2008/4/20

恋しくて(’07)  日本

昨年公開の中江裕司監督作品。BEGINのエッセイをモチーフにした、石垣島舞台の気にはなっていた青春音楽物語。BEGINはそう馴染みあるバンドではなかったけれど、今回テーマ曲は別の曲だったけれど「恋しくて」は聞き覚えあり、やはり「涙そうそう」で沖縄出身グループ、と意識したのだったかとは。

やはり全体に、海をバックにほのぼの沖縄テイスト、煩雑さと素朴な味両方だけど標準語字幕付き、の方言も折々、緩い味わいの高校生バンドもの、主演の兄役は、気が付かなかったけれど「カナリア」以来の石田法嗣、その他中心メンバーはオーディションで選ばれた現役高校生、とのことで、ヒロインの山入端嬢は、やや田中律子系面差し、空手をたしなむ超自然体飾らない伸びやかさ、バンド”ビギニング”のやや気弱なボーカル役東里君との、手垢のついてない仄かで率直な恋、にフィット。

「狙いうち」「木綿のハンカチーフ」「トランジスタラジオ」とか若さの開き直りで、という印象だけれど、母役のジャズシンガー与世山澄子が経営のクラブで歌う「WHAT A WONDERFUL WIRLD」はしみじみ。伝統行事や奄美のシーンでの三味線の音色も南国的。

バンドの練習場所も、海を臨む屋根だけの牛の飼育場、余り情熱、というより脱力系のどかな味だったけれど、ムードを締めていた石田君が突然亡くなった時の表現が、かなりあっさりではあるけれど余り覚えない、葬儀でなく拾骨シーン、というのが、この作品の温度ならでは包み込んだ露骨なシュールさというか。物語的には「涙そうそう」程ダイレクトではないけれど、兄妹愛、といいそのラフな下敷き作、とも。

他の男の子達も、天然な味だったけれど、東里君の歌初めこのバンドが沖縄代表で、東京へ、という程の実力、とはどうにも思えなかった。その選考大会も、何だか文化祭の延長のようで、それぞれのグループが伸び伸び演奏、ちょっと沖縄版スウィング・ガールズ、のような味わいもあったけれど、メジャーデビューへの切符、にしてはレベルが違うというか、そこら辺やや雑で、東里君もいいキャラクターだったけれど、もう少し歌の上手い少年だった方が、という感も。祖母役平良とみはやはり渋い味だった。今朝「新日曜美術館 モディリアーニ」録画し損ね、夜の再放送で。(http://movie.goo.ne.jp/contents/movies/MOVCSTD10436/BEGIN、夏川りみ、渡辺美里等SONGS 森山良子

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