2007/12/28

7月24日通りのクリスマス(’06)  日本

月曜夜放映録画を見た村上正典監督作品。原作は吉田修一の小説。大沢たかお出演、との事でも気になっていた作品。長崎で市役所勤めの地味な女性が、コミックで知ったリスボンの街を妄想で行き来しつつ、悩みながら本当の恋に目覚めていくファンタジックな純愛もの。同じスタッフ製作だったらしい「電車男」の女版、とも。「電車男」マドンナだった中谷美紀が、一転して地味なヒロイン。

珍しい、メガネの地味な中谷、そして上野樹里。内面の感性は豊かでナイーブ、でも”華”に欠け自分に自信の持てないままに、本来高望みの相手との恋にも、臆病で、逃げ腰。クリスマスの時期というロマンティックさ、「ウィンター・ワンダーランド」「サンタが町にやってくる」 等X'masソングを背景に、前半恋に恋する感覚、久方の淡い少女コミック的世界的、妥当なハッピーエンド。比べれば同じ漫画的でも「電車男」主人公の方が、まともに体当たりで素朴な奮闘振り、だった気も。

やや夢見がち過ぎ、でもそれなりに悩む乙女心、「間違ってもいいじゃない、諦めたら、楽だけど、何も、ない」という勇気を奮わす中谷の上野樹里への科白が、少し苦く残ったり。折に触れ彼女を励ますリスボンの父子は、後で思えば、人から見れば他愛ない「夢」の「現実への励み」の象徴、とも。

もう少し、現実と夢想のシーンのメリハリがあったら、とも思ったけれど、坂道や路面電車等ムードが似ている長崎とリスボン、そういうコミックの世界入り口での憧れは、自分も子供時代竹宮恵子「空が好き!」という作品で、いまだに未踏だけど、パリの裏通りとか階段、小道、広場とかに憧れたりした頃が、とか遠い郷愁も。思春期でのコミックというものの、侮れないパワー。

ヒロインの父小日向文世、恋人YOUが自然でいい味。「Life 天国で・・」以来だった大沢たかおは、特に彼でなくても、とも思ったけれど、彼とリスボン(ポルトガル)というと、ドラマ「深夜特急」の沢木役で、ヨーロッパ西端の岬で旅の末期を感じるシーン彷彿も。今手元の沢木小説「血の味」は4分の1位までで、年を越しそう。(http://www.724-christmas.com/index.html

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