2008/10/25

SONGS 美輪明宏  音楽

先週と今週の「SONGS」は2回シリーズで美輪明宏、特に好き嫌いない人、でもやや苦手意識だった。歌ったのは「砂漠の青春」「ヨイトマケの歌」「花」「ミロール」「ボン・ボヤージュ」「愛の賛歌」。

余り歌手、という印象はなく、どうも歌声を聞いた覚えもなかったけれど、シンガーソングライターの草分け、でもあったそうで、昭和30年代にしてアンニュイなワルツの「砂漠・・」が印象的、「東京野郎と女ども」という映画のシーンが出て、ユニセックスファッションと呼ばれたらしい、ピーターのイメージが重なる、麗人風のクールな容貌。

そういう元祖ビジュアル系から、貧しい友人の母の姿に感銘して作った「ヨイトマケの歌」への180度転換。「父ちゃんのためならエンヤコラ・・」の部分は覚えあったけれど、この人の歌だったとは初耳だった。槙原敬之や桑田佳祐もカバーしている、と。

長崎での原爆体験もあり、母が子供を守るように覆いかぶさって亡くなっている親子の姿等の思い出、そこから感じた無償の愛、という事を語っていた。今回この人の「花」は、今まで聞いた他歌手バージョンの中でもしみじみ。

シャンソンで彼が表現するのも、恋愛を突き抜けた、究極の愛、無償の愛、とのことで、エディット・ピアフの「ミロール」「愛の賛歌」美輪版。ピアフは昨年「エディット・ピアフ 愛の賛歌」を気に具体的に知ったのだったけれど、折に忘れた頃に出てくる名。先日も「buy a suit・・」の劇中、妹の何かの問いかけに、兄が「それはエディット・ピアフになぜシャンソンを歌うのかと聞くようなものだ」等と答えるシーンがあったりした。

お人好しの娼婦が疲れた男性を必死に励ます「ミロール」、ヤクザな相手に恋したため身を落とした上流階級の娘の思いを語り+歌で、搾り出すような「ボン・ボヤージュ」、は短時間でも、やや切ない女心の一人芝居、を見ているような感覚。「愛の賛歌」は色々調べても、これ程の無償の愛、の歌はない、と。

俳優としては近年「ハウルの動く城」の荒れ地の魔女の声、が記憶に新しく、今回シーンが出て、宮崎アニメでは「もののけ姫」での山犬の長もそうなのだった、と。余りアーティストとしての馴染みなかった人だったけれど、幅広さや独自の豊かさを垣間見たようでも。先日、録画し損ねたけれど出演していた寺山修司の「書を捨てて街へ出よう」放映があったのだった。(http://www.nhk.or.jp/songs/archive/081015.htmlhttp://www.nhk.or.jp/songs/archive/index.html「エディット・ピアフ 愛の讃歌」

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