次回と言っていて、間に変なのはさんじゃいましたが、
5日午後に聴いた脇田社中・五藤社中共催の「筝とオーケストラによる真夏のシンフォニー」in 尾西市民会館の感動をお伝えします。
その前に
「筝(そう)と琴(こと)」についてちょっと・・・
我々
日本人におなじみの13弦の琴、あの桐で出来た上品な感じの、
そうそう、良家のお嬢さんがお嫁に行くとき持っていったという、あれを
「筝(そう)」あるいは「そうのこと」と言うんだそうですね。じゃ
「琴」はというと、
もっと広い意味で細長い箱のような胴の上に弦を引っ張った楽器のことを言うのか、・・・辞書も引いてみたけどよくわかりません。
誰か教えて!(インターネットで嘘つくと罰せられそうだから!)
本日は「筝」です。数え方は
一張りと言うのか
一面というのか(教えて!)、とにかくたくさんの筝が並んで、
ソウソウたる(寒!)
ステージです。またそれぞれの筝の前には美しい着物が、いや
着物姿の女性が、
あでやかさを競うように咲き乱れています。これを
ソウ観といわずして何を壮観というのか!(極寒!)というほどです。
ダャーツーの極みのようなステージに見とれていると、やおら流れてきた曲がなんと
「パッヘルベルのカノン」、筝でカノン・・・自然に耳に入るから不思議です。
しばらくするとショパンの
「ノクターン20番」・・・そういえば今日は
「筝とオーケストラによるシンフォニー」だったなと、第2部に期待をつながせます。
さて、第2部は
筝とオーケストラとの「協奏」・・・はじめからそのように作曲された曲ならまだしも、筝の名曲
『六段』や
『春の海』をやるというのだから、シロウトには見当がつきません。
編曲者は熊沢辰巳先生,
幕間で解説に立たれたとき「ア、あの先生なら!」と、私にはピンと来るものがありました。実は先生は今、
岩倉市民ミュージカルのために、
能の『求塚』を和音階で、しかも和楽器オーケストラのために作曲しておられる最中なのです。私もそれに出演させていただく関係から、先生の目指されるところがわかるような気がするからです。
実際、すごかったですねえ。バイオリンなどのように微妙に弱音に持っていくのが難しいせいか、
『六段』では最初筝が断然優勢で
「お?」と思ったりしたけど、
『春の海』になったら実に穏やかに溶け合ってきて、西洋と東洋の弦の掛け合いのところなど、
うっとりと聴いてしまいました。
アンコールはなんと
『ラデツキー行進曲』・・・
ソウいえば(まだ言ってる)、
このまんまウィーンへ!というのも考えられますねえ、
脇田先生、五藤先生、熊沢先生!!

写真は
前木曽川町文化協会会長墨利春さんです。ありがとうございました!

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