2008/10/27

ジョン・エヴァレット・ミレイ展  文化・芸術・映画

渋谷Bunkamuraザ・ミュージアムで昨日までのミレイ展に。やはり「オフィーリア」は見たかったので何とか行ったけれど、最終日だし思ったより混雑、入場まで半時間近く。日英修好通商条約調印150年記念のUK-Japan2008イベントの一環のようで、7章に分けて油彩、素描等約80点の展示。

やはりハイライトは実物「オフィーリア」で、緑の茂った草や藻、様々な種類の花に囲まれて水面に横たわる姿、その表情やポーズが、「ハムレット」のワンシーン、というファクターを超えて、何とも詩的。

ショップコーナー、解説パンフにそのシーンの福田恒存訳での「ハムレット」の一節と、絵のスミレ、ケシ、ヒナギク、ワスレナグサ、キンポウゲ、バラ、ノバラ、パンジー、ミソハギ、柳の指摘+各花言葉、漱石の「草枕」でのこの絵を語った画家の言葉、モデルのエリザベス・シダルのエピソード等。この絵はB4ポスターとカードを買った。これがミレイ22才の時に描かれた、というのも、晩年熟達での作品、という感がする訳でもないけれど、その若さにして、とやや意外だった。

”オフィーリア映画”で検索していたら、たまたま宮崎作品への影響のコメント記事を見かけ、先日特番を見たばかりでもあって少し感慨あったけれど、少し経ってから、昨年春の「プロフェッショナル」特番で、宮崎監督がロンドンで見て感銘を受けていたのが、この絵なのだった、と繋がって、改めて感慨が(http://info.movies.yahoo.co.jp/userreview/tyep/id128132_327529/)。「ハムレット」映画化はケネス・ブラナー版が見た最新、オフィーリア役はケイト・ウィンスレットだったのだったけれど、こういうエレガントな詩的映像は覚えなかった。

その他、ちょっとターナーのムードにも似たような、スコットランドの風景画群もあったけっれど、やはり肖像画が多く、特に第5章ファンシー・ピクチャーでの、自分の8人の子供達を描いた絵が印象的。

あどけなくキョトンとした表情の少女のグリーン系淡い色彩の「あひるの子」は、何度か見た覚え、と思ったら後で目録で、上野の国立西洋美術館所蔵なのだったと。この章でのカード入手は、少女が神妙に教会で話を聞いている「初めての説教」、その少女がうたた寝の「2度目の説教」。少女の赤いフード、タイツと黒い帽子がくすんだ背景に映えて、「初めて・・」の神妙な表情から、方向を変えて飽きて疲れた姿を描いた連作、ユニークでもあり視覚的にもインパクト。

その他カードはミレイの最も大判作品、でもある白いドレスの「ハントリー侯爵夫人」、やや中谷美紀似という感もある面差しの白いドレス姿。風景画で「露にぬれたハリエニシダ」

またカード、ポスター類はなかったけれど、その他印象に残ったのは、第2章物語と新しい風俗コーナーにあった「信じてほしい」という絵で、赤い上着の男性と、光沢ある茶色のドレスで後ろに紙を持っている女性が向かい合っているシーンが、色々なストーリーを想像させるようだった。後で、持ち帰った解説パンフでは、手紙を見せるよう父から言われている若い女性、の場面で、19世紀後半に、あいまいな物語性をもつ絵画として発達した「プログラム・ピクチャー」というジャンル、と。

「オフィーリア」だけが目当てのようなもので、これは好み的には、昨年上野でのダ・ヴィンチ「受胎告知」以上に、この一点だけでも価値が、という感だったけれど、この機に他の作品群も見られて良かった。和らぎの気分転換にも。でもやはりもう少し空いた平日に行っておけば、とは。

昨日は渋谷の街も東京国際映画祭の小幕が通りに並んでいた。昨日最終日でもあり、Bunkamuraの映画祭コーナーで、デイリーニュース新聞を初日分から通しで渡され持ち帰った。(ジョン・エヴァレット・ミレイ展プロフェッショナル 宮崎駿スペシャルプロフェッショナル 宮崎駿のすべて<1><2>

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