2008/12/2

ユーミンと映画・市川準監督  音楽・映画

「いちご白書」を機に、「「いちご白書」をもう一度」で触れたのだけれど、曲提供者ユーミンと映画関連の事は、少し追記してやはり別枠にしておこうと。

映画テーマ曲や挿入曲として、使われてきたユーミン曲を書き出しておくと、

やさしさに包まれたなら:「魔女の宅急便」('89)テーマ曲
ルージュの伝言:同上挿入曲
真冬のサーファー:「波の数だけ抱きしめて」('91)挿入曲
SWEET DREAMS:同上挿入曲
Valentain’s radio:同上挿入曲
心ほどいて:同上挿入歌
恋人がサンタクロース:「私をスキーに連れてって」('87)テーマ曲
BLIZZARD:同上挿入曲
A HAPPY NEW YEAR:同上挿入歌
守ってあげたい:「ねらわれた学園」('81)テーマ曲
ずっとそばに:「Coo 遠い国から来たクー」('93)テーマ曲
青い船で:「さよならジュピター」('87)挿入曲
VOYAGE〜日付けのない墓標:同上テーマ曲
時をかける少女:「時をかける少女」('83)テーマ曲(歌原田知世)
Midnight Scarecrow:「キャンプで逢いましょう」('95)テーマ曲
Weaves of Love〜ORIHIME:「PiPiとべないホタル」('96)テーマ曲
夢の中で〜We are not alone:「時をかける少女」('97)テーマ曲
永遠が見える日:「天国の本屋〜恋火」('04)テーマ曲
14番目の月:「さよならみどりちゃん」('04)テーマ曲(歌奥村愛子)
翳りゆく部屋:「気球クラブ、その後」('06)テーマ曲(歌畠山美由紀)
卒業写真:「Watch with Me 卒業写真」('07)テーマ曲(歌ハイ・ファイ・セット)
リフレインが叫んでる、青いエアメイル、A HAPPY NEW YEAR:「Yuming Films」('07)モチーフ曲

等、他にもふと使われたりしているものがあるかもしれないけれど、他のシンガーに提供曲、カバー版も含め、やはり何かと懐かしく、これにドラマも入れるともっと増えるけれど、やはり印象的なのは「魔女宅」の「やさしさに・・」や、織田裕二+中山美穂のホイチョィムービー「波の数だけ・・」で流れた曲等。この「波の数・・」はサントラ録音したけれど、浜辺のラジオ局が舞台でもあって、ジェームス・テイラー「Her Town Too」等、洋楽も割と渋かったのだった。

最近見たのは「Coo・・」新版「時をかける少女」「天国の本屋・・」「Yuming Films」等。「気球クラブ・・」も見たのだったけれど、書きそびれていた。女優業、という志向はなさそうだし、本人の出演はないけれど、「アトランティス」('92)の日本語字幕を担当だった。

グレタ・ガルボからペンネーム呉田軽穂、にしていたり、「14番目の月」が使われた「さよならみどりちゃん」の時も触れていたけれど、昔洋画、邦画共月4,5本見ていたそうで、科白をヒントに曲を作ったり、映画好きというのが伺え、私もそういう影響で見た作品もあった、と思って以前の雑誌を見直してみたら、

’90年の「ぴあ」music complexユーミン特集で、藤子不二雄(A)との対談、ユーミンを感じさせるアルバム100枚紹介、色んなコメントの中で、本人ではなかったけれど、温水ゆかりという人が、ユーミンが”純愛”をテーマにした時即時浮かんだのが「ある日どこかで」('80)、と書いていて、おそらくこれがきっかけで見て、結構好きな作品になったりしたのだった。その他具体的に思い出せないけれど、そういうパターンは他にもあったと思う。

やはり直接本人推薦、ではないとは思うけれど、アルバム100枚の中映画サントラ盤が12枚入っていて「シルビー・バルタン・ベスト」(「アイドルを探せ」収録)「明日に向かって撃て」「死刑台のエレベーター」「巴里のアメリカ人」「「007/美しき獲物たち」「小さな恋のメロディ」「卒業」「ティファニーで朝食を」「シェルブールの雨傘」「デジャ・ヴ」(「いちご白書」で使われた「ヘルプレス」収録、と)「ゴースト」「ブレード・ランナー」。改めて見て、馴染みないのも数作あるけれど、割と馴染みのも多い。

そして、すっかり忘れていたけれど、CMディレクター、として市川準監督が「久しぶりの「メッセージ」」のタイトルでコメントを寄せていたのだった。同監督はユーミンより5才上でほぼ同世代、共に府中と八王子、という東京郊外出身、という部分もあり、NHKホールで、本人は気付かなかったと思うけれど、ユーミンと並んでシャーリー・マックレーンのショーを見た、とのことで、

「今、ほとんど、どこからもメッセージがきこえない。声高のメッセージは、声高であるほど届かない。・・・ずっとユーミンファンで、ユーミンの唄をはじめてきいた時、どこからこんな声出しているんだろう、なんて今のリアルな感情を、せつない旋律で唄うんだろう、と思った。そして「八王子」を思った。その唄の背後に、(青春だけでなく)掛け値のない人々の人生をかんじた。

その「人々」が、今、見えない。・・・シャーリーの舞台からきこえてくるメッセージは、要するに、人はくじけてはいけないということだった。・・・彼女の歴史や存在そのものが、メッセージなんだと思った。久しぶりの、ちゃんとした、メッセージだった。」

等の内容で、筆者紹介中、「つぐみ」上映中、とあり、丁度「BU・SU」に続き「つぐみ」で市川作品は割と性に合いそうな、と思った位の頃で、この記事もそうインパクト残っていた訳じゃなかったし、テーマ曲や挿入曲も、原由子や吉田美奈子「愛は思うまま」高田渡「さびしいといま」真心ブラザーズ「ENDLESS SUMMER NUDE」等あっても、ユーミン曲は使っていなかったけれど、

今改めて、ユーミンファン、だったのだった、と知って、先日から追悼で作品を見てきて、言葉にし難いけれど、何処か都会の風景を感覚的に馴染ませてくれる映像、また、ずっと思っていたけれど、ある種”印象派”的、”人々”へのスタンス、等で、異ジャンルではあっても、ユーミンと市川作品、が共通項的に繋がった、というのが、何だか少し感慨あった記事再発見、だった。(いちご白書(’70)「いちご白書」をもう一度(’75)天国の本屋、恋火(’04)Coo遠い海からきたクー(’93)時をかける少女(’97)さよならみどりちゃん(’04)Yuming Films(’07)■追悼・市川準監督■

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ぴあmusic complex '90/12/5 第29号
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