2007/9/11

シャングリラV  音楽

一昨日、3月にチケット入手の「シャングリラV」へ。紫のシックなドレスで赤い花の籠を持ったユーミンが、白く煙る中央ステージに登場、ピアノで「グレイス・スリックの肖像」での、珍しく静かなオープニング。

「ようこそ輝く時間へ」「ハルジョオン・ヒメジョオン」「朝陽の中で微笑んで」「時のないホテル」「BABYLON」「12階のこいびと」、ラストの「Carry On]等は今までコンサートでの覚えが余りない曲目。そう言えば定番の「DESTINY」はなかった。白煙だったステージが瞬時にプールに変身、ステージで本人が改めて「これはコンサートでもシンクロでもサーカスでもない」と言っていたように、今回も歌と並行の息をつかせぬ目くるめくアクト。

好き嫌いはあると思うけれど、私は楽曲自体細胞に染み入るような愛着でその演出はシンプルでも派手でもどちらでももいい、という所。以前メイキング番組で練習風景もあったけれど、T、Uに比べて、本人も結構な高度まで、揺れる道具上で歌ったり、生身で身体を張ってサーカスアクトに参加、といういまだ”攻め”の気概、は感嘆、というか。

ただ、このシリーズでありがちかもしれないけれど曲よりサーカスアクトの方に注意がそがれ、「朝陽の・・」で、バラード曲の最中に、スリリングなアクトに拍手が、というのはやや違和感が。最も楽曲とアクトが調和している感がしたのは幻想的な海のバラード「Delphine」+ブルーの照明の中の2人のスイマーの優雅なシンクロ。

今回新曲「人魚姫の夢」がモチーフ、少年と海の精の触れ合いのコンセプトとのことで、でも直接の海の曲はこの曲位だったけれど、砂漠舞台の大らかなバラード「時はかげろう」と共に、どちらも前から好みの方の曲ではあったけれど、今回、気持の落ち着き場所を与えられている、という感だった2曲。

帰りにプログラムと、色んな衣装姿の7人のユーミンがモノクロで刷り込まれた薄いピンクのTシャツ購入。T、Uよりはややしっとり目の後味ではあったけれど、やはりどこか風穴が空いたような一時ではあった。


ユーミンと言えば、何度となく触れてきて、一言で言いにくいけれど、とにかく繊細な感受性の塊のような資質を、バイタリティで現実社会で開花させたある種の”正当な戦士”、という感の存在。もし映画、執筆等に進出すれば、当然気にはなるとは思うし、マルチな才能を発揮の人々はそれはそれで、でもこの人が音楽路線のみというのも潔いとは思う。小説は唯一「いちご白書をもういちど」という本で、多分彼女の著作の短編を知るのみ。

直接の面識などないのだけれど、身近での関連事項というと、子供の頃ファンクラブに入ったら会員No397番、まだ手作りで質素だった会報に何度か投稿が載ったり、ラジオで何度かリクエストをかけてくれたり、20代の頃FMのDJ番組で、相談、という訳ではないけれど、恋愛関連の少し微妙な心情を書いたリクエストハガキが読まれて「・・気持は、判りますよ。・・難しいかもしれませんが、幸せになって下さい、無責任ですけれど・・」とか答えてくれた事が浮かぶ。

また、先月暑い夜寝付けず本の整理をしていた時、「DAYDREAM」と名付けた自分で作った古びた冊子が出てきて、これが最も自分では身近に感じた事、という出来事だったかも。

もう20年程前、高校時代からユーミンの歌詞を訳し溜めて、折あれば会話教室等で知り合った外人等にチェックしてもらっていた中から、10曲の歌詞の英訳+その歌関連のエッセイと英訳+歌詞の中の日・英の語句、文法を辞書風にピックアップしてタイプ+手書きのコピーで冊子を作り、英語関連の友人や、日本文学の翻訳本を扱っている某出版社、当時会員ではなかったけれどユーミンファンクラブに配ったり送ったりしたのだった。

出版社からはしばらくして「今の所企画具体化の予定はありませんが、今後も活動されることを・・」等の旨の通知が届き、ファンクラブからは反応はなかったけれど、その後同じ年のIND’Sという音楽雑誌のユーミンと佐野元春特集の「Chart」という別冊の中で、10P分位「DICTIONARY」というコーナーがあって、A〜Z別に様々な日常、人物、歌詞等ユーミン関連の語句を解説していて、見た瞬間ただ、似ている、と。

いまだにその別冊も手元にあるけれど、それを見て、アイデアを取られた、という程の不遜さはなかったけれど、全く偶然にしてはタイミング的に奇妙な一致、で、もし何らかの関連があったならあったで、まあいい事かな、という程度ではあった、という事があった。

当時、冊子を見せた知人からも「作る以上自信を持って続けなきゃ・・」等と言われたけれど、結局あれきり、だった。訳していたのもその頃の「ダイアモンドダストが消えぬまに」位までで、その後緩やかに、ユーミンの曲からも遠ざかった。でも心のどこかに引っ掛かりはあって、後年1年程務めた、日本紹介の英語雑誌の小さな出版社の編集で原稿担当した時、ユーミントピックを提案、古株の上司は反応悪い中1Pの記事にはなったけれど、という事があったりしたのだった。

近年新曲はさておき、やはり出向くようにはなったユーミンコンサートの度に、リフレッシュ感、郷愁感、等と共に、クリエーターの存在自体と比べてどう、という次元でもないけれど、今更ながら、何がしの周辺変化による心境変化、にしても自覚はあるけれど何にせよ中途半端な自分、というものも思う事でも。

積み重ねて手元にあるものは大事に、とは思うけれど、それとは別に、やはり自分に何らかのケジメがついていないから、とも。そういう事は余り考えない方が、息はしやすいのだろうけれど、豊かな癒しの緩和剤、と同時にある意味カンフル剤、という向きもある一時の宴、と。今日で9.11テロから6年。先日ドラマ版「生きる」を録画。映画版を見たのは結構前。(http://www.yuming-fc.net/shangrila3/あの歌がきこえる「魔法の鏡」あの歌がきこえる「卒業写真」松任谷由実 THE LAST WEDNESDAYあの歌がきこえる「海を見ていた午後」プレミアム10 松任谷・寺岡・ゆず等

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