というわけで、船の上で愛嬌を振りまいていた英雄豪傑は、お城下の
朝日橋で下船。今度は
名古屋城まで馬でパレードです。
うれしいことに、下船場からもう見物客がいっぱいです。これはもう、単純を絵に描いたような私としてはがんばりどころです。ちなみに私、
63歳です。
桜が満開でしたねえ・・・アメリカに行ってるうちに花は終わりとばかり思っていたので、これにも感激。家来にせかされるままに、馬上で何度も刀を抜いて
「一豊隊、勝どき!」・・・馬方さんに「馬が怖がって暴れても知りませんよ」と注意されました。
63歳にもなって。
風が強くて大きい船の接岸が難しく、30分近くも入城が遅れましたが、
見物客はここでもいっぱい。寒かったのに・・・馬上から「ありがとう、ありがとう」を繰り返しながら、それでもやはり
英雄豪傑風に・・・威風堂々というほどではありませんが、ひたすら「
エッラソウ」にしていました。
天守閣前の特設ステージでは、それぞれの武将の紹介が始まります。役者名を問われて思わず(見え見えだったけど
)「上川隆也です」といってしまいました。おとっつぁんだといってもまだおつりが来るくらいなのに。
そのあと本日主役(!)の
一豊の「出陣式」。並み居る武将をステージ下に追いやって、まさに独壇場です。リハーサルに行けなかったので、乗船前に急いで打合せしたばかりの段取りでブッツケ本番。それでも
63歳とは思えない声で
「皆の者、エモノを取れい!」(エモノとは武器のことです)
「勝どきをあげるぞ!」「エイ、エイ!」(オーッ!というのはまわりがやるんです)などと・・・一宮だったら
「あれほんとに前町長かア?」と言われかねない様子でしたのです、まったく。
儀式が終わったあとも、お客さんが「写真をいっしょに」と引っ張りまわしてくれる。みんな疲れも見せずに笑顔で応じていました。外人さんが多く、撮り終わって「サンキュー」と言ったら
「グラシアス!」と返事が来たり!
と、まあ、えらいはしゃぎようです。自分ながらこれでいいのかと思います。しかし!・・・と、ここにビックリマークをつけたのは、「自信と誇りの町づくり」から始めた
郷土の歴史顕彰は、時流にもちゃんと乗ってやるべきときにはやりすぎくらいにやることが必要と、私は思っているからです。
「・・・馬鹿」(「月刊い〜ち」のホシさんフルさんみたいな)が100人いると、一宮はおもしろくなります。若い人、つづけ!・・・とばかり、一生懸命自分の年齢を強調しておきました。
*自分ひとりでがんばったようなことを言っていますが、実は今回のこの騒ぎの裏には、
木曽川町商工会の「平瀬くん」という仕掛け人の活躍があったのです。

「馬上豊か」の写真がまだできていないので、代わりに姫様たちを。ちなみに一番右がわが「千代」です。

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