Across the borderline

ケリー・ジョー・フェルプスは、シンガー・ソングライター／ギタリストとして一部でではありますが、結構高い評価を受けているみたいですね。

http://www.kexp.org/aspnet_client/KEXPViewMediaGroup.aspx?rID=311&pID=528&fID=539&artist=JR

インディーズの有望ミュージシャンのライヴなどを精力的にオンエアするＦＭステーションKEXP（シアトル）のサイト↑に

しっかり聞けるライヴパフォーマンスがあります、ビットレートやや低めだけど。

私は、数年前に見せてもらったＴＶ放送録画のビデオで、彼のアコースティック・ラップスティール・ギター（普通のギターを改造したものっぽい）の弾き語りの姿を見て、これはなかなか、と思い、記憶にとどめたのが最初の縁でした。

『Shine Eyed Mister Zen』という全編ほとんどソロ演奏のアルバムがいちばん気に入っています。
昨年リリースの、これまた単独での弾き語りのライヴアルバムもすばらしい。

バンドでやっている作品もリリースしていますが、彼ならでの世界を作り上げている、という意味では地味（と言ってもギターはすごいが）だけれどソロ・アコースティックのアルバムがお勧めです。

普通のフィンガー・ピッキングの曲もあるけれど、やはりラップスティールの演奏に格別の味わいがあります。他のスチールギター奏者と比べると、あまり「滑っていない」感じの音が特徴ですかね。

歌も、歌唱力が素晴らしい、と言うタイプではなく、モーンのように唸るような、あるいはハスキーにささやくような個性的なものですが、自分の良いところと限界を心得えいるという感じで、時にブルージーに時に優しく響きます。
そうそう、ブルース・クラシックなんかもやるんだけど、なんというか、決して模倣に流れないスタイルがあるんですよね。