フィギュアスケートのファイナルを、リアルタイムで観てしまいました。
荒川選手の演技を観ていて、5尺8寸・20貫・靴サイズ27センチ・頭周り61センチ
のおやじの目に涙があふれてきました。ファンでもないし、他の選手と比較してどうとかメダルがどうとか考えて見ていた訳でもないのに、なんでだろう?
答がわかったような気がするので、書き留めておきたいと思います。
1.要求される演技として完璧というのではなく、彼女の持っている能力が100%近く発揮されていく姿、一個の人間としての完成度の高さ、美しさに感動したから。
2.演技が進むにつれて、彼女の心に満足感が広がっていくことが感じ取られたから。滑り終えたときの満面の笑みは、いわゆる「思い残すことがない」という表情のように見えた。
演技後のインタビューで「楽しめた」という表現をしていた彼女、自分の力の限界を一番良く知っている彼女が、その力を発揮できたことを自覚して満足感を覚えた・・・それが彼女を「楽しく」させたのでしょう。
一人の人間が自分自身に感動している姿・・・それを見て感動しているおじさん・・・「篭に乗る人担ぐ人」?
一生に一度でいいから今日の荒川選手のような満足感に浸ってみたい・・・
おじさん、あんたの人生、そんなに残ってないよ!

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