2008/4/4

夕凪の街 桜の国(’07)  日本

先日新作DVDリリースの佐々部清監督作品。原作はこうの史代のコミック。広島原爆13年後と現在に渡って、それぞれの世代に生きる女性を通して、原爆の悲劇を描いたヒューマンドラマ。

先日「ハーフェズ・・」で見て、日本の作品では「eiko」位しか覚えなかった麻生久美子出演との興味、ではあったけれど、2部構成、広島の悲劇の後の、自分の背中で息を引き取った幼い兄弟の記憶、幸せになる事への負い目、「父と暮せば」等でも描かれていたような、若い女性のトラウマ的苦悩、現実に襲う病魔、現代パートの、現代っ子的な田中麗奈にも忍び寄る、家族喪失への原爆の影、等、穏やかに流れて、沁みてくるような展開の作品だった。

印象に残った一部は、麻生久美子演じた女性の痛切な思いで、原爆が落とされ、理不尽に(死んでもいいと)憎まれたという事自体、戦時中なら麻痺して当然の事が、それだけで十分人を傷つけうる、というくだり。

広島と直接関連のない、現代パート一家の昔住んだ桜の多い街も、かつて確かに存在した家族の記憶、という意味で、浮いた感はなく、映像的にも桜が、無慈悲な戦争の傷跡を持ちながら、幸せを求めて暮していた女性達の姿、のようで作品に溶け込んでいた。現代パートの弟と幼染みの仄かな恋愛モード等、やや都合良過ぎで余分な気もした部分もあったけれど、藤村志保等ベテラン陣の味わいもあった、派手さはないけれど、最近戦争ものの中で珠玉作という印象。一昨夜「SONGS 竹内まりや」いつも通りセットしたら拡大回、で一部録画、再放送で改めて。昨夜「笑う大天使」録画。(http://www.amazon.co.jp/%E5%A4%95%E5%87%AA%E3%81%AE%E8%A1%97-%E6%A1%

クリックすると元のサイズで表示します
0



teacup.ブログ “AutoPage”
AutoPage最新お知らせ