2008/1/23

TAKESHIS’(’05)  日本

(この所作品をトップ表示にしていて、先日し損ね変更)先週日曜夜放映を見た北野武監督作品。同時間帯に別作品録画でオンタイムで。北野作品は「あの夏、いちばん静かな海」を筆頭に「Dolls」「キッズ・リターン」が好み、「菊次郎の夏」はまあ好感、という位、ずっと追ってきた訳ではなく、これも未見でこの機会に見ておきたい、と。芸能界のスタービートたけしと、瓜二つの売れない中年の役者北野が出会い、二人の世界が交錯していく、現実と虚構が混じった作品。

2人をたけし氏が演じ分け、北野の夢うつつの中で特に後半混沌としていく倒錯の世界。映像・科白の遊びとか、「HANA−BI」の浜辺シーンのオマージュ的なシーンとか、エネルギッシュな多彩さ、かもしれないけれど、何だか才気に走り過ぎ、というか、自己陶酔の世界を延々と見せられているようで、やや中だるみも。

理屈がどう、というより体感的作品、とは思うし、最近で似た雰囲気のは放映を見た「マルホランドドライブ」が浮かぶけれど、好みやその時々の気分的なものも影響あるだろうけれど、こちらの方は同じ混沌、でも映像に叙情性があったので、案外抵抗なかった、感も。

割と好きだった青春ドラマ「白線流し」以来だった京野ことみが、脱いで大胆シーンに挑んでいて、岸本加代子の今回の拗ねた女との対決シーンなどは、イメージチェンジ的意外性、だった。

それだけを省く、というのは出来ない作品もあるけれど、私は氏の暴力描写面は基本的に敬遠、それは近年どの作品でも、どうあっても、という切実な流れでもなく、お決まりのように鬱憤の捌け口的に放たれる銃弾、も辟易。今更でも人間の本質を描くのが映画、芸術で、闘争・攻撃本能もその本質、である以上避けられない、のであれば、そういうジャンルの映画、芸術からは、現状身を引いた、あえて時間・お金を使って多く接したくはない、という所。

情けない日常を過ごす北野に、氏の照れのような、醒めた哀愁漂うムードもあって、コメディ色にしても、瓜二つのスターとの絡みで、別の作風も想像出来なくはないけれど、最新の「監督ばんざい」も未見、様々に変遷の北野作品の過程、かもしれないけれど、私にはどうも馴染めなかった。(http://www.amazon.co.jp/TAKESHIS-%E3%83%93%E3%83%BC%E3%83%88%E3%81%監督・ばんざい!(’07)

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