2008/3/31

テニスの王子様(’06)  日本

先週金曜放映の録画を見たアベユーイチ監督作品。原作は許斐剛の人気漫画、アニメは未見、アメリカ帰りのテニス天才少年が主人公、名門中学テニス部舞台の青春スポーツドラマ。

やはりテニスシーンは、CGでの炎をあげたり、消えたり、あり得ない軌道の球、空中アクション等、半コミック的。以前のバレーの実写ドラマ「サインはV」や、テニス漫画「決めろ!スマッシュ」での魔球等思い出したりして郷愁も。松岡修造氏が「テニスの王子様の勝利学」という本で、どれも現実離れした技ではない、と言っているそうだけれど、想像しにくい。

主人公役の本郷奏多は「HINOKIO」等では、スポーツ少年、というタイプの印象はなかった、細身で飄々としたやや生意気なテニス”神童”のイメージ。王子様流行ではあるけれど、どちらかと言えば、部長役の一見ソフトな面立ちの城田優の方が”王子様”的印象。本郷君の父役二刀流テニスの岸谷五郎は、どうもかつてのテニス天才、には見えなかった。

アメリカの広い舞台よりクラブを選んだ主人公の愛着、友情や、ケガを隠しての試合への思い、さり気なく悪役ライバルと聾唖の少女の関係、とか青春ドラマ面もあり、試合も思ったよりは、CGとのギャップが気にはなったものの、まともなラリーでの真剣勝負シーンもあったけれど、思えば真っ向からのテニス映画、というのは覚えがない。今「エースをねらえ!」のようなひたむきな情熱スポコンもの、という風潮ではない感も。昨夜「みゅーじん ジェイク・シマブクロ」一部録画。(http://www.amazon.co.jp/%E5%AE%9F%E5%86%99%E6%98%A0%E7%94%BB-%E3%

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2008/3/30

靖国 YASUKUNI上映中止  分類なし

今日の朝日新聞社説に、来月公開予定の「靖国 YASUKUNI」の記事、都内の劇場の一つが上映中止を決め、そういう動きへの懸念の内容。たまに紹介を見かける作品、あえて劇場鑑賞を、という程の関心はないのだけれど、この背景で見逃せないのが国会議員の動きの影響で、自民党若手の文化庁への問いかけをきっかけに、国会議員向けの試写会が行われた、との事で、

腑に落ちないのは、この作品が、文化庁の独立行政法人団体から750万円の助成金を受けているらしいけれど、曲がりなりにも国の名目で助成金を出したという事は、その時点で、一部の関係者の意識かもしれないけれど、公開にあたって極端な偏向のない作品、と判断されたから、ではなかったのだろうか、と。

文化庁内や国会との意思疎通の段取りは詳細知らないけれど、試写会をするなら、検閲、というニュアンスでなくても、助成金を決める前にして、政府単位でその是非を問うのが筋では?と。今こうなって助成金制度の見直しを、という動きがあるらしいけれど、この段になって慌しく試写会、というのも何か不思議な。

今までに、公に一般公開はどうなんだろう、と思った作品もない訳ではないけれど、現実的な上映禁止騒ぎを聞いたのは、海外での宗教的問題での「ダ・ヴィンチ・・」以来、お国事情によって、最近ではアフガンでの「君のためなら千回でも」とか、公開見送りの話も聞くけれど、個人的には情報を見る限りでは、「靖国・・」という作品が、微妙な題材ではあっても、今の日本での公開が大問題、とも思えないし、理不尽な上映中止、というのは避けられてほしい、とは思った。(http://news.goo.ne.jp/topstories/region/20080318/5a935e0ba2183bcfdb2

4/1追記:今日の新聞の1面と社会面で、「靖国・・」続報で、公開予定だった5館全てが上映中止を決定、日本映画監督協会等も憤りのコメントを発表、と。実際嫌がらせがあったり、多くは今後のトラブルを警戒、とのことで、先日の1館の連鎖反応的のようだけれど、こうなってしまうと余計、作品自体実際どういうものか、今後DVD等はどうなるんだろう、と。(http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/life/20080401ddm041040122000c.html?

4/2追記:今日の朝日新聞「天声人語」で、アメリカでのチャップリンの「殺人狂時代」('47)への弾圧、チャップリン自身共産思想家として追放状態、を引き合いに出しての「靖国」上映中止への懸念。社会欄で、マスコミ労組が抗議声明、官房長官が「嫌がらせや弾圧で表現の自由が左右されるのは不適切」との声明、の記事。そういう政府の対応はやはりそもそもこの時期の試写会要求からして、何か歯車が合ってない印象、で、以前の伊丹監督への弾圧等が過ぎったりもしたけれど、歯切れ悪い出来事。(http://www.asahi.com/paper/column20080402.html

4/3追記:今日も新聞1面に「靖国・・」続報、5館が上映中止を決めた中、唯一、大阪の第七芸術劇場は5月に10日間だけのようだけれど予定通り上映決定、社会派作品を多く扱ってきた、という支配人は、作品について「客観的に靖国を捉えている」、福田首相は相次ぐ上映中止に「嫌がらせとか、一部の人が特別な事を考えているのか、それが理由なら遺憾」の旨コメント、と。

また「私の視点」欄で、前にオウム真理教信者の日常を追ったドキュメンタリー「A」「A2」をビデオで見た事がある森達也監督が、「過冷却社会が圧力を増幅」というタイトルで、最近の日本が、昨日までのヒーローが一夜にしてバッシング対象になったり、何かのきっかけで社会の雰囲気がガラリと急変しかねない、という危うさの指摘、そこから脱するには、メディアは作り続け、発言し続けるしかない、等の旨の文。

未見のこの作品自体、というより、議員、政府のこの作品への扱いに、今更かもしれないけれど筋が通らないものも感じて、連日珍しく映画トピックが1面で扱われているし、追ってきて、この件も形的には、映画館で、不適切な他のイベント、ではなくある映画の上映、が困難、という事態だけれど、個人レベルでも、こういう風に情報が見境なく飛び交う今日、そういうあやふやな危うさは感じ、何故、こんな事をあえて、というレベルから、また自分の状況として労力のいる場面もあるけれど、憤りの思いがあれば、具体的・前向きな形にして、発し続ける、しかない、という所かも。(http://dailynews.yahoo.co.jp/fc/domestic/yasukuni/

4/4追記:他紙の扱いは知らないけれど、朝日新聞ゆえ、という事もあるのかもしれないけれど、今日も2面、社会欄に「靖国・・」トピック。上映禁止を訴える人々、として、映画館支配人に会いに行ったり電話したりする某政治団体や右翼団体の人、ブログで映画への抗議を訴える人の「表現の自由と言っても許せないものもある」「抗議をする自由も、受け付けない自由もある」等の声。

暴力や匿名での卑劣な行為は論外、でも、中国人監督による「靖国」、というだけで見もせずに、抗議に走らずにはいられない志向の人々の存在、はどうしようもないのかもしれないけれど、10年前南京事件を否定する集会でのショックで、撮り始めた、等の季監督取材の記事でもあるように、劇場側は作品の性質上、ある程度の嫌がらせは予想していたはず、で、やはり、議員の試写会要求によって、映画館で映画を上映、という正当な姿勢が一気に及び腰に、という印象が。

それと今回検索していて、最近では昨年DVDで見た「あなたを忘れない」も3千万円の文化庁助成金を受けていた、と知った。その支給について、またこの作品を天皇皇后両陛下が鑑賞、という事でも、色々言われもしたようだけれど、少なくとも私はこの作品から、そんなあざとさは感じられず、元になった、韓国人青年がJR駅で線路に落ちた人を救助しようとした事故自体、国籍を超えた人道的な思いからのものであったのは事実であったと思うし、結構印象に残った作品の一つだった。(「あなたを忘れない」('07))

色々いう声は、何だか日韓、というフィルターにナーバスに成り過ぎ、とも感じた。普段気を付けている訳ではないけれど、「夕凪の街 桜の国」のクレジットにも文化庁支援、とあったけれど、文化庁の作品選択の仕方や基準が、総合的に全く妥当、でもないのかもしれないけれど、無意味に闇雲に選んでいる訳でもない、とは感じるし、繰り返しになるけれど、この時期での議員のずれた動きが、波紋を呼んだ(大きくした)、という歯切れ悪さが消えない。  

4/11追記:昨日朝日新聞文化欄に元文化庁文化部長という人のコメントとして、「靖国」問題について「「中立」は本末転倒」というタイトルの記事。助成金のあり方に疑問を投げかけている内容だけれど、今回の騒動からは、視点が外れている感。

助成金支給作品を選ぶ際の「中立性」というのは、確かに規定があやふやで、記事にあるように、どうしても政治的中立性を求めるなら、作品製作にではなく、映画界全体への一般支援に回すべき、というのも一つの考え方、とは思うけれど、そういう支援はまた別の課題だし、中立、というより、こういう時代、観客の最大公約的な”良心”に訴えるある種の根っ子を持つ主旨の作品には、ある意味面映い部分はあっても公的支援の価値があってもいいのでは、とは思う。何にしても今回騒動の元になったのは、助成金自体というより、議員の行動で。

今日の社会面で、有村治子参議院議員が国会で、本人にも確認の上で、「靖国」の登場人物である刀匠が出演場面を外して欲しいと希望している、と取上げた、という記事。記事では、映画での主旨が刀匠の意向とは違ったようで、困惑、不安はあるようではあるけれど、それは作り手と出演者の間の微妙な問題であって、そこへ国会議員が絡んだ、というのが、それこそ”検閲”の匂い、というのか、やはり、先日の、この時期での試写会要求、と同様のずれた感覚、無神経さ、を感じてしまう。

また、5月から東京での1館に続いて全国20館で公開決定、との報で、上映中止発表後の団体、個人の支援もあって、一応世論が健全に動いた感が。昨日参議院議員会館で季監督初め、10数名のメディア関係者、ジャーナリストが緊急会見、この問題に発言、アピールを行った、と。(http://movie.goo.ne.jp/contents/news/NFCN0013435/http://movie.goo.ne.jp/contents/news/NFCN0013470/

4/22追記:今日新聞社会面に、3日渋谷シネ・アミューズを皮切りに「靖国・・」が全国順次公開される事になった、とのことで、中止騒ぎの後新たに公開を受けて立つ劇場も現れたようで、何にしても作品自体の人それぞれの評がどうであれ、良かったとは思う。また、整理の時気付いた先月の記事で、’06年度に助成金を受けた作品、というのは応募96作品中22作品で、「それでもボクは・・」等も、と。最近「パッチギ!」も受けた、とは聞いたり、平和・正義を訴える、とか国境の壁を越える、的内容が多い印象ではあるけれど、実際最近はどういう作品が選考に通ってきたのか、というのもこの騒ぎで気にはなった。(http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080421-00000127-mai-soci

5/5追記:昨日の朝日新聞に、「靖国・・」が3日渋谷で公開、一連の騒動が呼び水にもなって満席、ガードマンが観客席を見張っている異様さはありつつ、大きな混乱はなかった、との事で、「内容は過激ではなかった」「これをやらないなら、日本は言論の自由がない国になってしまう」等の観客のコメントも。他紙の扱いは知らないけれど、何にしてもやはり公開された事自体は、良かった、と思う。この件がない時よりも、興味を引かれはしたものの、実際劇場へ、とまでの気持には、なれないのだけれど。



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2008/3/29

そして、デブノーの森へ(’04)  ヨーロッパ

フランス・イタリア・スイス合作のロベルト・アンドゥ監督作品。日本では昨年公開、その時やや気になった作品。ヨーロッパの上流階級舞台、過去を持つ作家とミステリアスな美女との官能サスペンス。

南イタリアカプリ島、ジュネーヴ等のヨーロッパのシックな風景を背景に、旅の途中ふと出合った2人の束の間のアバンチュール、に終わらず、絡んでいく運命。作家役ダニエル・オートゥイユは「八日間」以来、相手役の美女アナ・ムグラリスはブランドを着こなし、セクシーではあったけれど、作家の妻役グレタ・スカッキの、普段快活な妻、夫の秘密への苦悩を内面に抑えた、情感ある演技の方が印象に。

モチーフであるデブノーの森はポーランドのようで、そこでの結末は後味重かったけれど、森の緑の鮮やかさと深さが目に残った。もう少し幻想的ムード漂う作品かと思ったら、途中からサスペンスタッチになっていき、予想とは違っていた。(http://www.amazon.co.jp/%E3%81%9D%E3%81%97%E3%81%A6%E3%80%81%E3%83%八日目(’97)

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2008/3/28

ガンジス河でバタフライ(’07)  日本

昨年放映を録画したまま、先日インド紀行を見てこれもと思ったけれど、上に重ねて消してしまっていてDVDで見たドラマ。季闘士男監督、宮藤官九郎脚本、原作たかのてるこのエッセイ。就職活動の面接で口にした「ガンジス河でバタフライした」という嘘を実行するため、女子大生がインドを旅する物語。

菅野ヨガ紀行は穏やかな流れだったけれど、今回旅の目的も斬新、ここまで弾けた長澤まさみは初めて。旅の初めインド商売人の強引さ、トカゲが出るホテル、出合った日本人男に仄かな恋心を抱くものの、詐欺師と判り落ち込んだり、キレたり気のいい家族に出会ったり、物乞いする子供や、カースト制のシビアさに戸惑ったり、その階級も無礼講の祭りや、インド人の適当な大らかさに馴染んでいく旅。ちょっと人と距離を置いたカメラマン役中谷美紀のクールさ、と対照的。

やや色々詰め込みすぎな感もしたり、余り視聴率は良くなかったそうだけれど、ラストに実際、一応清純派長澤が濁ったガンジス河に飛び込みバタフライ、の絵としては面白かった。竹下景子も突然腹話術に目覚めたり、余り覚えがない弾けた母役ぶりだった。結局旅に出ても、精神オープンでなければどこにいても同じ、とは今思うけれど、「地球の歩き方」を手に右往左往の様子は、以前の自分の一人旅も重なったり、ある時期ならでは出来るタイプの旅、とも。昨夜「ダメジン」今日午後「テニスの王子様」録画。(http://www.amazon.co.jp/%E3%82%AC%E3%83%B3%E3%82%B8%E3%82%B9%E6%B2%

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2008/3/27

春うた 2008  音楽

火曜夜放映の録画を見た番組、最初30分分位し損ね、時節柄春、卒業、旅立ちテーマの曲集。

海援隊は結構前再結成していたらしく、当時「金八先生」は見ていなかったけれど、教室セットでの「人として」「贈る言葉」とか今聞いて、鈍直に素朴な味。一青窈は昔台湾の映画キャンペーンソングで国民愛唱歌、という「望春風」を座り込みスタイルで、と「栞」、作曲武部聡志でピアノも。安定感あるけれど、余り迫ってくるものはなかった。何度か聞いて沁みてくるタイプ曲かもしれないけれど、(「もらい泣き」以外では)先日「堂本・・」でも歌っていた「ハナミズキ」の方が初めて聞いた時のインパクトが。

中島美嘉が「WHAT A WONDERFUL WORLD」、この人に似合った曲かというと微妙な気もしたけれど、数年前ハリケーン災害のあったニューオリンズにレコーディングに行った時の映像、壊滅的状況の街で陽気そうなブラスバンドの行進、たくましく生きる人々の姿に音楽の力を実感、で選曲とのことで、かつて自分も旅した所、8割が水没、という被害の深刻さ、が改めて。

森山直太郎が中孝介に提供、共に歌った「花」は、どうも「世界に一つだけの花」とコンセプトが余りに同じ、中孝介は前に歌番組で知ったけれど、改めて声質が三善英史の趣、と。やはり一番耳に残ったのは徳永英明版「卒業写真」。何だか遠い曲だけれど、オリジナルの「COBALT HOUR」の2〜3曲目の「卒業・・」〜「花紀行」へと流れる、何とも言えない春の別れ〜物憂さの感触、は不滅。私は花粉症はないけれど、それに悩む人には実質、物憂い時期。(http://www.nhk.or.jp/hiroshima/program/etc2008/songs.html

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2008/3/26

ぼくたちと駐在さんの700日間戦争(’08) AOLブログトークスレッド  日本

「ぼくたちと駐在さんの700日戦争」

 スレッドマスター:- BLOG
アクセス数:1219
投稿日時 2008/3/26 21:00:14
更新日時 2008/9/20 20:41:12

来月初旬公開の「ぼくたちと駐在さんの700日戦争」(←関連サイトです)、AOLから明日の東京厚生年金会館での試写会招待券が届き、都合が付きそうで見たきたいと。

’70年代の東北らしい田舎町舞台、作品ロケ地は栃木県とのことですが、高校生グループVS赴任したての駐在さんの、悪戯合戦から始まるほのぼの人情劇。主演市原隼人、駐在さん役は佐々木蔵之介、その他出演、先日「ハーフェズ ペルシャの詩」での麻生久美子、石田卓也、石野真子等。佐々木=駐在役、は似合いの気が。

他愛ない物語のようですが、時代柄やはり、近頃の昭和懐古テイストもありそうで、原作が口コミで広がった人気ブログ小説、寄せられたコメントによって内容が変化、その投稿者が登場したり、というユーザー参加型ブログ小説パイオニア、というのもユニークと思い、笑い+懐かしさ誘われそうでしょうか。

ご覧になった方、なる予定の方の、率直な感想、批評、コメントある方等、自由にどうぞ!(投稿でもメールでも結構です)(TBの度更新に)


★9月7日にトラックバック下さった「朕竹林 〓映画とネットとモバイル機器な日々〓」ブログの管理者さんへ:

TB有難うございます。このスレッドはTB受信通知機能がなく、最近作成のものは気を付けているのですが、先程気付き、遅くなってしまい恐縮ですが、TBお返ししました。そちらのブログにコメント欄が見当たらないこともあり、ここに書きました。



1 昭和ローカル色+コミカル人情もの

投稿者:- 投稿日時 2008/3/27 22:00:55
更新日時 2008/3/28 10:00:11

(少し追記)今夜見てきましたが、観客層は若者〜中年層中心、CGも使いまあやはり漫画的、ではありましたが、のどかな田園風景背景での、くだらなく他愛ない数々の悪戯の応酬、最近も無差別殺人事件等、物騒なニュースもありますが、ここでは根底に、ヤンチャな若者が自然とメンタル的たくましさや自分なりの良識を持っていたり、地域の中での信頼関係、が自然にあった時代ののどかさが漂っていたり、

最後は病気の少女のための人情味、もあって後味は割と爽やかなほのぼの感。佐々木蔵之介は、やはりややくだけた正義感の、駐在さんキャラクターが妙にフィット。

市原君と麻生久美子の出会いの時の空想シーンでの「魅せられて」、石野真子が高校生の母役、という年齢、ともやや感慨でしたが、若い頃の「狼なんか怖くない」、「夢想花」「私のハートはストップモーション」等、’70年代の懐かしい曲も流れたり、電気屋で売っていたウォークマン、等も。市原君は「虹の女神」以来でしたが、見る度少しずつ、たくましく進化している俳優、とも。

今回母と行きましたが、ユーモアがあって時代も感じられ、最後の方人情味もあり、自分には久し振りに息抜きの出来た作品だった、との事で、高校生7人グループの中の太った肉屋の息子(脇知弘)が印象的だったようでした。
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2008/3/26

Music Lovers 宇多田ヒカル  音楽

今週の「Mラバ」は宇多田ヒカル、普段のレコーディングスタジオでの収録、歌っていたのは「Flavour of Life」、ニューアルバムからの「Celebrate」

サイケなイラストの白いTシャツ+Gパン姿、ゲストはなく、会場の同世代女性達からの文面での質問で、今就いてみたい職業は?に対して、子供の頃から「高層ビルの窓拭き」に憧れていた、今好みの男性は?に「あっさり地味な人、歌番組でも出演者よりスタッフが気になる」等の答え。

「Flavour・・」は先日ゴールドディスク大賞で邦楽シングルトップ曲でもあって、久方にじっくり聞いた宇多田曲、哀愁系ボイス健在、冒頭のちょっと意表のメロディ展開がいいと思った。マドラスを手に歌った「Celebrate」は日本語でのヒップホップを意識、というテロップが出たけれど、聞き心地は良かったダンスナンバー。昨夜「春うた」一部録画。(http://www.ntv.co.jp/mlovers/b_number/080323.html

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2008/3/25

映画の昭和  本・映画

一昨日の朝日新聞読書欄に、昭和の時代の映画本、として4冊紹介、中野翠「小津ごのみ」、片岡義男「映画の中の昭和30年代」、野上照代「蜥蜴の尻っぽ」、香川京子「愛すればこそ」。

中野翠は割とエッセイや映画評本で馴染みで、小津作品のファッションやインテリアチェックから映画論、らしく、ユニークな小津作品切り口のようでもあるし、これはいずれは読んでみたい気が。小津作品、も思えばご無沙汰、ふと懐かしくも思えたり。また中野翠は同紙の文化面公開中の「実録・連合赤軍あさま山荘への道程」の記事にもコメント寄せていた。この作品は、今見るにはやや気分が重い感。

片岡義男も馴染みではあるけれど、今回内容が、未見の成瀬已喜男作品論のようだった。「蜥蜴・・」は黒澤監督の裏方だった野上氏が、戦後映画黄金期を振り返るもの、「愛すれば・・」は多くの出演作で戦後の映画を辿る内容、と。沢木さんの本を図書館に返しに行かなければ。「「愛」という言葉・・」ともう一冊未読の「無名」もだけれど、これはまた改めてに。(http://www.amazon.co.jp/%E5%B0%8F%E6%B4%A5%E3%81%94%E3%81%

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2008/3/25

プレミアム10 インド・ヨガ聖地への度  分類なし

昨年末放映を録画したままだった番組、菅野美穂が各地でヨガをしながら、ガンジス川に沿って旅するドキュメンタリー。彼女はフジコ・へミングを演じたドラマ以来。以前からヨガ愛好のようで、色々なポーズでもかなり身体が柔軟そう。ラフなスタイルで、気さくに現地の人と接しながらの旅、ほとんど英語で通じるようで。サリーやインドのドレスをまとう場面もあり、麻生久美子のチャドルではないけれど、ムード的には結構エスニックさが似合っていたような。

以前郷里の女友達が、やはりインドを旅して、ヨガをするようになり、インドは、今回菅野美穂も手でカレーのようなものを食べたりしていたけれど、衛生の事もあるし、結構好き嫌いが分かれる所、と言っていた。正直余り今、行ってみたい地、とも、思えないけれど。「ギーター」という、ヨガの奥義を書いている宗教書や、ヨガ道場のを指す「アシュラム」という言葉等初耳、ビートルズがリシケーシという街に来て以来、そこがヨガの聖地になった、とも。

印象的だったのは、アールティ、という儀式で、夜7時頃ガンジス河畔に大勢集まって、何人かたいまつのようなものを振りかざしながら祈り、最後に歌を歌いながら火を灯した花かごを河に流し、精霊流しのようでも。毎日行われている、とのことで、キーウエストの毎日波止場に人が集まるサンセットパーティのように、日常の暮らしの一部、のよう。それと、菅野美穂が会いに行った、90才過ぎの当地のヨガの創始者の一人、の穏やかな表情。時間の流れ方が違うのだろう、と。(http://b.hatena.ne.jp/entry/6299959

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2008/3/24

愛の流刑地(’07)  日本

昨年公開の鶴橋康夫監督作品。未読だけれど原作渡辺淳一、先日放映の「化身」を見て、これもこの機に見ておこうと。中年の作家と人妻の、究極の愛追求の官能ラブストーリー。

やはり「失楽園」にも重なるテイスト、「あなたは死にたいと思う程、人を愛したことがありますか」という豊川悦司の法廷の場での、開き直り、とも取れるような科白が、まともに思えば、(純)文学の世界と現実社会のギャップの表れのようでもあり、最近では「それでもボクは・・」等でもジレンマ残った法廷シーン、法(廷)というものに、人(の心)を正確に裁く神聖な機能がある訳では、とか改めて過ぎりはしたけれど、

恋愛作品に死が絡むのは珍しくないけれど、自らの死という破滅に向かう高まりが、少なくとも相手への、「愛」と呼べるのか、そういう形が存在するとして、その純粋さをまともに美化して売り物にするのは、どうも生理的にどうなんだろう、とは。高岡早紀主演でのTV版も最初だけ見たのだったけれど、映画ではいっそもう少し、R15指定としても、やや抽象的になっても、純愛エキスに焦点の作品、でも良かった感が。

出会いの時寺嶋しのぶが読んでいた、という作家の本は「阿寒に果つ」が重なったり、渡辺ワールドの、まあ現実的打算はない、京都等舞台にした一服の恋愛ファンタジー、なのだろうけれど。貫地谷しほりが、物分り良くしっかりしすぎ、の作家の娘役だった。昨夜「Mラバ 宇多田ヒカル」録画、同時間帯「堂本兄弟」で一青窈を見かけた。(http://movie.goo.ne.jp/contents/movies/MOVCSTD9990/index.html

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2008/3/22

22才の別れ Lycoris葉見ず花見ず物語(’07)  日本

先日新作DVDリリースの大林宣彦監督作品。一昨年映画祭で上映の時知り、先日「転校生」を見て、これもこの機に見ておきたいと。風の「22才の別れ」をモチーフにした母娘2代に繋がる純愛物語。大分3部作というのが進行中、これは「なごり雪」に続く2作目、と。

筧利夫演じる主人公の現代と過去の思い出が交錯しながら進み、絡む2人の女性、「はるか、ノスタルジィ」のリメイク、とも目にしたけれど、そう言えば、と。「22才の別れ」の若さゆえの恋の破綻の切なさ、だけで留まらず、やはりこれも生の意義へ、というコンセプトの流れ、「なごり雪」も人生観、のようなテイストではあった覚えで、70才という同監督の年輪からしても、こういう作風になるのかもしれないけれど、この曲モチーフとしては、フォーク的叙情性、に留めた大林作品、を見たかった。

ラストの臼杵市の、秋の風物らしい、多くの竹のぼんぼりが灯る「うすき竹宵」の幻想的シーンは印象的だったけれど、22才の誕生日のケーキのろうそくのシーンへの連想や、折々の彼岸花(リコリス)のシーン、種を持たず、時期的に花と葉が互いを見ることがない、等の性質を折りいれて、もう一つのモチーフにしたのは、やや鼻白む感もあるけれど老練工夫の技、とも。主人公と微妙な距離の友人役、清水美砂が一番力が抜けている気がした。

今日の新聞にも文化面にアーサー・C・クラーク氏の記事、「2001年・・」のポツンと浮かぶ謎の石版モノリスの映像を思い出した。ノーベル平和賞の呼び声もあった、とかスリランカ在住で、’04年の津波では、早川書房の社長に印税は全て被災者救援に寄付して欲しい、と連絡が、などのエピソードも。ハヤカワ文庫、も随分ご無沙汰。(http://www.amazon.co.jp/22%E6%89%8D%E3%81%AE%E5%88%A5%E3%82%8C-Lycorisあの歌がきこえる「22才の別れ」転校生 さようならあなた(’07)

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2008/3/21

アンナと王様(’99)  アメリカ

先々週と先週に渡って金曜夜放映の録画を見たアンディ・テナント監督作品。原作は英国人女性の手記、「王様と私」('56)のリメイク。19世紀中頃、隣国ビルマとの闘争で不穏な時代、シャム(現タイ)の国王と、その子供達の家庭教師に招かれた英国人女性のロマンス。

アジアのエキゾチックな風景、建物、調度品、衣装等バックに、封建的な風土に、毅然とした英国人女性が摩擦を起こしながらも溶け込み、王の心をつかんでいく物語、やや長かったけれど見応えは。「インサイド・マン」以来のジョディ・フォスター、硬派のイメージで、余りロマンスものの覚えはないけれど、息子を持つ未亡人、包容力ある教師役、王との男女間、というより人間性から信頼を得ていく、純愛テイストは似合っていて、このヒロインとして安心して見ていられた感じ。

史実が元、とのことだけれど、冒頭、一夫多妻制で23人の妻、42人の側室、58人の子供、という王の大家族、の紹介はちょっと圧巻、の光景。王演じたチョウ・ユンファが「中国の皇帝には負けるが・・」と言っていたけれど。当時の自由の抑圧、女側が王の側室にされ、引き離された恋人同士が愛を貫こうとして処刑されるシーン、やや柴崎コウ似の女優の、直前まで凛とした表情が痛ましかった。

一昨日ミンゲラ監督と並んで新聞に訃報があった、英国人SF作家アーサー・C・クラーク氏の記事が今日科学欄に。原作は未読だけれど「2001年宇宙の旅」は、懐かしい。コメントを寄せている教授が、静止通信衛星は氏の予言が現実になった有名なものだけれど、「2001年・・」に登場の、大型コンピューターでの人工知能、は外れ、代わりに小さな無数のコンピュータ−が繋がるインターネット社会、社会の未来は予想出来ない、とのことで、一昔前から見れば、こういう情報の飛び交い方が、驚くべきもの、でもあり使い方によっては、無意味で危険な気がしたりも(http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0803/19/)。(http://www.amazon.co.jp/%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%8A%E3%81%

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2008/3/20

転校生 さよならあなた(’07)  日本

昨年公開の大林宣彦監督作品。82年版のリメイクで、郷愁の新旧尾道3部作の中では印象は薄かったけれど、何か和み系を、という折もあり、見ておきたかった作品。ある時体が入れ替わってしまった幼馴染みの少年・少女の青春ファンタジー。(思えば音楽で触れた性同一性障害と同時になり、ずらそうか迷ったけれど意識的でなく偶然なので)

小林+尾美のオリジナル、ストーリーも記憶薄れているけれど、舞台を長野に移し、久方の大林作品、やはりやや鼻につく部分も入り混じったほのぼの感、先日の「犬神家・・」と比べると、リメイクとして新たな切り口、という印象はあったけれど、後半の展開は、病気から生死が絡み、何だか本来のテーマが壮大に広がりすぎ、もったりとした後味。

新人蓮佛(れんぶつ)美沙子はピアノ+透明感ある歌声も。(昔の石田ひかり+一色紗英)÷2のような物腰。森田直幸との、ファンタジーにしても、今時の中学生にしては多分ピュア過ぎ反応、でも身体と精神の男女の違いの問題もあって、特に前半可笑しくも切ない、思春期のアクシデントへのとまどいと奮闘ぶりだった。教師役の石田ひかりも久方、「ふたり」から結構年月が経った。録画した「アンナと王様」中断して途中。(http://www.amazon.co.jp/%E8%BB%A2%E6%A0%A1%E7%94%9F-%E3%81%95%E3%82%)

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2008/3/20

受け入れて/一青窈  音楽

一昨夜ZEROというニュース番組で、チベット関連の後、一青窈の「受け入れて」という曲の背景の紹介で一部オンタイム、一部録画で。バックのキーボードで垣間見えたのは武部聡志。性同一性障害を持つ友人がきっかけで作った曲、とのことで、その人も出演。

ある時期から意識した、男の心を持ちながら、女の体のぬいぐるみを着ているような、という苦しみ、それは打ち明けたお父さんが、ありのまま受け入れてくれた事で救われたけれど、自分自身を受け入れるか、さもなければ死ぬか、と悩んだ、と。先日確か「Mラバ」で共演していた中村中もその障害者、一青窈自身、幼い頃日本人の母が台湾人の父の親族から差別された経験が、との事で、この曲が、とも。

検索していて、このPV映像が「絶対善の押し付け」として批判も、という記事を見て、絶対善なら、喜んで押し付けられたい、等、感じ方も色々のようで、私はこれを押し付けとも特に感動的とも思えなかったけれど、今となって真摯に筋の通ったものは不要な摩擦なく認めたいし、不当な揶揄には吐き気がするし、

今回本人が「・・悩んでいる本当の気持は判らないけれど、どこまで寄り添えるかが重要と思うので、近づける所まで近づきたい」旨言っていて、やはり作品、という正当な形で人にアプローチ可能なアーティストならでは、というのか、

日常の中で、配慮の上でも、半端に人に寄り添おうとする、されることでかえって傷つけたり傷ついたり、という事も少なくない(のだろう)、それでも億劫でも諦めない姿勢がある場面で肝心なのだろうけれど、私は一青窈という人は、何度か触れた曲だけれど「もらい泣き」だけで消えていたとしても、価値があった、彼女のファン、と言うにはこの曲だけが強すぎ、で、これは寄り添う、というよりもスルリと入り込んで内側から震わすような、やはり近年一番インパクトあった曲、と思うし、

この「受け入れて」含め、それを超える曲はないけれど、「ハナミズキ」にしても、この人なりに、伝わり方は様々でも、楽曲で人(の痛み)に寄り添おうという姿勢、を感じた短い特集だった。俳優としては「珈琲時光」で見たきり、だけれど、やはり行く道はシンガーかとは。

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2008/3/19

ミス・ポター(’06)  その他

先日新作DVDリリースの、クリス・クーナン監督のアメリカ・イギリス合作。ロンドンや湖水地方舞台、「ピーターラビット」の作者、ビアトリクス・ポターの半生の物語で、気になっていた作品。

ピーターラビット自体、絵本はちゃんと読んだ覚えはなくグッズも持っていないけれど、大貫妙子の「ピーターラビットとわたし」もあったり、キャラクターは馴染み。ポターについては、前に高校の英語教科書で、「ピーター・・」の故郷湖水地方に愛着を持ち、ナショナル・トラストの環境保護運動にも参加、等の紹介が。

苦労を重ねて、というより、幼い頃の夢を表現した感の絵本が成功、の段取りは割とあっさり。でもその後、女性の保守的慣習の中、芽生えた恋の悲しい結末。心の故郷の湖水地方で、自分の描く動物達に愛着を持ちながら、製作、開発の手が伸びる地方の保護に向かうポター。

バックの美しい田園風景や、レトロな味の家具、食器、アニメ式に描いた動物が動くシーン等、波乱と言えば波乱、ではあるけれど、女性作家を描いた作品としてはソフトな後味。「コールド・マウンテン」以来だったレニー・ゼルウィガーの、自然な生き生きしたムードが似合っていた感じ。

今朝新聞で「コールド・・」のアンソニー・ミンゲラ監督の訃報、手術での出血が原因のようで、見ていた作品は他に「最高の恋人」「イングリッシュ・ペイシェント」、「イングリッシュ・・」は、それまでは余りいい印象でなかったジュリエット・ビノシュの魅力を感じた作品でもあった。合掌(http://movie.goo.ne.jp/contents/news/NFJjiji-AFP016955/)。(http://www.amazon.co.jp/%E3%83%9F%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%83%9D%E3%82%

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