「Meadowインストール日記3 メール基本設定(Mew)」
PC
新しいPCへインストールしたMeadow3の設定作業が中断したままで全く「日記」ではなくなっていたのを、
少しだけ進めた。古いPCも壊れたわけではないので、平行してなんとなく使っているというのが現状なので今後ものんびりになりそうだ。
今回はメールの読み書きができるようにEmacs用のMUA(Mail User Agent、独立したソフトウェアではないのでこう呼ぶ)、
Mewの初歩的な設定を行った。ネットインストールだと、Mewのパッケージは本体と一緒にインストール済みになっているので、設定だけでよい。
まず、起動設定ファイルの.emacs に下記の設定を追加する。
Meadow でファイルを開いて、末尾に追加して保存するだけでOKである。
(autoload 'mew "mew" nil t)
(autoload 'mew-send "mew" nil t)
(if (boundp 'read-mail-command)
(setq read-mail-command 'mew))
(autoload 'mew-user-agent-compose "mew" nil t)
(if (boundp 'mail-user-agent)
(setq mail-user-agent 'mew-user-agent))
(if (fboundp 'define-mail-user-agent)
(define-mail-user-agent
'mew-user-agent
'mew-user-agent-compose
'mew-draft-send-message
'mew-draft-kill
'mew-send-hook))
私もelisp(Emacs Lisp)には詳しくないのだが、要は、起動時にMewのライブラリを読み込んで、既定のユーザーエージェントに指定している、という理解でいいだろう。
次に、Mew起動時に必要な設定をテキストファイル~/.mew.elを作成して保存する。
メールアドレス: bar@foo.com
メールサーバ: mail.foo.com
メールサーバのアカウント:bar
接続方式: POP
POPサーバ: pop.foo.com
POPサーバのアカウント: barbar
例えば,上記のような構成の場合,以下のように設定する。
。
;;; メールアドレスの @ より前(ユーザ名)を指定する。
(setq mew-user "bar")
;;; メールアドレスの @ 以降を指定する。
(setq mew-mail-domain "foo.com")
;;; POPの認証方式。APOPならば設定する必要はないが、私のアドレスはユーザー/パスワードで認証するので'passとする。パスワードはその都度入力が必要。
(setq mew-pop-auth 'pass)
;;; POPサーバのアカウントを指定する。
(setq mew-pop-user "barbar")
;;; 利用するPOPサーバを指定する。
(setq mew-pop-server "pop.foo.com")
;;; 利用するSMTPサーバ(メールサーバ)を指定する。
(setq mew-smtp-server "mail.foo.com")
ちなみに、”POPサーバーのアカウント@POPサーバー”のメールを取得する旨メッセージが出るので、実際のメールアドレスと表示が異なる場合があるが、気にしなくても良い。
今回設定したアカウントでは、smtp-authによる認証が必要なのだが、
アカウント名はメールアドレス、方式はCRAM-MD5、とMewの初期値と同じもので、パスワードも自動で要求してくるので、特に設定していない。
また、必須ではないが、次のような設定も行った。(PGPはまだインストールしていない)
;;; メールアドレスの代わりに表示される名前を指定する。
(setq mew-name "名前")
;; パスワードをメモリに保持する(mewの起動中20分間有効)
(setq mew-use-cached-passwd t)
;; パスワードを暗号化してファイルに保存する(GnuPGのインストールが必要)
;; (setq mew-use-master-passwd t)
以上、実はほとんど、Mew FAQというページからの丸写しである。
http://www.wikiroom.com/mew/index.php?MewFAQ
長年慣れ親しんできたGnus系のエージェントからMewに乗り換えることにしたのは、なんと言っても
Mewは開発者による日本語の充実した公式サイトがあるからというのが最大の理由なのである。
Gnusもちゃんと公式サイトはあるのだが、これは英語で読むのが面倒そうだし、日本語の詳しい解説もあちこちにあるとはいえ、一元化された包括的な説明が入手できるところがなかなか見当たらないので、初心者は途方にくれてしまうようなところがあるのは否めない。
何はともあれ、これで、M-x mewとタイプするだけで、メールを受信、送信することができるようになった。詳しい使用法については、その
公式サイトのマニュアルを参照されたい。私もしばらくはお世話になりそうだ。
既定では、受信(+inbox)・送信(+backup)・編集中(+draft)のフォルダしかないので、次は、メールの振り分けと、今はOutlookで取得しているメールも合わせて読めるように、複数のメールアドレスを管理する設定に進む予定である。

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