2008/12/15

美の巨人たち ドガ  文化・芸術

昨日最終日の「巨匠ピカソ 愛と創造の軌跡」に。同時開催のサントリー美術館の方のピカソ展は、チケットがあり少し前に行っていて、こちらも気にはなっていたので。これは後日にで、絵画関係でこの番組3回前の録画が未見だった。ドガは、手元にカード3枚。もう少しある気もするけれど、見当たらず。特に強く好み、という程でもないのだけれど、前に「PARIS 1874」という展示会での「バレエの舞台稽古」の大判ポスターを壁に貼っていた時期があった。

印象派の中でもやや異質、と思っていたら、銀行経営の家のブルジョアで、余り他の画家と意見が合わず、また網膜の病気の関係で、外の日差しに耐えられず、他の印象派の画家のように、野外での創作で光を描けず、その代わりオペラ座のバレリーナ達に興味を向けたのだった、と。

ドガが画材としてパステルを使ったのは、油絵のように、乾くのを待たなくても色を重ねられるので、製作が早く進んだからで、それは、ブルジョア育ちだったドガだけれど、亡くなった父が残していた莫大な借金、それを返すために絵を早く描き、大量に売りさばくため、という意外な背景も。

そういう苦難の中でも描いたのは、今までなかった、バレリーナ達の動きで、「動きの印象派」の画家、だと。今回の「エトワール、又は舞台の踊り子」の踊り子の背後にの黒い服のパトロンは、当時そういう庇護が必要だった踊り子の日常の姿、でもあり、ドガはバレリーナの待遇の改善を劇場に訴えたりしていた、とのことだけれど、

番組中、今バレエ教師で元オペラ座のエトワールの女性が、ドガは当時のクラシックバレエの美しさをきちんと描いており、バレエを芸術として守ってくれた、今世界中の人が抱くバレエのイメージは彼が作ってくれた、彼が描かなかったらバレエは今のようではなく単なる見世物のようなイメージ、だったかも知れない、等と言っていたけれど、絵の中のパトロンの姿は、そういう風に芸術家としてバレリーナを見つめた自分の姿、という解釈も、と。

そういう風に、一人の画家の視線によって、バレエが芸術として育ってきた、というのは驚きでもあり興味深い気がした。バレエ自体は私は習ったりする縁がなく、バレエ漫画「アラベスク」「SWAN・白鳥」とか結構好きで全巻読んだり、映画の印象深いバレエシーン、といえばやはり「ジェレミー」('73)で主人公ジェレミーが初めてレッスンしているスーザンを見かけた所、等。最近見た印象深いバレエ映画、と言えば、劇場ではロバート・アルトマンの「バレエ・カンパニー」('03)、DVDでは「オーロラ」('06)だった。(http://www.tv-tokyo.co.jp/kyojin/data/081129/ジェレミー(’73)オーロラ(’06)

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