「手づくりの町づくり〜ふるさとを感じさせる町の文化づくり〜」
玉堂顕彰と玉堂記念図書館建設
さてこの「自信と誇り」づくりの最たるものが、木曽川町出身の日本画の巨匠・
川合玉堂の顕彰です。玉堂さんがどれほど立派な画家だったかを、町の人々に知ってもらうことからはじめました。
ちょうどその頃、
町に図書館を求める動きが活発になり、私のところに個人からグループから、要望提言が寄せられるようになりました。中には
100ページもの提言書をお寄せいただいた方もありました。
町の文化の拠点となる
図書館と、玉堂画伯顕彰施設の一体化を図れないか・・・私の頭の中で二つのイメージが重なったところに、順風が吹きました。
玉堂生誕地が、町有地として取得できることになったのです。
住民から「建設運営参加」の申し出
構想はとんとん拍子に進みました。そこで、要望提案の主体になった人々や、図書館の専門家に加わっていただいて
建設委員会を構成し、
「図書館とは?」の原点から、協議を進めていただくことにしました。
行政と住民の力比べ
いざ蓋を開けてみると、住民の力というのはすごいですね。図書館に対して強い要望をお持ちの人たちは、
猛烈に勉強されます。玉堂記念館的施設を図書館に重ねるという考えの私と、純粋図書館的な発想の人たちでは、イメージにかなりのずれがあり、間に入った担当者がかなり苦労したものです。
でも、こんな
「もみ合い」を十分やってきたことが、
「玉堂記念」の冠を戴く独自の施設を生み出し、広域的に愛用されるという現状をもたらしたものと、確信しています。

0