2008/3/12

銀の街から(’08,3月)  分類なし・本

昨日の朝日新聞第2火曜の沢木映画コラム「銀の街から」は、先日アカデミー作品・監督・助演男優賞等受賞の「ノーカントリー」で、テキサスの荒野から始まるサスペンス。

沢木さんが、尊厳死を願う知的な男性を熱演していた、と書いている3年前の「海を飛ぶ夢」でのバビエル・バルデムは、受賞時にも書いていたように、印象に残っているけれど、今回鍵を握る殺し屋役。コーエン兄弟作は「ファーゴ」の乾いた作風の覚え、バルデムも熱演なのだろうけれど、今日初め「マリア・・」に行った(けれど終了していた)劇場でもポスターがあったけれど、余り興味持てない。

「海を・・」は、今途中の沢木著の映画評「「愛」という言葉を・・」でも取上げていて、海辺の家で寝たきりの主人公、でもその知性とユーモア、場面転換の工夫、海の情景とかで、豊饒で広大な世界に仕立て上げあげることに成功していた、等書いてあったけれど、本当に、テーマにしては、重いだけの後味でなく、限られてしまった狭い世界での(精神の)豊かさ、という余韻の残る、少し異色作だった。録画した「化身」の途中。(http://www.amazon.co.jp/%E6%B5%B7%E3%82%92%E9%A3%9B%E3%81%B6%「海を飛ぶ夢」

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2007/11/26

ETV特集 21世紀を夢見た日々〜日本のSF50年〜  分類なし・本

先月放映の録画を見た、日本のSFの歴史を辿る番組。SFの第一世代、小松左京、筒井康隆、星新一らの各分野への功績が改めて。SFマガジン編集者でもあったのだった福島正実、というのも、特にどの作品が、という訳ではないけれど、懐かしい名前。近年SFはご無沙汰、でも、この各氏の作品は、馴染みが。

マイベスト日本のSF本は小松左京「青い宇宙の冒険」で、これは余り映像化は見たくない、本の世界で結構イメージが広がった作品。ゲストの作家折原みとがドラマ化「タイムトラベラー」を挙げていたけれど、やはり「時をかける少女」も映像化含め愛着あり、小松氏等もだけれど筒井氏自身の姿は今まで覚えなく、小椋佳ではないけれど、これが「時を・・」を書いた人、というのか今更ながら、ややイメージが違った。

SFは当初純文学からは異端視されて、少年少女誌に掲載されていた旨。ゲスト達も話していたように、日本に何も土台がない所から、創り上げた、という価値。筒井作品「パプリカ」映画化の今敏監督が、異端、オタクと軽視されていたSF、アニメの隆盛に「誰に、という訳ではないけれど、ざまあ見ろと言いたい」と。そういう夢のアピール力を秘めていたジャンル。

手塚治虫氏らもSF作家クラブに所属、映像的な広がりから映画やTVアニメへと影響して、今の日本アニメの世界での高評価のルーツ、とも。主題歌は浮かんでも内容の記憶はないけれどモノクロの「鉄腕アトム」「エイトマン」「鉄人28号」「スーパージェッター」、ピグモンという小怪獣の覚えがある「ウルトラQ」「ウルトラマン」映像等、郷愁が。

70年代の大阪の万博にもSF第一世代が関与、というくだりもあり、万博自体、2回程行って、薄っすら視覚的に残っているのは、巨大シャンデリアだったスイスの光の木。子供時代の、何か未知との遭遇的ノスタルジックな思い出。

人類月面到着直後のあの頃未来への夢、があったのが、徐々に現実が科学的進歩でSFに近付いて、未来への危機感を示す小松氏の「日本沈没」「復活の日」等も。進歩は、ある面後退、でもあるとはよく思うけれど、SFでよく言われるというsense of wonder(驚きを持つ心)を作り出すのが今、難しくなったのは確か、とは。(http://www.nhk.or.jp/etv21c/update/2007/1021.html

番組中、星新一・福島正実原作で円谷英二氏が特撮監督の「マタンゴ」(’63)の映像があって、これを機会にSF作家クラブと円谷プロが親しくなった、というくだりがあったけれど、昨日の朝日新聞に、「手作り特撮 どこへ」のタイトルで、円谷プロが、経営難で映像製作会社の傘下に入り、制作費がかさむミニチュア撮影から撤退、CG中心に、という記事が。

今後CGとミニチュアの共存も目指して、とのことではあるけれど、時代の波での合理化の一抹の寂しさ。でも、子供時代以降、ウルトラマンシリーズは離れて知らなかったけれど、逆に、ヨーロッパ等でなく日本で、過去の貯金があったにしても円谷プロが、ミニチュアにこだわりながら今まで、よく生きながらえていたのだった、とも思った。(http://www.bunkatsushin.com/modules/bulletin/article.php?storyid=14770

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