
インターネットもテレビも電子レンジもない2週間。イギリス、デボンのコテージで8月の後半を過ごした。買物も車を30分運転しないとたどり着けない 近隣の村からも隔離されている川辺にたつコテージでの生活は 私たちがいかにシンプルにそして楽しく暮らせるかを確認させてくれる。
庭になったプラムや桃、リンゴを朝食とし 昼はハムとチーズのサンドイッチという熱を使わない粗食、夜には魚釣りの成果の鯖やアジを焼く。買い置きしておいた野菜や肉、缶詰を無駄にすてることなく食べ尽くす。献立を考えそれに必要な物を買いにゆくのとは対極の、そこにあるものを消費し、いかに美味しい皿を食卓に乗せるかという創造の時間が、いつものインターネットに費やす時間と贅沢に置きかえられる。家族や久しぶりにあう親類たちとの会話で 日常の私がする人とのおしゃべりの時間の乏しさを一考する。朝日で起きて、太陽の下に身体を解放し、夕日で食前酒し、月と星を川を渡るボートから眺める。
と書けば、本当に優雅で非世俗的な休暇と想像されるだろうけれど、やはりいつもにもまし輪をかけて行動的な2週間だった。毎日ビーチに出ては 泳いだり 歩いたり、叔父やいとことテニスの試合も何度したことだろう。コテージに友人家族を次々と招き時を過ごし、たくさんの親族を交えた義母の80歳のBBQパーティの(これで3度目!)主催…頭の中は気持よくカラになり、身体を使い尽くしたホリデーだった。
以前イタリア人の友 チチリアが バカンス中は朝ご飯の席で 今日のランチとディナーを談義するのが家族のおきまり、といっていたけれど イギリス人は朝のテーブルで今日のアクティビティーを談義する(それも熱く!時には口論も!)ということにも慣れはじめたこの夏。ゆっくりと出来ない人種(家系)というのも、気ままに移りゆくイギリスの天気のせいだ、仕方ない とあきらめられるようになった。
そしてイギリスに戻るたびに一層感じる家族の温かさ。
いますぐにでもイギリスに戻りたい!

釣ったばかりのサバを焼いてピクニックのメインに。

女の子7人に男の子1人だけど、Dもいとこたちと楽しみました。