2008/1/18

愛より強く(’04)  ヨーロッパ

ドイツ・トルコ合作のファティ・アキン監督作品。これもイスタンブール舞台とのことで、いっそ、と。妻を亡くして失意の男が、精神科クリニックで出会った若いトルコ系ドイツ人の女性に偽装結婚の話を持ちかけられ、ハンブルグとインタンブールで展開していくラブロマンス。

「太陽・・」とは違い、割と閉じた世界の展開。オレンジ系のシュールな部屋で、ただ一緒に暮し始めた不安定な2人の心の距離が縮まっていき、起こる事件。互いを求めるが故に自分を見失いつつ苦しむ姿。主人公役シベロ・ユーネルの苦渋の詰まったような風貌に対して、女性役のシベル・ケイリの滑らか、しなやかな透明感。誰かに面差しが似ている、と思いつつ思い出せない。(後日ツルリとした顔のムードがやや鈴木保奈美、と浮かんだ)

ボスポラス海峡とモスクがそびえる対岸を背景に、6人の楽団+女性シンガーの演奏シーンが折に入り、このストーリー自体が1曲のラブソングでもあるような。「クロッシング・・」で7分の8拍子、と言っていたか、トルコ独特の哀愁の音楽が、濃密愛、のテイストと似合わなくもない感じ。お話的には、彼の投獄後の彼女の動向等、やや刹那的で、成り行きまかせ過ぎ、という気も。

シベルが作っていた、やはりスパイシーそうだったピーマンの詰めものをソースであえる料理、4人で台を囲んでいたマージャンのようなゲーム、照明が目まぐるしいディスコのようなダンスホール等、トルコの日常風景背景に、音楽といい、エスニック舞台での純愛〜大人の恋。後味はやや重め。アキン作品は珍しくトルコ舞台、旅した郷愁あって見て、映像や音楽等勢い、のようなものは感じたけれど、音楽ドキュメンタリーはさておき、フィクションの2作は、私の好み的にはやや破天荒ハード気味だった。AOLから「胡同(フートン)の理髪師」試写会券。(http://www.elephant-picture.jp/aiyori/太陽に恋して(’00)クロッシング・ザ・ブリッジ(’05)

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