2007/11/22

バベル(’06)  アメリカ

先日新作DVDリリースのアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督作品。モロッコ、メキシコ、東京の世界各地でのロケと役所広司出演、菊地凛子がアカデミー助演女優賞にノミネートされ受賞は?、という事でも注目で、何度か書いてチェックしていた作品。

初めてじっくり見た菊地凛子は、登場序盤はそう目立った印象はなかったけれど、繊細かつ大胆、余り類の思いつかないタイプの若い女優かも、と。母の死という心の傷、聾唖者である少女の押し込められた感情、折にストレートな性的挑発の形でそれが湧き出る演技。彼女や役所さんとブラピやケイト・ブランシェットらとの共演も興味の一つではあったけれど、絡みはなかった。

モロッコ辺境での素朴な山羊使い兄弟が銃を手にする規制のなさ、医療機関のなさ、メキシコからのアメリカ不法入国者問題を象徴するような、乳母が砂漠をさ迷う姿、東京という物質的には満たされた華やかな都会で、少女が聾唖者という事が示すかのような、真の言葉(心)の通じなさ、精神的孤独、のような各地の社会問題も交えて、

春に放映があったイニャリトゥ前作「21グラム」でも、一つの心臓を巡って、普段接点のない3人の運命が交錯する、地味ながら渋い後味で、今回も、ラストは何だか、これで終わり?という感ではあったけれど、文化の違う土地で暮す人々が、ある銃を巡って時空を越えてリンクする、趣向自体が味の作品でもあった。昨夜「SONGS ケミストリー」を録画。(http://babel.gyao.jp/21グラム(’03)

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2007/11/22

ベルト・モリゾ展  文化・芸術

火曜母と出かけた折帰りに、気になっていた損保ジャパン東郷青児美術館で25日までのこの展示会に。ここへ一緒に来たのは初めてだけれど母のお陰でやはり無料。約60点の作品展示。

春に「美の巨人たち」で取上げられた時書いていて、折に美術展で数点見かけるけれど、単独では覚えがなかった割と好みの印象派女性画家。そう数多くはなかったものの、やはり1枚1枚、柔らかな女性らしい色彩、タッチで家族や身の回りの世界を描いた作品。

1階ロビーでのDVD映像で、技術的には他の印象派画家達同様、浮世絵の影響等にも触れていたけれど、ある時から、その繊細な神経を傷つける、あらゆるものから身を遠ざけ製作に没頭した、旨の解説もあり、女性画家にとって身動き取り難い時代ながら、狭い世界でも自分の才能を発揮して残す静かな場所を持てた、改めて、内心の意志の強さもあったろうけれどある意味幸運な女性とも。

今回カードを買ったのは、チラシにも使われている、娘ジュリーが白い色調の部屋で佇む「コテージの室内」、母と娘がボートに乗っている絵、夫ウージェーヌ・マネと娘ジュリーが緑の中座っている絵。(http://www.sompo-japan.co.jp/museum/exevit/index2.html美の巨人たち ベルト・モリゾ

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