琴」

投稿者:- 投稿日時 2008/2/16 18:00:37
更新日時 2008/2/16 18:07:36

昨日午後、市川監督追悼企画で「ビルマの竪琴」(’85)の放映があり、未見で興味もあったので録画予約したもののセット不備で出来ておらず、何だか悔いがあり、DVDで、と思いましたが、近隣店には56年版在庫しかなく、それを見たので。第2次大戦終盤のビルマ(現ミャンマー)舞台、原作は多分未読ですが竹山道夫の小説。

最初の方、疑心暗鬼の戦場、それぞれの言語での「埴生の宿」合唱での歩み寄り、は「戦場のアリア」の音楽が越える立場の壁、の感動シーンが重なったり。降伏説得の任務に失敗、目の当たりにする日本兵の屍の数々に、心囚われ、僧侶の道を選ぶ、繊細な心の日本兵(安井昌二)。

モノクロでの荒涼とした地、折に目に止まる、水辺、墓地、寺院、船上等での1枚の写真のような構図の美しさ。指揮官演じる若き日の三国連太郎。ストーリー的には、原作自体児童向け、との事ですが、戦争のあらゆるものが麻痺状態の悲惨さ、その中、人の心、というもののあり方、を問う、純粋なお伽話、かもしれませんが、今の、心の麻痺が言われる時代にも、問いかけるものがある気がするし、

「埴生・・」「荒城の月」「仰げば尊し」等の、僧の姿の彼の爪弾く竪琴の響きと、彼の帰りを待つ仲間の日本兵の合唱が、言葉にならない人同士の想い、魂、絆を伝えあう、という意味で、今まで見た音楽介在の作品の中でも、地味ながら、純粋さ、が残るという後味でした。’85年版も折あらば、と。

過去、今回でも新旧作ご覧になった方の、率直な感想、批評、コメントある方等、あれば伺いたいです。自由にどうぞ!(投稿でもメールでも結構です)



7 市川崑監督の訃報

投稿者:- 投稿日時 2008/2/14 18:00:11
更新日時 2008/2/15 16:03:14

AOL表紙で知った、市川崑監督が昨日肺炎で他界、とのニュース、新聞でも1面と社会面に大きく報道が。この一昨年の「市川崑物語」での、現場で、ミッキーマウスの柄のスリッパを履いての指揮の姿、等思い出されました。

紙面では、新旧「犬神家の一族」出演の加藤武談で、「黒澤監督に続いて一時代が終わった気がする。黒澤さんが「剛」の人なら、市川さんは「柔」の人。現場は和やかで、ユーモアいっぱいだった」旨等、ゆかりの俳優陣のコメントが。

幅広い作品群、私は馴染んだ市川作品は、前述していたように一連の横溝シリーズ、その他では、昨年春頃放映で見た「どら平太」ですが、やはり、配慮された映像が見やすく、殺陣シーンは少なく、珍しく、肩の力を抜いて楽しめた時代劇、で、振り返れば、これが個人的ベスト作、かと思います(どら平太(’00))。「犬神家・・」セルフリメイク等、意欲もあり、92才にしてまだ活躍が期待されていた巨匠でした。ご冥福をお祈りします。



6 >5 続き

投稿者:- 投稿日時 2006/12/27 23:00:50
更新日時 2006/12/27 23:03:15

岩井作品を見て「君の基本は逆光だね」とのコメントで、その後照明談が延々続いたそうで、横溝シリーズの「本陣殺人事件」を2人で共同監督、という話も出たそうながら具体化しておらず、以前市川、黒澤等4監督での「四騎の会」計画が頓挫したように、難しいかも、とのことですが、個人的には出来れば何か、日本の美を描く文学作品等での実現を願いたいです。



5 巨匠への鬼才の眼差し

投稿者:- 投稿日時 2006/12/27 22:59:18
更新日時 2006/12/27 23:04:50

今日見てきましたが、私は意識して覚えある市川作品鑑賞は横溝シリーズ位で、勿論市川監督ファン、作品全般に馴染みある方が、味わい深かったと思いますが

モノクロの再現映像もありつつ、写真や1カットのシーンの人物だけを動かす手法、「リリィシュシュのすべて」を思わすような、黒地に彼の独白の白い文字での構成、淡々・漂々とした語り口に、岩井監督は私とほぼ同世代ですが、世代を超えた市川監督への敬愛というか愛情も感じられ、”岩井作品”として楽しめ、結構好きな部類の彼の作品、かもしれません。

彼のドキュメンタリーは’02年のW杯の日本代表を追った「六月の勝利を忘れない」という作品があり未見のままですが、これも折あれば見たいという気がしました。

旧作「犬神家・・」での、黒地に太い白い字でのこれまでなかったクレジット、菊人形の生首シーンそのものより、その時の金田一耕介の狙ったのかミスなのか、のピンボケショット等、彼が衝撃を受けたシーンの紹介もあり、今回の黒地に白い文字等、市川作品からの影響、というのか、今まで余りピンとこなかった市川〜岩井作品が繋がったような感で。

市川監督の、ウォルト・ディズ二ーに傾倒してのアニメーター時代(今でも愛用品がミッキーマウスの時計だったり、新「犬神家・・」撮影中履いていたスリッパがミッキーマウスの柄だったり、という逸話、シーンも)、人形劇作品製作、黒澤作品への意識等、intさんが書かれていた”映像作家”としての本質のルーツの一部、垣間見えたような気もしました。

(残念ながら「東京オリンピック」に関しては、当時のタイトルクレジットが出て、この作品後、和田さんが脚本から退いた、という事以外特にエピソードはなかったです)

少年期脊椎カリエスを患ったため、二度召集されながら兵役を回避、という(幸運な)事があったり生涯の伴侶だった脚本家、故和田夏十さんとの二人三脚のエピソード、「細雪」での佐久間良子、吉永小百合、小手川裕子ら、「病院坂・・」に出ていた桜田淳子、新「犬神家・・」での松嶋奈々子、富士純子ら初め、数々紹介された作品中の女優陣の、スクリーンでのアップの表情、肌艶等の映像の美しさ、も改めて。



4 >1〜3 新配役等

投稿者:- 投稿日時 2006/12/22 22:15:42
更新日時 2006/12/22 22:36:56

intさん、リメイク版「犬神家・・」も市川監督の映像術、豪華俳優陣等堪能されたようで、私は岩井作品の教科書だったと聞いて、ということもありますが、今DVDで旧作を見直している途中ですし、市川監督に関して等レスは来週「市川崑物語」を見てから改めて、と思います。

先日他界した岸田今日子さんは、旧作で松子の琴の師匠役(新作では草笛光子のようで)で、一昨年稲垣吾郎が金田一役のドラマでも同じ役を演じていたようで、一番最近スクリーンで見かけたのは「春の雪」での妻夫木君の祖母役でした。ご冥福をお祈りします。

ドラマでの古谷一行の金田一役等も割と印象に残っていますが、石坂浩二はさすがにハマり役、でしょうか。松嶋奈々子は、イメージ的に多分、旧作で島田陽子が演じた珠世役だろうか、とは思いましたが(川口晶→奥菜恵もどことなく納得、というのか)、高峰三枝子、三条美紀、草笛光子の濃厚な3姉妹→富司、松坂、万田という顔ぶれも、個性的妖艶・華やかさをスクリーンで放っていそうですが。。



3 映像作家・市川崑

投稿者:- 投稿日時 2006/12/22 14:44:40
更新日時 2006/12/22 14:44:40

市川監督の作品で最も印象深いのは「東京オリンピック」。
元来記録映画なのだが、これは単なる記録映画ではなかった。

記録やデータよりも、選手の些細な動きや細かい表情を捕らえるのにこだわり、アップを多く取り入れた映像はまさに「人間ドラマ」であった。

もちろん画像処理にもこだわった。
画面のバランス、色彩、陰影は従来の記録映画には見られなかった手法だ。

そのこだわりに反論もあった・・・ま、今で言う抵抗勢力か(笑)

今回の「犬神家・・」にも彼のこだわりはあちこちに見られた。
望遠レンズを多用した独特のカメラアングル。
人物の配置にも絶妙の気配りが伺えるし、戦後らしさをかもし出す映像処理も素晴らしい。

稀代の名監督は健在であった・・と同時に後継者は育っているのだろうか、という思いもどこかにある。。



2 犬神家の一族

投稿者:- 投稿日時 2006/12/22 14:14:21
更新日時 2006/12/22 14:14:21

横溝正史の名作探偵推理小説「犬神家の一族」を、1976年に監督を務めた市川崑がリメイクした心理サスペンス。

同作から多大な影響を受けたジャパニーズ・ホラーの仕掛け人こと一瀬隆重プロデューサーが、オリジナル版の名コンビである監督と主演の石坂浩二とともに、犬神家一族の血の系譜をめぐる謎に迫る。

ヒロイン役の松嶋菜々子をはじめ、尾上菊之助、富司純子、松坂慶子らオールスターキャストの競演も見もの・・というのがウリ。

リメイクと言うより「焼き直し」の感じが強いのはやはり同じ監督・同じ主演のせいか。
30年という年月に衰えを感じさせない石坂浩二はさすが一流スター。
還暦スターをずらり並べた出演者も重厚だし、何よりも松・竹・梅の三姉妹の
富司純子・松坂慶子・万田久子が凄まじい(笑)

個人的には富司純子は藤純子であり続けて欲しいのだが、緋牡丹お竜の後継者がいないのは何とも残念(笑)

前作に出演していた岸田今日子(たしか、お琴の師匠だった?)さんの逝去も、横溝作品にはピッタリのイメージが強かっただけにこれまた残念。



1 日本が誇る最後の(?)巨匠

投稿者:- 投稿日時 2006/12/21 1:12:43
更新日時 2006/12/21 1:12:43

市川昆に特別な思い入れというのはありませんが、映像の素晴らしさではNO.1
・・と言っても好みもあるでしょうが・・。
映画監督というよりも映像作家、といった感じで見ますね、彼の作品は。

岩井監督は全く知りませんが、市川監督に傾倒するのはそのあたりなのでしょうか・・とにかく映像へのこだわりはハンパじゃないですから。

「犬神家の一族」は明日見てくる予定。
ストーリーは今さらどうのこうの言うほどの事でもありませんが、90歳にして尚現役。
車椅子を駆使してまでメガホンを取った彼の映像へのこだわりをとくと拝見してくるつもりです。
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2006/12/21

きみのゆびさき(’06)  日本

石川寛監督作品、17分のショートムービー。堀北真希と黒木メイサ、2人の17才の少女が雨上がりの学校や海辺で交わす何気ない会話。

今時の女子高生が、日常交わすのもやや想像しがたい、鳥、月、空、海の話。友情のやや延長、相手への思春期特有の微妙な感情、聞きたくて聞けない事、他愛ない指と指でのコンタクト。ショートムービーだけれど、たまにはこういう風に時間の流れる作品もいいような。

堀北嬢は「ALWAYS・・」、黒木嬢は「同じ月を見ている」以来、タイプは違うけれど、監督談では、「自分の旅の話に聞き入る2人の表情が似ていた」ことでの組み合わせだったようで、ソフトな堀北嬢に個性的黒木嬢、の創る不思議な透明感ある空間。(http://www.7dream.com/product/p/0788103「ALWAYS三丁目の夕日」)

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2006/12/21

半島を出よ(’05)  

秋口から何度か図書館で借り直している村上龍の「半島を出よ」(上下)、これまでの彼の作品は、大抵、題材的に自分の興味外のものでも、文章(力)で引き入れられていつしか読み進んできたのだったものの、どうもこれは余り進まず、上巻4分の1程で停滞したまま。

ずっと手元で引きずっているのも、で、今年中にはケジメというか、出来れば読んでしまいたい気が。(http://www.yomiuri.co.jp/book/review/20050425bk04.htm

(C)幻冬社
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2006/12/19

佐賀のがばいばあちゃん(’05)  日本

先日DVDリリースの倉内均監督作品。原作島田洋七、「SAYURI」で工藤夕貴の次作品として春頃チェックしていた作品。昭和30年代、佐賀の祖母の元へ預けられた少年と”がばい”=凄いおばあちゃんの、コメディ、というわけでもないけれど、軽妙な音楽をバックに、貧しくてもほのぼのした生活。

堂々”明るい貧乏”実践、のおおらかな祖母の元、親元を離れた淋しさも薄れ日々を過す少年。「歴史も苦手?(テストに)僕は過去には興味ありません、と書いときなさい」等、数々の名言を放ち続けるおばあちゃんを、吉行和子がどこか品良く、線太に熱演。工藤夕貴は「風の絨毯」に続き母親役、この話にしてはやや”綺麗なお母さん”という印象。

特典映像の監督インタビューで、「物よりも人で時代を表現したかった」旨の監督談があり、佐賀の街自体が昭和の面影を残しており、CGの必要もなかったようで。

同じような時代舞台でも、CGも駆使、小道具にこだわりのあるやや”人工的レトロ感”の作品に対して、当時の質素な普段着、素朴な方言の効果もあるかもしれないけれど、物質的に豊か、とは言えない時代での力強さ、薄れつつある人同士の何気ない思いやりが根底に流れる快作(怪作?)。明日は映画に。(http://www.gabai-baachan.com/「SAYURI」

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2006/12/18

ホロコースト 救出された子供たち(’00)  その他

昨夜深夜放映録画の英・米合作マーク・ジョナサン・ハリス監督作品。第2次対戦直前、ナチスによるユダヤ人迫害の手が伸びる地域から、1万人の子供達がイギリスに渡り難を逃れた当時の映像と、その子供だった当事者や関係者達のインタビューによるドキュメンタリー。

子供版「シンドラーのリスト」的でもあり、当時現代の”脱エジプト”等として話題、幸せに暮らしていた各ユダヤ人一家に忍び寄る魔の手、”子供だけでも”という願いでの救出劇で、幼くして親元を離れ異国で暮らす波乱の運命の子供達、彼らを手放す親の悲痛、幼いながら故郷の親を救うべく、イギリスで彼らを雇ってくれそうな就職先を探したり、という必死の健気さ。

運が良ければ終戦後再会出来た場合も、ながら、親が収容所に送られたりで二度と会えなかった親子が大半のようで。それでも、150万人の子供がホロコーストの犠牲になったということを思えば、非常に幸運だった一握りの子供達だった、という事実。この題材のものを見たり読んだりする度の”ユダヤ人である、ただそれだけで”の歴史的不条理。

アカデミー長編ドキュメンタリー賞受賞作らしく、思えばこのテレビ朝日の深夜時間帯は、秋にも同賞のミュンヘン五輪テロの「ブラック・セプテンバー」の放映があったりした。(http://www.whv.jp/database/database.cgi?cmd=dp&num=17&UserNum=&Pass=&AdminPass=&dp=ブラック・セプテンバー(’99)

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