特に強い関心があるわけじゃないけど、ゴールデンタイムにやっているとやっぱり見てしまうサッカー・ワールドカップ。
試合中継自体はさすがに数が限られているので、日本とは直接関係のないカードも多数放送されるようで喜ばしいことです。
しかしそれ以外では、相変わらずマスコミはほとんど日本代表の成績にしか興味がないような報道ぶりですね。冬季オリンピックでもうんざりさせられたけど、熱心なサッカーファンならずとも、純粋にスポーツ観戦を楽しみたい人にとってはむしろ超一流の選手による高いレベルの試合こそが魅力だと思うんですが、営利企業として一人でも多くの試聴者を獲得するにはやはりニッポン頑張れが一番のおまじないなんでしょう。
「プライスレス」というキーワードが印象的な
Master Card のワールドカップ版CMで聞き覚えのある曲が使われていていたんだけど、しばし思い出せずに煩悶していました。曲名の答えは「Fever」、オリジナルはLittle Wille Johnという人がヒットさせた歌ですが、私が知っていたのは、Aaron Neville がリードを取る、ネヴィル・ブラザーズのバージョンでした。
検索してみたら、マドンナやセリーヌ・ディオンなんかもカバーしているようで、実はとても有名な曲だったんですね。
Fever というと、ニック・ホーンビィの「ぼくのプレミア・ライフ フィーバー・ピッチ」というエッセイは、サッカーファンというよりは、オタクとかマニアとかの心理を見事に捉えている上に、この作家らしい情けなさも満載で楽しめましたね。全てにおいて中庸をモットーとする人でなければ、この機会にでも読んでみると面白いかも。で、これが好きなら他の小説も他人事とは思えない可能性あり、です。

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