ロイヤルウェディングも4月に迫り、イギリスのAのいとこたちも 身を修め始めた2011年。1月には卯年生まれのガラハッドが、寅年中に結婚しないとだめだ(そうなの?)という中国のジンクスをいいわけに、中国の寅の年が終わる直前の先週、結婚式をあげた。
1ヶ月前に決定されたこの式に、日本から帰ってきたばかり、Dの学校が始まったばかり の私たちは参列しないという決定を出したものの、家族や親戚が集まる場所に行けない寂しさを持て余した週末になった。月曜にメールで届けられた写真の数々と スカイプを通して聞くゴシップの数々。
貸し切られたとても美しい中世の建物は冷えきっていて、お年寄りたちは寒さで動き回らずにはいられなかった、自分は今までどの結婚パーティーに参加しても最後まで残るというのがモットーだったのに、今回だけは寒くって早々に場をさらなければいけなかった とか 正式な結婚登録が書類の不備でされておらず、実際彼らは結婚していない状態だった とか、色々と面白い話が聞けた。
このような「無意識にも意図的な」準備の不完全さについてはAの家族だからなのか、それともイギリス人の多くがそうなのかは謎だけれど(そういえば、ケイト・モスのおしゃれのポリシーだって「どこかをひとつ外すこと」だったな、関係ないか)、どういう訳か 彼らは息が抜けている方がかっこいいと感じている。一生懸命だといけないというような、一生懸命の部分を見せるのは非常に格好悪いというような(これは、頑張って完璧を目指すという文化に育った日本人の私には頭にくる部分だったりする)。
それはさておき、ミュージックフェスティバルで有名なグランストンブリーの周辺の小さな村のパブで泊まった人々は、パーティーの翌日にはAの家族お得意の「これまた息の抜けた」ソーセージピクニックにも招待されたということ。
絶対バーベキューセットやアウトドアグッズを使わない人たち。いつもは小枝にソーセージを刺し(必ず串部分が燃えてソーセージが落ちる)、その辺の枯れ枝を拾って来て火をおこす。さすがウェディングの一部とあり今回はレベルアップ(?)、薪とフライパン。
参列の家族たち曰く。
一生忘れられない結婚式だった。
あんな寒い結婚式に参加したことは今までも、多分これからもないと思うよ。
次のウェディングは9月頭。
Wells Cathedralにて。その前に義母の80歳のパーティーが6月末。両方とも参加予定。