2008/4/28

星の王子ニューヨークへ行く(’88)  アメリカ

3週間前金曜夜放映の録画を見たジョン・ランディス監督作品。アフリカのある王国のプリンスが、理想の花嫁を求めてN.Yにやって来て、巻き起こす騒動を描くコメディ。

ジャングルの中の豪華な宮殿から、N.Yのクイーンズ地区へ、側近と共にファーストフード店で働くプリンス、先日の「魔法にかけられて」のアフリカ王子版、のようでも。祖国では羊飼いだと装って身分を隠し、生身の自分を認めて欲しい、という王子の人柄に魅かれる店の主人の娘、後半彼が超金持ち、身分が判った途端、掌を返したように優しくなった主人、というシニカルさ、も少し。

プリンス役若い頃のエディ・マーフィは「ドリーム・ガールズ」以来、今回歌唱シーンはなかったけれど、棒を使った身軽なアクション、宮殿での祝いの席の、エキゾチック衣装の女性達のダイナミックなダンスシーンも。

N.Yが舞台、でも冬の質素なクイーンズ地区の街並み、この作品公開は私がN.Yに行った2年前だったようで、この界隈はアメリカに到着時、夜と早朝空港〜ホテル間タクシーで通った位だけれど、どことなく懐かしさ。劇中まだWTCの姿ある対岸の夜景、当時の落書きだらけの地下鉄、等の背景。そこにエスニックな貴族姿の王一行がやって来る姿もミスマッチ、やはりお伽の国+現実世界、一時和みのファンタジーロマンスだった。昨夜「みゅーじん 国府弘子」録画、「Mラバ aiko」一部オンタイムで。(http://www.amazon.co.jp/%E6%98%9F%E3%81%AE%E7%8E%8B%E5%AD%90%E3%83%アメリカの旅<5>

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2008/4/27

寝ずの番(’06)  日本

先週木曜夜放映の録画を見たマキノ雅彦監督作品。原作中島らも、上方落語の一門の師匠、一番弟子、おかみさんの各お通夜の席で、弟子や故人ゆかりの人々が思い出話、余興に花を咲かせるコメディ人情物語。高岡早紀出演、ということでも気になっていた作品。

湿っぽさがない喪、落語のようなテンポの力の抜けた作品、師匠役長門裕之の通夜の後、弟子役笹野高史も同パターンで、付け足しのような、と思ったら、富司純子演じるおかみさんまで、3故人それぞれへの愛着の逸話が展開、意外とその時予想よりは冗長な感なく最後まで。シンとした空気の喪の席での、ある種ファンタジーのように弾けた温か味。

津川雅彦らしいというのか、冒頭病室での木村佳乃の怪しげなシーンは公開時の予告でか覚えがあり、そこからユーモラスに始まり、辟易の下ネタが多すぎ、ではあったけれど。比べる性質のものではないかもしれないけれど、構成的には「生きる」の延々と続いたお通夜での故人の回想シーンを軽妙に、というのか、パロディという不遜はなくとも、もし意識があったとすれば、そのややブラックユーモア風な感も。

高岡早紀は、バーで酔った女として少し登場、今や熟女扱い、もはや「KYOKO」の時のような中性的躍動感ある役、は不似合いかもしれないけれど、前に見かけたドラマ版「愛ルケ」ではヒロインだったけれど、今回のような色気、というエキスのみでのチョイ役、は何だか余り見たくない、とは思った。昨夜「原田知世ライフ&ライブ」録画。(http://www.amazon.co.jp/%E5%AF%9D%E3%81%9A%E3%81%AE%E7%95%

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2008/4/26

琥珀色の夢/ボビー  音楽

今週の「みゅーじん」は岡平健治、元19のシンガー、「あの紙ヒコーキ、くもり空わって」は覚えが。偶然だろうけれど、「ひこうき雲」の中の2曲がタイトルに入っている、と引っかかったのだった。その後19は解散、今は一人でギター1本で全国のライブハウスを廻っている、とのことで。

浜松で、観客とのセッションコーナーで、「あの紙ヒコーキ・・」をリクエストされ、「やりたくないんだけれど・・」と戸惑いつつも応じて、自分の作ったパートのみ歌っていた。それもあってか寡黙になってしまい、失敗ライブだったと。金髪の今風風貌、この人の事はほとんど知らなかったけれど、当時の相方と作った曲で、仁義を通して封印している、というのが好感持てた。

また「SONGS」はゆず、昨年「プレミアム10」で寺岡呼人、ユーミン、桜井和寿らとのセッションコンサート以来、その時も皆で歌っていた「夏色」、が耳に残るグループ。今回久石譲氏プロデュース、同氏が指揮の管弦楽団や子供合唱隊との「ワンダフルワールド」等。

19もゆずも男性デュオ、海外では好みで言えばいまだにサイモン&ガーファンクルに尽き、日本では、最近ケミストリーの一部の曲、古くはビリー・バンバンとか、思い出せば色々ありそうだけれど、やはりオフコースとブレッド&バターは不滅、のような。

あと1曲のみややヒット、のグループだったと思うけれど「琥珀色・・何とか」という曲が頭に浮かび、You tubeで検索したら、ボビーというグループの「琥珀色の夢」だと出てきて、You tubeは、著作権の事が引っかかりつつも、有難い。それとクラフトのシングルB面(多分)「夜の銀河鉄道」という曲が叙情的で星空のスケールもあって、密かな名曲、と思っているけれどこれはさすがに出て来なかった。一昨夜「寝ずの番」昨夜「タッチ」録画、先日「おしゃれ泥棒2」し損ね残念。(http://www.tv-tokyo.co.jp/m-jin/onair/http://www.nhk.or.jp/songs/archive/index.html

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2008/4/23

うた魂♪(’07) AOLブログトークスレッド  日本

スレッドマスター:- BLOG
アクセス数:1494
投稿日時 2008/4/23 22:00:16
更新日時 2008/4/27 13:03:16

今月初め公開の「うた魂♪」(←関連サイトです)は、合唱部メンバーの女子高生の、合唱を通した友情物語、とのことでやや気になる、という青春音楽ものでしたが、先日、仕事で接触ある中3の男子と親御さんが見に行った、とのことで、

作品自体特に熱い盛り上がり、ということもない、楽しくほのぼのムードだった、でも、尾崎豊の曲を合唱で歌っていた、と聞いて、検索してみると、教師役の薬師丸ひろ子が劇中、好きな尾崎曲の「OH MY LITTLE GIRL」をカバー、等の情報もあり、そういう興味もあって、今日見てきました。

原作は’04年函館の映画祭でのシナリオ大賞作とのことで、ロケ地は関東だったようですが、北海道のある町が舞台、やや自意識過剰気味、傷つきながらも成長していくヒロインに夏帆、その他ヤンキーの合唱部部長役ガレッジセールのゴリ、間寛平、石黒英雄、岩田さゆり、ともさかりえ等。感想は後(日)に。

ご覧になった方の、率直な感想、批評、コメントある方等、自由にどうぞ!(投稿でもメールでも結構です)


4 合唱少女ほのぼの成長期+薬師丸・ヤンキー版尾崎

投稿者:Autumn 投稿日時 2008/4/26 22:00:01
更新日時 2008/4/26 22:00:01

冒頭、海岸で夏帆が一人歌う爽やかなソーンから、このまま彼女の清純な魅力発揮作のムード、と思ったら、その自己陶酔ぶり、醒めた目で見る周囲、と、基本的にほのぼのコミカル+ややシニカルな展開でしたが、彼女の声自体は、声量はないけれど透明感あって、手嶌葵ボイスをか細くしたような、という印象も。

相手に悪気はなくとも、ちょっとした自分への軽いノリの評価で、深く傷ついてしまう、傍からは理解しにくい部分もある思春期の一面、それを自分なりに乗り越えていく過程、を軽いタッチではあるけれど、出そうとしていた感触。

彼女を励ますゴリ演じるヤンキー部長が、自分をさらけ出して打ち込む=格好悪さ、の例として、清原が球を打つ瞬間の形相、の写真を見せたり、というシーンも印象的でしたが、一皮むけて周囲に溶け込んでいく様が、そう嫌味なかったのは、夏帆の超美少女風、というより天然性明るさ、のキャラクターによる気も。

薬師丸ひろ子は歌声自体久し振り、「OH MY・・」はやっぱり味わいが、ですが、ヤンキー少年達が勢いで歌う「15の夜」には、何だか久し振りにジンとこみ上げるものが。もう一曲終盤普通の制服姿で歌った「僕が僕であるために」より、こちらの方がインパクト。尾崎豊の歌モチーフ作品は「LOVE SONG」('01)がありましたが、ドキュメンタリー番組等でも、もう尾崎、というひたむきさに感応する時代じゃなくなった、とも思いましたが、こうして映画で使われたりして、やはり伝説がじんわり若い世代に伝わっている、とも。

少女達が歌った中で聞き覚えあったのは、日本語で+ダンス付きの「ダンシング・シスター」と、喫茶店でエノケン(榎本健一)のレコードの冒頭が流れ、それにつられて歌った「私の青空」、渋い選曲、でも私は高田渡版で聞き覚えありましたが、今時の女子高生が通常知っているにはやや渋すぎな、とも。

元々歌でのオーディションがあり、本人達の歌だったようですが、合唱は結構上手かったかと思い、音楽効果もあって後味爽やか、ではありましたが、ラストのコンクールシーンは、やや強引に盛り上げようとしすぎ、が鼻についてしまい、ハイライトにしても、全体のほのぼのテイスト的に、もう少し自然に終わっていれば、と残念でした。(編集が効かない設定で、俳優名等訂正あり再投稿)


3 >2

投稿者:Autumn 投稿日時 2008/4/24 22:00:16
更新日時 2008/4/24 22:00:16

ビックタウンさん、投稿有難う。また何かあれば書いて下さい。

会場に遅れて現れたのがあのバスの運転手、とは一瞬気付かず、前半に登場の時は気弱な様子で、少年達に脅されているようでもありましたが、コンクールを見に来て、ちゃんと信頼関係があった、というのも微笑ましい印象でした。

確かに外観はヤンキー、不良にしか見えない少年達でしたが、実際暴力シーンとかがなく、部長がヒロインを励ます思いやりを持っていたり、彼らなりに合唱に打ち込む姿、が良かったですね。


2 「うた魂♪」

投稿者:ビックタウン 投稿日時 2008/4/23 22:43:29
更新日時 2008/4/23 22:43:29

中学三年生の男子です 僕も「うた魂♪」見に行きました
大まかな感想は上の通りですが細かいところでは
時間にルーズなバスの運転手が最後の合唱祭のシーンでもヤンキー高校生達の合唱を遅刻して見逃してしまうシーンが面白く時間は守らなければいけないということを伝えられた気がしました
後は不良の高校生が出てくる話なのに飲酒 タバコ シンナー 暴力 犯罪
などの悪い印象を持たせるシーンが一切無く好感を持って見ることができました











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2008/4/22

新日曜美術館 モディリアーニ  文化・芸術

めったに見ない番組、でも今回展示会関連もあってかモディリアーニ、と気付き最初10数分欠けたけれど録画で。岸恵子がゲスト、この人がフランスの事等語る様子は好ましい感じ。モディリアーニのルーツの原始的美しさを持つ人間の本能の神秘、というアフリカの像、モンパルナスでの様子、結核を隠すため酔っ払いの振りをしているのでは、とピカソが見抜いていた、等。

印象的だったのは、静養のため訪れたニース、その近郊のカーニュでの話で、最近縁のあったルノワールとのエピソード。先日見たジャン・ルノワール作品「草の上の昼食」の舞台で、父ルノワールの晩年のアトリエもあった、のどかな自然の美しい所だけれど、パリから逃れて多くの画家が住んだ所でもあった、と。ここで珍しく「南仏風景」等風景画も描いていて、木々は細長の人物画の様式、と言われてみれば。

画家達が敬意を表してよくルノワールのアトリエを訪れ、モディリアーニも絵を持って訪ねたけれど、ルノワールがいつものように自分の女性の絵を撫でながら「ご覧なさい、何と美しいお尻でしょう」と自慢した時、興味ありません、と席を立ってしまった、とか、彼の絵の中に苦悩を感じ取って「君は絵を描いていて、楽しいかい?」と尋ねた、と。ジャンヌを描いた明るいタッチのものやヌードもあるけれど、ほとんど楽しみながら描いた、とは余り思えず、探求のような、というか。

この2人の接点、というのは、今回初めて聞いたと思うけれど、ルノワールが晩年、アンドレ(後にカトリーヌ)・ヘスリングという豊満な魅力の若いモデルを得て、明るい生命力を描いたのに対して、16才で結核に罹り逃れられない死、を見据えた仮面のような表情を描き続けたモディリアーニ、という対照が、芸術家、人それぞれ運命的個性、というものが、というエピソードのようで。

岸恵子も、モディリアー二の不遇さに肩入れしてしまう、と言っていたけれど、ルノワールのように好み、ではないけれどどこか気になる画家、というルーツにも触れたような番組だった。昨夜「TR 山崎貴」一部オンタイムで、「N.Y式ハッピー・セラピー」録画。(http://www.nhk.or.jp/nichibi/weekly/2008/0420/index美の巨人たち モディリアーニモディリアー二と妻ジャンヌの物語展

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2008/4/21

女優ナナ(’26)  ヨーロッパ

昨日フィルムセンタージャン・ルノワール名作選2本目にやはり母と。原作エミール・ゾラの小説、ある女優が高級娼婦となり、次々と男を虜にして破滅の道に追い込んでいくモノクロ、サイレント作品。父子ルノワールの運命の女性、「浴女たち」のモデル、ジャン・ルノワールの妻で映画を撮ろうとしたきっかけにもなった、というカトリーヌ(元アンドレ)・ヘスリングがヒロイン、とのことで都合も合ったので行ったのだけれど、多分今までで見た最古の作品。

女優、女性としてエキセントリック、奔放な振る舞い、でもどうも、科白の情報がずれるサイレントに不慣れもあってか、それに魅了はされても、破滅に至るまでに翻弄される男達の心情、ヒロインの悲哀、をしみじみ味わう、というまでいかなかった。

「草の上・・」のように直接父の絵の影、というのは感じられなかったけれど、背景の豪奢な屋敷、毛皮のスツールや敷物、着飾ったドレス、優雅な扇子等の小道具、酒や食器の引き出し付きの客馬車、店のフレンチ・カンカンの踊り、等華やかさ、ノースリーブ衣装の時のヘスリングが、当時の慣習か腋毛の処理をしていない事、とか目に留まったりしたけれど、彼女自身は確かに豊満な肉体、視線等引き込むような魅力、やや京マチ子のような、でも演技力、というのはよく判らず、美人とは思えなかった。

客席はやはり結構埋まっていたけれど、静かな中時々いびきが聞こえて耳障りだったり。母の感想は「華やかな世界の裏の色々愛憎劇なんだろうけれど、サイレントだし判りにくかった。科白がない分、動作や表情とか大事なんだろうけれど。主演の女優はちょっと(メイクとかも)キツかった。」等で、今一つ。やはりこれは私にとっては見るなら原作を読んでから、の方が良かった。昨夜「新日曜美術館 モディリアーニ」「みゅーじん 岡平健治」等録画。(http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?http://www.momat.go.jp/FC/NFC_Calendarルノワール+ルノワール 2人の天才が愛した女性

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2008/4/20

恋しくて(’07)  日本

昨年公開の中江裕司監督作品。BEGINのエッセイをモチーフにした、石垣島舞台の気にはなっていた青春音楽物語。BEGINはそう馴染みあるバンドではなかったけれど、今回テーマ曲は別の曲だったけれど「恋しくて」は聞き覚えあり、やはり「涙そうそう」で沖縄出身グループ、と意識したのだったかとは。

やはり全体に、海をバックにほのぼの沖縄テイスト、煩雑さと素朴な味両方だけど標準語字幕付き、の方言も折々、緩い味わいの高校生バンドもの、主演の兄役は、気が付かなかったけれど「カナリア」以来の石田法嗣、その他中心メンバーはオーディションで選ばれた現役高校生、とのことで、ヒロインの山入端嬢は、やや田中律子系面差し、空手をたしなむ超自然体飾らない伸びやかさ、バンド”ビギニング”のやや気弱なボーカル役東里君との、手垢のついてない仄かで率直な恋、にフィット。

「狙いうち」「木綿のハンカチーフ」「トランジスタラジオ」とか若さの開き直りで、という印象だけれど、母役のジャズシンガー与世山澄子が経営のクラブで歌う「WHAT A WONDERFUL WIRLD」はしみじみ。伝統行事や奄美のシーンでの三味線の音色も南国的。

バンドの練習場所も、海を臨む屋根だけの牛の飼育場、余り情熱、というより脱力系のどかな味だったけれど、ムードを締めていた石田君が突然亡くなった時の表現が、かなりあっさりではあるけれど余り覚えない、葬儀でなく拾骨シーン、というのが、この作品の温度ならでは包み込んだ露骨なシュールさというか。物語的には「涙そうそう」程ダイレクトではないけれど、兄妹愛、といいそのラフな下敷き作、とも。

他の男の子達も、天然な味だったけれど、東里君の歌初めこのバンドが沖縄代表で、東京へ、という程の実力、とはどうにも思えなかった。その選考大会も、何だか文化祭の延長のようで、それぞれのグループが伸び伸び演奏、ちょっと沖縄版スウィング・ガールズ、のような味わいもあったけれど、メジャーデビューへの切符、にしてはレベルが違うというか、そこら辺やや雑で、東里君もいいキャラクターだったけれど、もう少し歌の上手い少年だった方が、という感も。祖母役平良とみはやはり渋い味だった。今朝「新日曜美術館 モディリアーニ」録画し損ね、夜の再放送で。(http://movie.goo.ne.jp/contents/movies/MOVCSTD10436/BEGIN、夏川りみ、渡辺美里等SONGS 森山良子

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2008/4/19

SONGS 森山良子  音楽

今週の「SONGS」は森山良子、前に「みゅーじん」森山直太郎の時書いていたように、息子よりは、以前から馴染みの人。歌ったのは「さとうきび畑」「涙そうそう」「30年を2時間半で・・」「春夏秋冬」。

「この広い野原いっぱい」(この後半の映像は、冒頭アイルランドという表示もあって、多分「ライアンの娘」のシーン、サラ・マイルズの日傘が岸壁を落ちていく、ビデオの表紙でもあった)「今日の日はさようなら」「禁じられた恋」等のシングル盤の紹介で、フォークの女王と呼ばれた、とのことだけれど、フォークの女王、というとどちらかと言えば五輪真弓、のイメージ、森山良子は歌謡曲やスタンダードも幅広く何でもこなすシンガー、という印象だった。

「涙そうそう」は作詞もして歌っている、としか思っていなかったけれど、今回、以前お兄さんを亡くして封じ込めていた気持があり、BEGINからのデモテープで「涙そうそう(ぽろぽろ)」という題名に衝撃を受け、涙と共に一気に歌詞を書いたのだった、というエピソードを初めて知った。映画も長澤まさみの兄役妻夫木君が亡くなる話で、見た時作詞のコンセプトと同じ、とはチェックしていたけれど、本人の経緯は知らなかった。

「30年を・・」は語り+歌で、50代後半デパ地下で偶然会った、以前の恋人同士のやり取りを女性側の心情モノローグ交えながら、という変った曲、この曲を気に入っているテリー伊藤がゲスト。泉谷しげるの「春夏秋冬」カバーをアップテンポで歌い上げたり、黒のブーツ+ひざまでのスカート姿で元気なベテラン、というか。「春夏秋冬」の歌詞は今の歌になくなった郷愁が。DVD「恋しくて」の途中。(http://www.nhk.or.jp/songs/archive/index.htmlみゅーじん森山直太郎・良子涙そうそう('06)

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2008/4/18

草の上の昼食(’59)  ヨーロッパ

昨日フィルムセンターでのジャン・ルノワール名作選に母と。結構席は埋まっていた。ある生物学者が開いた野外の婚約祝いの昼食会で、突風が巻き起こり、それがきっかけで村の娘とロマンスが生まれ、という展開。

父ルノワールのアトリエがあった南仏ル・コレットが舞台、全編緑が鮮やか、やはり展示会で並べられていた「陽光の中の裸婦」から発想、と思っても納得のような水浴シーン、が改めて。素朴な爛漫さと豊満なボディの娘役カトリーヌ・ルーヴェル、学者役のポール・ムッスリームの堅物的コミカルさがいい味。

初めてスクリーンで見たルノワール作品、お話的にはシンプルなシンデレラストーリー、男の吹いた笛で突風が起こったりするのも牧歌的、思いがけず恋に落ちた2人の喜びや躍動感、折々の奥行きある映像の美しさ。階級差へのシニカルさとか、単純に”動くルノワール”の趣、というだけではないかもしれないけれど、2作品しか見ていないけれど好みの方のタイプかも。母は「ルノワール・・展」も見たのだったけれど、「突風でもテーブルのビンが倒れなかったのが不思議、話は漫画のようだけれど、絵の雰囲気があって、風景が綺麗だった」とかの感想、洋画は久方、「ハーフェズ・・」等よりは抵抗が少なかったようだった。

またセンターのサイトや展示会公式ガイドで、関連が言われている父と同時代のマネの「草上の昼食」、当時物議を醸した絵、どこかで見たとは思うけれどカードはなかった。初めてのカラー作品だという「河」、バーグマン出演の「恋多き女」等も出来れば、と思っていたけれど、都合合わないまま上映は終わってしまった。残りの日程で興味あるとしたら「女優ナナ」等。(http://movie.goo.ne.jp/movies/PMVWKPD13231/http://www.momat.go.jp/FC/NFC_Calendarルノワール+ルノワール 2人の天才が愛した女性ルノワール+ルノワール展フレンチ・カンカン('54)

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2008/4/17

美の巨人たち 東山魁夷  文化・芸術

先週の「美の巨人たち」は東山魁夷、今回も録画して見た。前の展示会でのカードが9枚、’02年の「君と歩いた国」というA5版カレンダーが手元に。今回の絵は「残照」。これは子供の頃多分家に複製画があって、海水浴に行って来た後の、気だるい夕方、の感触が残っている気がする作品。

豪放な父と耐え忍んだ母の間、少年期精神的苦悩もあって、画家としても、穏和さと火花を散らすような両面、自然の描写でも、温かさと人を寄せ付けない厳しさが、とのことだけれど、余り厳しさ、というのは感じた事はなかった。一番好みなのは「緑響く」、鮮やかな深い緑と白い馬のコントラスト。外国の風景も結構多いし、やはり印象派、のような感覚で馴染んでいた。

戦後次々肉親を亡くし、失意の中、登った房総の鹿野山での風景に、「静かにお互いの存在を肯定し合いつつ、無常の中に生きている」等ナレーションが入ったけれど、その眺めに救われて、同時に「残照」として画家の出発点になった、誰もが見る風景を、苦境の自分に取り入れた、のも運命かつ画家力、というか。今国立近代美術館で生誕100年展示会をやっているけれど、なるべく行こうかと。昨夜「SONGS 森山良子」録画。

★「朋あり。」の自分の感想を確かめようと、前MBのスレッドを探していたら、いつのまにか、URLが消滅していて、いずれそうなるだろう、とはAOLから聞いていましたが。「KYOKO&イランはじめエスニック映画」スレッドは前もって印刷してましたが、実際こうなると、他のも、貴重に思う部分もあって、しておけば、と。何故か音楽でもユーミンスレッドだけは消えていませんが、「KYOKO・・」「遍路」は意味がなくなったので、リンクから外しました。(http://www.tv-tokyo.co.jp/kyojin/

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2008/4/15

SONGS 90’s青春のバラード  音楽

先週の「SONGS」再放送が今日、「JSA」録画と時間が重なったけれど丁度見られたのでオンタイムで。90年代のバラード集、JAYWALK「何も言えなくて・・夏」「もう一度・・・」、class「夏の日の1993」、山根康広「Get Along Together 〜愛を贈りたいから〜」、酒井法子「碧いうさぎ」「世界中の誰よりきっと」。

ナビゲーターは桜井幸子で、「おんなは度胸」の撮影の頃の映像、思い出を交えて、じっくり売れているらしい「R35」という35才以上ターゲットの’90年代の曲のアルバム、槇原敬之等の姿もあったそのコンサート模様も。桜井幸子と言えば真田広之との「高校教師」や「人間失格」、「高校教師」の森田童子の主題歌とか反射的連想で浮かぶ。森田童子、どうしているのだろう。

JAYWALKや山根康広は馴染みなかったけれど、やはり「碧いうさぎ」は、彼女と大沢たかおのドラマ「星の金貨」テーマ曲で、懐かしい。続編合わせて結構見ていた覚え。聾唖のヒロイン役だったけれど今回も手話アクション付き。当時のノリピーのピュアなはまり役、というか。「世界中の誰よりきっと」は、中山美穂&WANDSのカバーで、やはり中山版はノスタルジー、最近姿も見ないけれど。昨夜「ぷりてぃ・ウーマン」録画。(http://www.nhk.or.jp/songs/archive/index.html

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2008/4/14

シッコ SiCKO(’07)  アメリカ

先日新作DVDリリースのマイケル・ムーア監督作品。アメリカの医療システムの矛盾に斬り込んで行くドキュメンタリー、ムーア作品は初期のもの以外追ってきたので気になっていた作品。

カナダ、イギリス、フランス、キューバ等各国に比べて、いかにアメリカで、国民の医療負担状況が酷いものか、を浮き彫りにしていく内容。利益追求の保険業界のツケが、国民の保険への入りにくさ、支給の受けにくさ、また治療の受けにくさ自体に影を落としている実情の追求。

保険加入出来なかったため、子供や夫を亡くした人々の声、病院からタクシーで寝巻きのまま路頭に置き去りにされる病人の姿、9.11での救助ボランティアで、呼吸器をやられたり、精神的影響での歯軋りで歯を蝕まれた人々が、災害基金への登録が出来ない実態等、に対して、他国での一般人の医療費の負担の軽さ、楽さを表わす声。

同様に国民皆保険制度を提唱しながら、隣国カナダでは成功、英雄とされるトミー・ダグラスに対して、アメリカではヒラリー夫人がバッシングを受け、案を封じ込められた、という対比も印象に。

9.11救援者達の呼吸器初め様々な後遺症は、「ワールド・トレード・センター」の時等にも、情報を目にしたけれど、そのケアの不十分さ、という実態も、今回その一端ではあるけれど、改めて。

やはりハイライトは、お決まりのムーア自ら身体を張った突撃行動、9.11ボランティア病人達を引きつれて、何故かテロ疑惑での投獄者達が、至れり尽くせりの医療を受けている、というキューバのグアンタナモ捕虜収容所にボートで出向き、「せめてテロ容疑者と同等の治療を、救助活動した人々にもして欲しい」、旨拡声器で訴え、警報を鳴らされ、逃げるように向かったキューバの病院で手厚く治療を受け、アメリカにとって警戒する隣の社会主義国で、国内とは段違いの病人待遇を受けられた、というムーア作品らしいシニカルなパフォーマンス。

捕虜収容所は先月ドキュメンタリー「米国”闇”へ」で、そこでの投獄者への虐待ぶり、が摘発されていて、それと裏腹な、医療面での優遇、というのも奇妙な状況で、あの作品の(製作)影響で待遇が180度急変、とも考えにくいし、本作共に、どこまで真っ当な真実を伝えているか、という酌量はあるとしても、アメリカという国の矛盾、が垣間見えるような気も。

医療、という分野だけに内容・映像も「華氏911」程の過激さはないけれど、やはり膨大な資料からの、取材対象の選び方、編集の上手さ、巧みさ、という事もあるかもしれないけれど、基本的にヤラセはないとして、大国の弱点システムの確認作品、だった。

追記:ムーア作品「ボウリング・フォア・コロンバイン」で取材を受けていた、名優チャールトン・ヘストンの訃報が先日あったのだった。新聞社会面にも割と大きく。出演作で見たのは「十戒」「猿の惑星」等か、ケネス・ブラナーの「ハムレット」にも出ていたらしかった。「ボウリング・・」では「全米ライフル協会」会長として、という余り好ましくはない取上げられ方だった(http://www.asahi.com/obituaries/update/0406/)。(http://www.amazon.co.jp/%E3%82%B7%E3%83%83%E3%82%B3-%E3%83%9E%E3%82%米国”闇”へ('07)

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2008/4/13

東京フレンズ(’06)  日本

先々週土曜夜放映の録画を見た永山耕三監督作品。未見だけれどDVDドラマの続編として映画化、居酒屋でバイトする若者の仲間達の、バンド活動の夢、恋、友情を描いた青春ドラマ。

色々悩みつつの青春の群像劇、だけれど、余りうごめくようなリアリティーが感じられない柔らかく優しく流れていく世界。安心感ある虚構、をあえて作っているのではあるのだろうけれど。拠点の居酒屋の下北沢は、何度か行っただけで肌で空気を知る訳じゃないけれど、別の作品にあったようなラフな地を這うような雰囲気が感じられず、別のややお洒落っぽい街、という印象。

後半N.Yも舞台なのがスパイスではあったけれど、煮詰まってそこへ旅立っていた瑛太演じる青年、追って行った大塚愛のアマチュアバンドのシンガーのヒロイン、それぞれの切実さ、もやや希薄な。近年バンドものだと「NANA」の方が、まだそれなりに音楽や恋への葛藤のリアルな破片、はあったかと。

大塚愛は「ただ、君を・・」テーマ曲で知ったシンガーでこれが映画デビュー、だそうで、ややaikoのような声質、特に好き嫌いはないけれど、彼女のやや長めのプロモーションビデオ、とも思えるような。女優としては?だけれど、余りクセがなく山口智子をソフトにしたような雰囲気、かも。最近「ユメ十夜」「眉山」ドラマ版等でも見かけた山本耕史がラジオ製作スタッフ役だったけれど、この人は正統に古めかしい役、の方が似合う感が。昨夜「美の巨人たち 東山魁夷」録画。(http://www.amazon.co.jp/%E6%9D%B1%E4%BA%AC%E3%83%95%E3%83%AC%E3%83%

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2008/4/13

地球街道 フロリダ〜US−1を走る〜  分類なし

昨夜一部オンタイム一部録画で見た「地球街道」、先週の前編は見なかったけれど、今回大友康平が世界一美しいハイウエイ、らしいフロリダ〜キーウエストルートをドライブ。

以前アメリカ旅で一番インパクトのバスルートだったので愛着あり、たまに映画にも登場で、映像見たのは久し振りだけれど、いつも不思議なのが、セブンマイルブリッジの並行する2本の橋。旧橋を大友康平が歩いていたけれど、昔ハリケーンで寸断したから、そのそばに新たな橋を建てた、との事だけれど、これだけの長さ、新築より部分的修復の方が余程、手間も費用も省けたのでは、と。当時の技術的な理由か、まあ2本での姿が馴染み、ではあるけれど。

冒頭フロリダの店で食べていたキーライム・シェイクは、しょっぱさがいかにもフロリダらしそうな。ローリング・ストーンズをBGMに「すんげー綺麗だよ」とか言いながら走らせ、やはり自分の運転で、というのは違った爽快さでは、と。キーウエストのkeyは、気にした事はなかったけれど、鍵でなく「サンゴ礁」の意味、とのことで、辞書でも「(特にフロリダ周辺の平らな)小島、サンゴ礁」と1行意味が載っていた。

キーウエストではやはりヘミングウエイの家、名物の猫達、庭のセメントに埋まっていた1セント硬貨は夫人希望の高額プールに激怒したヘミングウエイが投げたもの、等のエピソード。旅の最後は海へ出て、馴染みある平らな島の上の夕陽の眺め。近年全く出不精ではあるけれど、こういう番組を見ると、かつてあそこまで行ったのだった、とは少し感慨。(http://www.tv-tokyo.co.jp/chikyukaidou/backnumber.htmlアメリカの旅<8>アメリカの旅<9>

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2008/4/12

美の巨人たち モディリアーニ  文化・芸術

先々週の「美の巨人たち」はモディリアーニ、久方に録画で見た。今国立新美術館でもやっているけれど、昨年渋谷で妻ジャンヌとの展示に行った時も書いていたように、好きというより、どこか気になる画家。今回の絵は「カリアティッド」、神殿を支える女性の姿。

14才で絵を描き始めたけれど、ローマやフィレンツェで古典美術に魅せられて彫刻家になろうとして、影響を受けた作品として、「ヴィーナスの誕生」や、「慈悲」というやはりカリアティッドの女性の像。

20世紀初めパリで見直されていエジプトや中央アフリカの原始美術に圧倒されて、力強く簡潔なフォルムに自分のモチーフを見つけて、生涯それを作品に取り込んだ、と。彫刻家だった、というのは余り印象がなかったけれど、映った彫刻作品も、独特の面長のあっさりした顔、ルーツがそういう所だったのだった。

彫刻の石を求めて、夜の建築現場から盗んだり、道から石をはがしたり、という涙ぐましいエピソードも。彫った時飛び散る粉に肺を蝕まれて、体力も失って、カフェで勘定代わりに似顔絵を描いたりしながら画家に転身、また肖像画にX線をかけると、下絵の段階と輪郭が同じ、その段階でほぼ完成していて、失敗できない石を彫るように、キャンバスに向かっていた画家だった、と。

短い生涯の波乱の画家、のイメージ、でも彫刻、という出身ルーツ分野再確認の番組だった。自伝映画「モンパルナスの灯」は見たけれど「モディリアーニ 真実の愛」は未見だった。この番組は今夜東山魁夷もチェック予定。昨夜「星の王子ニューヨークへ」録画、「東京フレンズ」の途中。(http://www.tv-tokyo.co.jp/kyojin/data/080329/モディリアーニと妻ジャンヌの物語展

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