2007/12/15

シュガー&スパイス 風味絶佳(’06)  日本

昨年公開の中江功監督作品。柳楽優弥3作目主演作として前にチェックしていて、これも蒼井優出演というのと、山田詠美原作とのことでも気になっていた作品。米軍横田基地のある東京の福生が舞台、ガソリンスタンドで働く少年と少女とのラブストーリー、青春ドラマ。

柳楽君は「誰も知らない」での未知数的魅力のイメージが、「星になった少年」の象使い、というスケール感ある役で保っていた感じ、当時、余りこじんまりまとまって欲しくない、とか書いた覚えがあるけれど、どうも今回の、沢尻エリカに魅かれる普通の少年役は、前半見ていて、違和感あってしっくりこず。

でも基地のフェンス沿いに、彼女の乗った車を自転車で追いかけるシーンで、折にスローモーションになりながらのアップの表情が、優しいだけだと蹴散らされる青春のやるせなさが滲み出るようで印象的、終わってみれば、恋の駆引きをしない・知らない一途な味が、似合っていなくもなかった、という所。彼の今後の展開は?とは。注目だった蒼井優はただ短いカメオ出演、顔は見せず、だった。

祖母役夏木マリはくだけた貫禄があったけれど、いくらアメリカかぶれで活発な老婆、でも70過ぎの役、にはやはり少し無理があった気も。他に誰が、と思うと難しいけれど、鰐淵晴子とか、いっそ少し設定を変えても押さえ気味の三輪明宏ならどうだったろう、と。祖母経営のバーで流れた「アンチェインド・メロディー」が、「ゴースト・ニューヨークの幻」やドラマ「ニューヨーク恋物語」のシーンが浮かび懐かしいものが。

DVDを借りた次の日位に立ち寄ったBOOK OFFにこの原作本「風味絶佳」('05)があったので買って、6篇の短編の中とりあえずこの作品だけ読んでから見たけれど、配役も知った上で短編だった事もあって、イメージのギャップはそんなになく、それなりに福生という舞台のアメリカ的ムードも漂っていたりだけれど、やはり無難なTVドラマ風、というか、女(の子)の、寂しさから寄り添って去っていく無意識の残酷さを、オブラートで甘くくるんだような、という後味。「冷静と情熱のあいだ」と同じスタッフ製作だったようで、これは劇場で見た後原作を読んだけれど、比べるなら「冷静・・」の方が良かった。

山田詠美は、ファン、と言う程でもないけれど、何冊か読んで、やはり読みやすい文体、と思う。「限りなく透明に近いブルー」も福生舞台だったけれど、村上龍のように自分とは異次元舞台・感覚でも文章力で引き込まれる感。マイベストは「放課後の音符」。他の映画化作品、樋口可南子主演の「ベッドタイムアイズ」はビデオで見たとは思うけれど記憶が曖昧、「ソウル・ミュージック・ラバーズ・オンリー」は未見。昨夜「プレミアム10 石原裕次郎」録画。(http://www.sugarandspice.jp/音楽が唐突で注、右下に調整部、「星になった少年」

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