2008/12/15

美の巨人たち ドガ  文化・芸術

昨日最終日の「巨匠ピカソ 愛と創造の軌跡」に。同時開催のサントリー美術館の方のピカソ展は、チケットがあり少し前に行っていて、こちらも気にはなっていたので。これは後日にで、絵画関係でこの番組3回前の録画が未見だった。ドガは、手元にカード3枚。もう少しある気もするけれど、見当たらず。特に強く好み、という程でもないのだけれど、前に「PARIS 1874」という展示会での「バレエの舞台稽古」の大判ポスターを壁に貼っていた時期があった。

印象派の中でもやや異質、と思っていたら、銀行経営の家のブルジョアで、余り他の画家と意見が合わず、また網膜の病気の関係で、外の日差しに耐えられず、他の印象派の画家のように、野外での創作で光を描けず、その代わりオペラ座のバレリーナ達に興味を向けたのだった、と。

ドガが画材としてパステルを使ったのは、油絵のように、乾くのを待たなくても色を重ねられるので、製作が早く進んだからで、それは、ブルジョア育ちだったドガだけれど、亡くなった父が残していた莫大な借金、それを返すために絵を早く描き、大量に売りさばくため、という意外な背景も。

そういう苦難の中でも描いたのは、今までなかった、バレリーナ達の動きで、「動きの印象派」の画家、だと。今回の「エトワール、又は舞台の踊り子」の踊り子の背後にの黒い服のパトロンは、当時そういう庇護が必要だった踊り子の日常の姿、でもあり、ドガはバレリーナの待遇の改善を劇場に訴えたりしていた、とのことだけれど、

番組中、今バレエ教師で元オペラ座のエトワールの女性が、ドガは当時のクラシックバレエの美しさをきちんと描いており、バレエを芸術として守ってくれた、今世界中の人が抱くバレエのイメージは彼が作ってくれた、彼が描かなかったらバレエは今のようではなく単なる見世物のようなイメージ、だったかも知れない、等と言っていたけれど、絵の中のパトロンの姿は、そういう風に芸術家としてバレリーナを見つめた自分の姿、という解釈も、と。

そういう風に、一人の画家の視線によって、バレエが芸術として育ってきた、というのは驚きでもあり興味深い気がした。バレエ自体は私は習ったりする縁がなく、バレエ漫画「アラベスク」「SWAN・白鳥」とか結構好きで全巻読んだり、映画の印象深いバレエシーン、といえばやはり「ジェレミー」('73)で主人公ジェレミーが初めてレッスンしているスーザンを見かけた所、等。最近見た印象深いバレエ映画、と言えば、劇場ではロバート・アルトマンの「バレエ・カンパニー」('03)、DVDでは「オーロラ」('06)だった。(http://www.tv-tokyo.co.jp/kyojin/data/081129/ジェレミー(’73)オーロラ(’06)

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2008/12/6

フェルメール展ー光の天才画家とデルフトの巨匠たちー  文化・芸術

先日火曜東京都美術館で14日までの同展に。平日でも結構混んでいて、入場に30分、入ってからも人波かいくぐって、という感ではあった。寡作なだけに、「フェルメール展」とはいっても、実際フェルメール作品7点、+他のデルフトの画家の作品合わせて40点の展示。7点、と言っても生涯32点中からの来日、という貴重機会ではあるのだろうけれど。

やはり先日特番で紹介あったような、柔らかく豊かな光、と影のコントラストの作品の数々。フェルメール初期の、宗教画のテイストのものも数点。映画「真珠の耳飾りの少女」「オランダの光」のゆったりとした時間の流れの世界、ではあった。

ピエール・デ・ホーホ初め、他の画家の作品も、フェルメールに似た日常の女性を描いた題材、作風のものが目に付いたり、当時のオランダ絵画の特徴らしい、透視法や、魚眼レンズを通して見たようなユニークなものも。

帰りショップで、フェルメール作品では、展示はなかったけれど「真珠の耳飾りの少女」の小ファイル、「牛乳を注ぐ女」「デルフト眺望」、展示あったもので「ワイングラスを持つ娘」「小路」「手紙を書く婦人と召使い」「ヴァージナルの前に座る若い女」「リュートを調弦する女」のカードを買った。

今回一番印象的だったのは「小路」、赤いレンガと下方の白がアクセントの建物の周囲で、それぞれに日常を過ごす女性、少女達、の何気ない作品だけれど、フェルメールの風景画はこれと「デルフト眺望」の2点のみ、9月の朝日新聞の特集に、この作品の解説が一面割いて載っていて、この絵の建物の場所については、色々研究され諸説あるものの、幾つかの要素を想像で組み合わせた絵、という説が有力、と。

人物画では「ワイングラス・・」の女性が、一番インパクト、脇の男の機嫌を取るような動作に、解説ボードにあったようにやや戸惑い、とも余裕、とも見られる表情、窓からの光を受けた赤いドラスのリアルな光沢が、「真珠・・」等のラピス・ラズリを使った青に負けない鮮やかさで、今回の作品群の中でも目に残った色だった。「ヴァージナル・・」は、特番での通り本当に、こじんまり小品、だった。

それとフェルメール以外でカードは、カレル・ファブリティウスの「楽器商のいるデルフトの眺望」、これは他画家の作品で、一番目に残り、レンブラントの弟子の画家らしく、遠近法を誇張した作品、とのことだけれど、手前の楽器の横の男が、眠っているのか、物思いに耽っているのか、はっきりしないけれど、表の曲線で描かれた淡い色の教会や家、石畳、木の景色が、その夢、または夢想の中の世界、のようでもあるような趣。

あとピーテル・デ・ホーホ「幼児に授乳する女性と子供と犬」、ヤン・ファン・デル・へイデン「アウデ・デルフト運河と旧教会の眺望」で、「アウデ・・」と同じ風景を別の焦点の取り方で描いた作品は売り切れだった。

帰りにJR上野駅の上階の店で、そば+ミニ丼セットを食べて帰り、私はざるそば+ネギトロ丼、母は温かいそば+かつおとろろ丼、だったか、味は普通。母は丼は今一つ、と言っていた。ピカソ展も14日までなのだった。(http://www.tbs.co.jp/vermeer/フェルメールの暗号〜光の芸術画家の作品と生涯の謎を解く〜

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2008/11/23

美の巨人たち 上村松園  文化・芸術

先々週土曜の「美の巨人たち」は上村松園の「青眉」、孫の画家上村敦之氏、髷結師の女性等のコメントを挟んで。好きな画家の一人で、手元に’99年の没後50年記念だった東武美術館での展示会図録、カード21枚、以前小さな出版社での海外向け紹介記事で触れた愛着も。息子の画家上村松篁の花の絵のカード2枚。

今回は、当時の世間の声にもめげず、京都で茶屋を営みながら女手一つで松園と姉を育て、娘の絵の製作を支えた続けた母との絆にスポット。少女期から着物や髪型に興味を持ち、浮世絵の美人画の影響もあり当初から女性題材、母の支援、愛情に守られてもいた若い頃、上流階級の風俗を描いていていて、無垢な表情の娘達、その中の「舞仕度」等好きな作品。

やはりたおやかなライン、表情の美人画の数々、でも後年、能題材作品の中、法学生との恋の破綻、そして師でもあり愛人、松篁の父とも言われる鈴木松年の死の時期に描かれた、源氏物語の六条御息所の、情念漂う「焔」も、好みではないけれど、松園作品中異色なインパクトがあった。

宮尾登美子の、松園の生涯題材の小説原作の映画化「序の舞」('84)は、劇場でだったかビデオでだったか、絵(「序の舞」)の印象も一緒にあり、ヒロイン名取裕子、佐藤慶が鈴木松年役、風間杜夫が竹内栖鳳役、明治〜大正時代、女流画家としては生き難い時代、絵への没頭と庇護が絡んだ恋愛沙汰、シングルマザーとなり、波乱の生涯、という斬り口だった。

59才の時母の死を転機に、市井の女性達を描くようになり、「青眉」はその最初の作品だった、と。結婚後眉を剃る風習に則っていた女性達、やはりどこかそれまで描いていた娘達よりは、静かではあっても毅然とした貫禄というものも加わったような表情になり、それ以降のでは「牡丹雪」等も、画面下半分に傘と女性の構図とかもユニークで好み。

その変化の素は、自分のため生涯尽くしてくれた母への思慕で、でもそれを写実的、でなく江戸時代の女性に準えて表現した才覚、という敦之氏の指摘も。当時の着物の着付けにも詳しい髷結師の女性の、今の着物と違って、当時は腰の上辺りで締める太い帯、という紹介があり、改めて久し振りに図録やカードを見ると、そういう帯のゆったり加減、存在感も魅力のような感もした。木曜「風のガーデン 第7話」昨夜「美の巨人たち 並河靖之」等録画。(http://www.tv-tokyo.co.jp/kyojin/data/081115/

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2008/11/17

美の巨人たち ラウル・デュフィ  文化・芸術

先々週の「美の巨人たち」はラウル・デュフィの「電気の精」、録画で。この2回前のフェルメールはチェックし損ね残念。「電気・・」は’37年のパリ万博でパビリオン「光の館」のため依頼された、縦10メートル横60メートルの大作で、パリ市近代美術館にあり、その巨大さ故U字型で展示。

デュフィは、海や花や音楽の題材、青、ピンク、赤等のラフで明るい画風が割と好きな方の画家で、手元にカード12枚。最近では一昨年展示会に行っていた。一番気に入っているのは双璧で、やはりパリ近代美術館展、と印がある「30歳あるいはバラ色の人生」と、「La Baie des Anges」という海の絵。

以前海の風景とか少しデュフィタッチの絵を描く知人がいた。この「電気の精」(縮小の別作品)については、以前にも取り上げた番組を見た覚えも。同万博に展示された、ピカソの「ゲルニカ」が、人々に背を向けられたのに対して、この作品は多くの人が吸い寄せられた、という華のある作品。

若い頃、技巧に走り過ぎるため、あえて利き手でない左手で描くようになった、というのも才能の余裕、だけれど、古典の模写には興味なく、マティス、キュービズム、セザンヌやルノワールの印象派等、様々な影響を受け、挿絵や布のデザイン等も手掛けたり、

今回印象的だったのは、ある日、港で赤い服を着た少女が目の前を走り去った後も、その赤い残像が目に残った、というデュフィにとっては衝撃的出来事が、独特の、色が輪郭をはみ出す作風、の始まりだったのだった、というエピソード。

また「電気の精」は油絵だけれど、パステルのような淡さで、”光”を現そうと、マロジェという科学者が考案したメディウムという用材を混ぜた絵の具を使ったり、そういう探究心もあり、ローラースケートに乗って創作していたり、温和でウイットに富んだ画家だった、と。やはり印象派のソフトさの方が好みではあるけれど、人生の喜びを色で表現、というのが好ましい。青、赤、緑等色の残像、というと関連ないかもしれないけれど、映画だとウォン・カーウァイ的テイストな気も。

「電気・・」は下方に多くの科学者、上方に発電所やネオンライト等、電気に関する近代建築、また神々の姿も、という、ちょっとシャガールのような自由な構成の壮大な作品で、関節炎になりながらも、投影機を使いながら1年程で仕上げたのだった。

大作ではオランジュリー美術館のモネの「睡蓮」等、生きている内に一度位見てみたい、とは思うけれど、この「電気・・」も、前に立てば圧巻なものだろう、とは。先週水曜「SONGS 工藤静香」木曜「風のガーデン 第6話」、土曜「風の・・SP」「美の巨人たち 上村松園」「ミューズの晩餐 平山みき」等録画。(http://www.tv-tokyo.co.jp/kyojin/data/081108/ラウル・デュフィ展

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2008/7/7

芸術都市パリの100年展  文化・芸術

東京都美術館で昨日までの、気になっていたこの展示に母と。最終日だけれど混雑ぶりはそこそこ。幕末の条約以来日仏の交流150周年記念、とのことで、1830年代〜1930年代の、パリをテーマにした絵画、彫刻、版画、写真等、5章に分けて150点の展示。

都市構築中の様子が絵の風景に表れていたり、エッフェル塔の仕上がっていく過程のセピアの写真、また写真コーナー解説に、1840年代にセーヌ河は200円位で水浴出来、芋の子を洗うような混雑になったので、人々が海に出かけるようになってリゾートブームが始まった、旨のくだり、ガンジス河ではないけれど、セーヌ河で水浴、というのはイメージ的にやや意外だった。

一番インパクトはルノワールの「ボニエール夫人の肖像」、光沢あるブルーのドレスと穏やかな表情、この絵だけでも何とか来た甲斐があったような。カードも買ったけれど、背景の赤の色が実物より濃すぎで残念。デュフィの作品等も久方に見かけたけれど、やはりカードには手が出ず。

その他ユトリロの「コタン小路」、これはもしかしたら見た事があり買っているかと思ったけれど、似た小路のカードはあったけれど違っていた。あとモネの淡い緑の「テュイルリー」、先日の「シルク」の風景が一部重なるようでも。アンリ・ルソー「粉引き小屋」等7枚。

それと目に付いた、金のエッフェル塔の刺繍入りのピンクの小型ハンドタオル。帰りに駅近くの店で、私は「冷やしゃぶごまだれサラダうどん」母は「冷し梅五目うどん」を食べて帰り、コシのある細めんタイプ、辛みたれもまあ美味しかった。先週土曜夜「ミューズの晩餐 南佳孝」録画。(http://www.tbs.co.jp/event/paris.html

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2008/6/9

モディリアーニ展  文化・芸術

国立新美術館で今日までの同展、今回見送りと思っていたけれど昨日母と。終了間際で混んでいるかと思ったら、それ程でもなかった。世界各地からの油彩、素描約150点の展示。

アフリカ、東南アジア芸術等の影響のルーツから、のような趣もあって、春に「美の巨人たち」で取上げていた「カリアティッド」の連作等は、今まで展示会で余り覚えなく、神殿を支える力強い女性の様々な色調、ポーズの作品群。

ちらほら最近見たり、馴染みのものもあり、以前この絵入りマグカップを使っていた「大きな帽子をかぶったジャンヌ・エビュテルヌ」は、やはり見る度にどこか愛着。1点ジャンヌだったかどうか、横顔の女性肖像画があり、モディリアーニにしては珍しい、と解説に。

今回は、昨年「モディリアーニと妻ジャンヌ展」で気に入ったけれど、在庫がなかった「肩をあらわにしたジャンヌ・エビュテルヌ」と、これも珍しい角度の感の、チラシにもあったジャンヌを左斜めから描いた絵のカード。帰り道母が、独特の面長の顔の鼻が印象的で、電車の向かいの人達の鼻が妙に気になって可笑しかった、等言っていた。昨夜「地下鉄(メトロ)に乗って」録画。(http://www.nact.jp/exhibition_special/2007/modili新日曜美術館美の巨人たちモディリアーニと妻ジャンヌの物語展

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2008/6/7

薔薇空間  文化・芸術

昨日方向的に都合も合って、渋谷Bunkamuraで今月15日までの同展に。マリー・アントワネットやナポレオン妃に仕えた宮廷画家ピエール=ジョゼフ・ルドゥーテの作品中心にした、様々な薔薇の絵画展、とのことで、「マリー・・」系列で気になっていた展示会。

本物の花を見ればさぞかし綺麗だろう、と思えるような作品の数々。1枚1枚かなり念密な細かい花びらや葉の描写。中に1分半程の、「ロサ・インディカ・クルエンタ(血赤ベンガルのバラ)」という絵を元にして、一輪の赤いバラに雨粒が落ちたり蝶がやってくるCG映像も。

やはり年齢層色々でも女性客が多く、会場に各種バラの香りも漂い、売店にも様々なバラグッズ。買ったのは赤と赤紫の花弁のバラ、薄いピンクのバラの2種のカード。日本人二口善雄の水彩画、齋門富士男の写真等も。DVD「4分間のピアニスト」の途中。(http://www.bunkamura.co.jp/museum/lineup/08_rose/index.html

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2008/6/3

没後50年 モーリス・ド・ヴラマンク展  文化・芸術

都合も合って今日、新宿の損保ジャパン東郷青児美術館で、今月29日までの同展に母と。そう馴染みなく、たまに展示会で作品を見かけ、個人展を見たのは初めてと思うけれど、フォーヴィズム(野獣派)、セザンヌ風から、独自の荒々しいタッチの作品群。

静物画はやはり、果物や小物等セザンヌ似、風景画も整った構図、色の静かなものも。でも後年作品で、題材はユトリロのような街並み、雪景色も割とあったけれど、太く濃い目というか、感情をたたきつけたようなタッチのものに。車好きでスピード狂、荒々しい筆使いは、(多分飛ばす)車から見える景色も影響、というのも、描いた時の生々しさがキャンバスに残る画家、という印象。

一番気に入ったのは、黒のバック白い花瓶に赤と白の花の「花瓶に生けた赤と白の花」(右の絵)、その他カードを買ったのは、チラシ等にも使われている「雷雨の日の収穫」、「川の辺り」という風景画、びわ(のような果実)の入った入れ物+小瓶+瓜のセザンヌ系の「静物」等4種、ジュニア用パンフレット。

梅雨入りと台風で、ビル街を歩くのも、横殴り雨状態の中。帰りに小田急で今日までの、北陸三県の物産展に寄って、福井のソースカツ丼をイートインで。カツ自体割と薄目、でも柔らかいか尋ねたら、硬いものを噛みにくい母用に細かく切ってくれた。ごまみそ草餅、醤油餅等買って帰った。(http://www.sompo-japan.co.jp/museumhttp://www.walkerplus.com/amusement

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2008/5/26

ロバート・キャパ  文化・芸術

先日、コーネル・キャパ氏の訃報、の見出しで久方にキャパ、の名を聞き、戦場カメラマンロバート・キャパの弟で、写真家集団マグナムの代表だった、と。家の玄関の靴箱上にずっと、煙草をくわえている渋いキャパのアップのモノクロの大判ポスターパネルを置いていて、以前の写真展でのものでそのタイトル「CAPA’S LIFE」の文字入り。

カードを探すとやはり、同様の文字入りの緑の袋に6枚、モノクロの、大瓶から(多分)酒を飲む兵士、座って少女二人と語っている兵士、海岸を行くピカソ親子3人、海岸でフランソワーズ・ジローに大きな日傘をさしかけるピカソ、「誰がために鐘は鳴る」で小川に架かった木を渡るゲイリー・クーパー、そして一時期恋愛関係も、と伝記にあった「凱旋門」での横顔のイングリッド・バーグマン。

その作品展の雑誌型のカタログ、その時か少し後で買ったのだったか、沢木さん翻訳の伝記「キャパ・その青春」「キャパ・その死」が手元にあって、伝記は今ベッド下置き場に埋もれているけれど、本棚のカタログの最初に、コーネル・キャパ氏の序文があり、その中で、兄の周囲の人々に対する率直で開放的態度に影響を受け、自分も民衆の写真家になった、と。

伝記の記憶も薄れていて、ポスターも普段目にしてもさしてどう、という感慨もなくなっていたけれど、カタログの表紙にもある、有名なスペイン戦線でのやらせ疑惑もあった衝撃の瞬間の一枚、「崩れ落ちる兵士」、交友あった数々の有名人、無名の兵士や市民に同様にレンズを向けて、人の本質や状況の真実、を捉えようとしたキャパという存在、を思い出した、短いニュースだった。昨夜「ETV特集 サイボーグ009を作った男」録画。(http://news.aol.co.jp/story/news.date=20080524100640http://www.magnumphotos.co.jp/ws_photographer/car/index.html

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2008/5/16

生誕100年 東山魁夷展  文化・芸術

昨日都合が合ったので、今週末までの東京国立近代美術館でのこの展示に母と。7つの章に分け、本制作約100点、スケッチ・習作約50点の展示。終了近くのせいもあってか、大混雑、という程ではないけれど、そこそこの人手。

外国の窓辺を描いた小品、終盤唐招提寺の障壁画もあり、結構バラエティに富んだ作品群、でもやはり大作が多く、これまで馴染みの作品も割と見かけたり、先日の「殯の森」ではないけれど、とにかく緑鮮やかな作品が結構目に残った。

作品リストで気に入ったのをチェックしていたら、ドイツでの絵が多かったけれど、フィンランド、パリ、オーストリア、山梨、長野、福島等色んな場所での作品。この美術館は最寄は東西線竹橋駅、この辺りに来たのは久し振りで、皇居周辺の緑が作品とマッチ。

後でショップで買ったのは、好きな「緑響く」のA3ポスターと一筆書き便箋、カードは「若葉の季節」「二つの月」「行く秋」、ちょっとモネの睡蓮のような雰囲気の「沼の静寂」等8種類。帰りに寄った劇場に1Fでのポスター、便箋、一部カード入り袋を置き忘れてきてしまい、電話したら無事保管されていて今朝取りに行き、手元に戻って良かった。先日「新日曜美術館」でも取上げたようだったけれど、チェックし損ね残念。(http://higashiyama-kaii.com/index.html美の巨人たち 東山魁夷

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2008/5/12

美の巨人たち シスレー  文化・芸術

先週土曜の「美の巨人たち」はアルフレッド・シスレー、割と好きな画家の一人で一部オンタイム一部録画で。今回の一枚はオルセー美術館の「ポール・マルリ 洪水と小舟」。

以前のシスレー展その他でのカードが17枚、先日ポスター整理の時、前にしばらく壁に飾っていた「ハンプトン・コートの橋」を発見していた。印象派の中でも割と地味なスタンス、余り生涯は知らなかったけれど、貿易商の父を持ち大学に行ったものの、貿易より絵に興味を持ち、仲間のルノワールやモネが成功していく中、生前は絵が売れず貧しいまま生涯を閉じた、とのことで。

オルセーでも、人気のルノワール裸婦像やモネの傍らひっそりと、という感、でもガイド嬢等が、毎日眺めたいのはシスレーの絵、とも言って、その飽きない秘密、として空の分量が多い、という解説。手元の「ハンプトン・・」やカードを見直してみると、確かに空が広い、というか地平線の位置が低い絵が多い。昨夜「さくらん」録画、「星ノくん、夢ノくん」DVDは序盤で止めた。(http://www.tv-tokyo.co.jp/kyojin/

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2008/4/22

新日曜美術館 モディリアーニ  文化・芸術

めったに見ない番組、でも今回展示会関連もあってかモディリアーニ、と気付き最初10数分欠けたけれど録画で。岸恵子がゲスト、この人がフランスの事等語る様子は好ましい感じ。モディリアーニのルーツの原始的美しさを持つ人間の本能の神秘、というアフリカの像、モンパルナスでの様子、結核を隠すため酔っ払いの振りをしているのでは、とピカソが見抜いていた、等。

印象的だったのは、静養のため訪れたニース、その近郊のカーニュでの話で、最近縁のあったルノワールとのエピソード。先日見たジャン・ルノワール作品「草の上の昼食」の舞台で、父ルノワールの晩年のアトリエもあった、のどかな自然の美しい所だけれど、パリから逃れて多くの画家が住んだ所でもあった、と。ここで珍しく「南仏風景」等風景画も描いていて、木々は細長の人物画の様式、と言われてみれば。

画家達が敬意を表してよくルノワールのアトリエを訪れ、モディリアーニも絵を持って訪ねたけれど、ルノワールがいつものように自分の女性の絵を撫でながら「ご覧なさい、何と美しいお尻でしょう」と自慢した時、興味ありません、と席を立ってしまった、とか、彼の絵の中に苦悩を感じ取って「君は絵を描いていて、楽しいかい?」と尋ねた、と。ジャンヌを描いた明るいタッチのものやヌードもあるけれど、ほとんど楽しみながら描いた、とは余り思えず、探求のような、というか。

この2人の接点、というのは、今回初めて聞いたと思うけれど、ルノワールが晩年、アンドレ(後にカトリーヌ)・ヘスリングという豊満な魅力の若いモデルを得て、明るい生命力を描いたのに対して、16才で結核に罹り逃れられない死、を見据えた仮面のような表情を描き続けたモディリアーニ、という対照が、芸術家、人それぞれ運命的個性、というものが、というエピソードのようで。

岸恵子も、モディリアー二の不遇さに肩入れしてしまう、と言っていたけれど、ルノワールのように好み、ではないけれどどこか気になる画家、というルーツにも触れたような番組だった。昨夜「TR 山崎貴」一部オンタイムで、「N.Y式ハッピー・セラピー」録画。(http://www.nhk.or.jp/nichibi/weekly/2008/0420/index美の巨人たち モディリアーニモディリアー二と妻ジャンヌの物語展

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2008/4/17

美の巨人たち 東山魁夷  文化・芸術

先週の「美の巨人たち」は東山魁夷、今回も録画して見た。前の展示会でのカードが9枚、’02年の「君と歩いた国」というA5版カレンダーが手元に。今回の絵は「残照」。これは子供の頃多分家に複製画があって、海水浴に行って来た後の、気だるい夕方、の感触が残っている気がする作品。

豪放な父と耐え忍んだ母の間、少年期精神的苦悩もあって、画家としても、穏和さと火花を散らすような両面、自然の描写でも、温かさと人を寄せ付けない厳しさが、とのことだけれど、余り厳しさ、というのは感じた事はなかった。一番好みなのは「緑響く」、鮮やかな深い緑と白い馬のコントラスト。外国の風景も結構多いし、やはり印象派、のような感覚で馴染んでいた。

戦後次々肉親を亡くし、失意の中、登った房総の鹿野山での風景に、「静かにお互いの存在を肯定し合いつつ、無常の中に生きている」等ナレーションが入ったけれど、その眺めに救われて、同時に「残照」として画家の出発点になった、誰もが見る風景を、苦境の自分に取り入れた、のも運命かつ画家力、というか。今国立近代美術館で生誕100年展示会をやっているけれど、なるべく行こうかと。昨夜「SONGS 森山良子」録画。

★「朋あり。」の自分の感想を確かめようと、前MBのスレッドを探していたら、いつのまにか、URLが消滅していて、いずれそうなるだろう、とはAOLから聞いていましたが。「KYOKO&イランはじめエスニック映画」スレッドは前もって印刷してましたが、実際こうなると、他のも、貴重に思う部分もあって、しておけば、と。何故か音楽でもユーミンスレッドだけは消えていませんが、「KYOKO・・」「遍路」は意味がなくなったので、リンクから外しました。(http://www.tv-tokyo.co.jp/kyojin/

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2008/4/12

美の巨人たち モディリアーニ  文化・芸術

先々週の「美の巨人たち」はモディリアーニ、久方に録画で見た。今国立新美術館でもやっているけれど、昨年渋谷で妻ジャンヌとの展示に行った時も書いていたように、好きというより、どこか気になる画家。今回の絵は「カリアティッド」、神殿を支える女性の姿。

14才で絵を描き始めたけれど、ローマやフィレンツェで古典美術に魅せられて彫刻家になろうとして、影響を受けた作品として、「ヴィーナスの誕生」や、「慈悲」というやはりカリアティッドの女性の像。

20世紀初めパリで見直されていエジプトや中央アフリカの原始美術に圧倒されて、力強く簡潔なフォルムに自分のモチーフを見つけて、生涯それを作品に取り込んだ、と。彫刻家だった、というのは余り印象がなかったけれど、映った彫刻作品も、独特の面長のあっさりした顔、ルーツがそういう所だったのだった。

彫刻の石を求めて、夜の建築現場から盗んだり、道から石をはがしたり、という涙ぐましいエピソードも。彫った時飛び散る粉に肺を蝕まれて、体力も失って、カフェで勘定代わりに似顔絵を描いたりしながら画家に転身、また肖像画にX線をかけると、下絵の段階と輪郭が同じ、その段階でほぼ完成していて、失敗できない石を彫るように、キャンバスに向かっていた画家だった、と。

短い生涯の波乱の画家、のイメージ、でも彫刻、という出身ルーツ分野再確認の番組だった。自伝映画「モンパルナスの灯」は見たけれど「モディリアーニ 真実の愛」は未見だった。この番組は今夜東山魁夷もチェック予定。昨夜「星の王子ニューヨークへ」録画、「東京フレンズ」の途中。(http://www.tv-tokyo.co.jp/kyojin/data/080329/モディリアーニと妻ジャンヌの物語展

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2008/4/6

ルーヴル美術館展ーフランス宮廷の美ー  文化・芸術

東京都美術館で今日までの、気にはなっていた展示会、花見も兼ねて母と。上野公園の桜は、一部枝垂桜とかの他は散りかけていたけれど、花見客で結構な賑わい。展示会もまあそこそこ混雑。18世紀フランス宮廷で使われていた約140点の展示。

絵画は少数でほとんど装飾品、1部がルイ15世、2部がルイ16世パート。一番印象的だったのは、カードも買って再度見に行った「ナイアス 通称「泉」」、木の根元の岩の上に、樽を抱えた女性が座っているデザインのブロンズ装飾品。ドイツのマイセンに対抗したヴァンセンヌ製作所で、という表示。

他にカードはフランソワ・ブーシェの「ポンパドゥール夫人の肖像」、大きな瞳の楚々とした表情が印象的、これはどこかで見て、カードもある気がしつつ。同夫人はルイ15世の寵愛を受けて、芸術家のパトロンとしてロココ美術の発展に尽くした人だった、と。

それと薔薇模様の帯飾り鎖付き懐中時計のミニファイル。これも再度見に行ったけれど、意外と小型。でもそういう、肖像画入りの彫金細工の煙草入れ等、ミニチュア的でも豪華な品々も多かった。その他インパクト残ったのは、マリー・アントワネットの「旅行用携帯用品入れ」、それぞれが豪華な90品もの旅行グッズ、もさすが貴族、納めたカバンのデザインも大変だったろうとは。

ショップでは、関連の装飾品やお菓子、池田理代子の「ベルばら」グッズ等も並び、年齢層は様々な女性客が買ったり見たりしていた。ジュニア向けのベルばらキャラクター入りのパンフを買ったけれど、この贅沢の極みの軋みの果てが、フランス革命を呼んだ現実、でも昨年の「マリー・アントワネット」とも重なる、一時の、夢の宴、の徹底した豪華・華やかな世界、ではあった。

フランスと言えば、先日新聞を整理していたら、先月分に「ルノワール・・」展の記事、今やっているフィルムセンターでの、「フレンチ・カンカン」のみDVDで見たジャン・ルノワール名作選も、少し行こうとは思っているけれど、別枠で。昨夜「東京フレンズ」録画。(http://www.asahi.com/louvre08/

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