2008/3/14

眉山(’07)  日本

昨年公開の犬童一心監督作品。徳島舞台、末期がんに冒された母と、看病のため帰郷した娘の、過去の秘密と現代の葛藤、絆の物語。沢木氏原作のドラマ「深夜特急」以来の、医師役大沢たかおと松嶋奈々子共演、とのことでも気になっていて、先日「SONGS」に出ていたさだまさしの小説原作、とのことでも思い出し、見ておきたくなった作品。同名曲を本人が歌っているのを見かけたけれど、テーマ曲にはなっていないようで。

母の抱える過去、多くを語らない本人だけの思い、そういうものを秘めて、背筋を正し気丈に振舞う、久方の宮本信子の存在感。日本アカデミーの助演女優賞は、もたいまさこよりもこちらの方が、また松嶋奈々子より主演女優、の風格で、やはり樹木希林受賞よりも、私はこちらの方が納得だった、とは。

大沢&松嶋の顔合わせはやはり少し懐かしかった。松嶋奈々子が日傘をさしてワンピース姿で歩く姿、等「解夏」の石田ゆり子が重なったり。モチーフの眉山、という低いなだらかな優しい姿の山、終盤の阿波踊りシーンはやはり印象的。名乗れぬ父とのエピソード等、美しく上手く出来すぎ、な感もしたけれど、改めて、近くて遠い母娘関係とか、顧みさせられるものも。確定申告締切りが迫っている、まだ「化身」途中。(http://www.amazon.co.jp/%E7%9C%89%E5%B1%B1-%E3%81%B3%E3%81%96%E3%82%眉山(’08)

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2008/3/14

「愛」という言葉を口にできなかった二人のために(’07)  本・映画

沢木さんが「暮らしの手帖」に掲載していた映画コラム集。自分の見た作品の記事は読んだ。エピローグでは、日本人に限定すれば、「愛」という言葉を口にしたことのない人の方が多いと思う、と。そしてその言葉を口に出来なかった者たちの物語、として、「ブロークバック・マウンテン」「ローマの休日」「紙屋悦子の青春」を挙げていた。

あの時「愛」という言葉を口に出していたら、という痛切な思いは、男女間のみでなく、親子間等でも、と書いてあり、映画ではそういう状況が美しい物語にされたりするけれど、「愛」のフレーズに限らず、あの時、ああ言っていれば、というシーンは今更ながら重大事〜些細な事まで、形にすれば膨大な山積み、だろう。また、聞き逃すべきでない、その場での重要な言葉を留めなかった、という事もおそらくは。

逆に、あんな事を言わなければ、というのも同様だけれど、やはりどうであれ、言って後悔、より言わずに後悔、の方がしこりが残る、とは。それは公私で、何故こんな、当然の事を、あえて言わなければならないのか、という事から、自分にとって覚悟がいるような内容まで様々、自分の状況でもある種労力がいったりする作業、でも人により伝わる、伝わらないはさておき、で。

見た作品のコラムはエピローグの3作品、「硫黄島からの手紙」「父親たちの星条旗」「黙秘」「父と暮せば」「フィールド・オブ・ドリームス」「きみに読む物語」「プリティ・ウーマン」「故郷の香り」「海を飛ぶ夢」等だった。(http://www.amazon.co.jp/%E3%80%8C%E6%84%9B%E3%80%8D%E3%81%A8%E3%81%84%

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