2008/7/4

坂本龍一×役所広司 〜世界が求める日本のカタチ〜   分類なし・音楽

新作DVDの「シルク」を見ている途中、これの前に、今年初旬、作品に出演の役所さんと音楽担当の坂本龍一のトーク番組を録画したままだったので、それをチェック。坂本龍一は昨年「プレミアム10 YMOからHASへ」以来。

2人の海外での活動の中、やはり特にフランス等では、映画を文化、芸術として大切に扱っている、ハリウッドでの、関わる人の多彩さや多さ、徹底した作業の細分化、とか、システムの違い、坂本氏が自分はヨーロッパや日本型の少人数スタッフでの方がやり易い、等コメント。

「ラストエンペラー」「Shall we ダンス?」の話も出て、坂本氏がアカデミー授賞式で、映像に出ないカメラ、演出家、フロアの人々も、男性は全員タキシードだったり、進行はジョークまで書かれた台本通り読んでいく、完全に計算された世界、というのが面白かった、でもやはり呼ばれた時はひざがガクガクしたり頭が白くなって、一種の権威は感じ、普通にイーストウッドとかがいて、自分がここにいていいのかな、という現実的じゃない感じはあった、等回想。こういう話は多分初耳。

「Shall we・・」は、これをアメリカで見た坂本氏談交え、アメリカ人はパーティ好きでダンスは慣れていそうでも、意外と習慣なので仕方なく、で、主人公のようなシャイな人も多く、弱者が最後に勇気を持っていく、という展開が受ける要素もあって、海外で一般人の共感も得たのでは、等の話。

これは大貫妙子テーマ曲共に愛着あった作品、当時この作品がアメリカで展開していく本も読んだりしたけれど、リメイクもされる程に、というアメリカでの受け、というのはそういう日常背景も、と改めて。

坂本氏が、小津作品も、「東京物語」等の親子関係が判るのかな?と思うけど、意外と家族関係の共通感、というか、見て泣いたりするアメリカ人がいる等コメント、2人が西洋の観客の方が、作品を好意的に楽しもうとして来ていて、反応もダイレクト、日本人にはそういうフランクさがなくなってきて少し残念、とも。

それはお国柄とか、どの国でも発散タイプ、じっくり感動を溜めるタイプとか、個人差もあってのこと、とは思うけれど、見せる側、からすればダイレクト反応の方が、判り易い、のではあるのだろうけれど。

また、「バベル」のイリャニトゥ監督が、映画祭で来日の時、渋谷のコギャルを見て、映画に撮りたいと思ったらしい、とか、東京が海外から注目の場所だったり、ソフィア・コッポラが中野のある店がいい、と知ってたり、日本の事にかなり詳しい外国人も多く、言語が流暢等、という以前に、日本人として日本(の文化)を理解していないと価値がないし、かえってローカルであることの方が新鮮で、それが今の新たな国際水準では、等の話。

この2人の接点として、「バベル」の音楽担当が坂本氏だったそうで、それは知らずDVDで見たのだったけれど、ラストシーンの曲「Bibo no Aozora」を演奏。役所さんが、監督がこの曲を聞きながらシーンを撮っていて、俳優もテストの時この曲を聞き雰囲気を追いながら演じて、シーンにどんなイメージを持っているか、言葉よりもダイレクトに入ってくるので助かった、等コメント。

記憶ややおぼろげだけれど、ややメランコリックな曲バックに、科白も少ない微妙なシーン、演じる側にすれば心理的に、そういう音楽影響の要素も大きいかも、と。

「シルク」のフランソワ・ジラール作品は未見だけれど、結構音楽作品を扱ってきた監督らしく、今回フランスと日本舞台、ということでも、西洋東洋音楽を扱う坂本氏を希望、坂本氏は同監督と以前セッション、ピアノも割りと上手く、映画での音楽の使い方も、映像と音楽が深く関わっている、と。役所さんはミステリアスなムード漂わす、キーとなる日本人役。

この作品は、旅がテーマ、旅の時間を音楽で表わしていて、全編が旅(を回想)しているような作品、言葉が少なく詩的、物語の筋を追うのでなく、観客が感じていくような作品、とのことで、今回このテーマ曲も演奏。まだ見ている途中だけれど、確かにフランス〜日本間を、蚕を求めて主人公マイケル・ピットが行き来する展開。(http://archives.nhk.or.jp/chronicle/B100022000プレミアム10 YMOからHASへバベル(’06)http://www.silk-movie.com/

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