Market Cross, Malmesbury
Malmesburyをカタカナにするとマームスブリーなのか、マルムスバリーなのか…こういう地名を日本語で書こうとするたび、やはり英語と日本語はかなりかけ離れた位置づけにある言語なんだなと思う。とにかく、アレックスのママの家に南ア前の最後の訪問を 昨日の午後から今朝までの強硬スケジュールで望んだ。
ロンドンから車で西に2.5時間ほど、日本人観光客に湖水地方と並んで人気のあるコッツウォルズに位置する ウィルチャーのマームスブリー村に彼女、キャロラインは住んでいる。街の中心にはとても大きい
Malmbesbury Abbey (マームスブリーアビー)があり、そのたもとにマーケットクロスの広場があって、5軒ほどの店がその周囲を取り囲むという とてものどかな街。
アビーもロマネスク様式のアーチを含めとても美しく、半分はいまだ教会として使用されている。アレックスのお父様が約12年前に亡くなった時に お墓の代わりに植えられた樫の木がその庭でぐんぐんと育っていっているのを毎回チェックするのが楽しみなのだけれど、最近異常に大きくなっていっているので、キャロラインなどは未練も何も無く「皆の迷惑になるから切り倒そうかしら?」などと言っている。クエーカーを地でゆくその潔い生き方に驚くことしばし。
ちなみに、写真のマーケットクロスは、ウィリアム・モリスが主導した古建築物保護運動で無神経な修復から守られたもの。キャロラインの家には必要以上にウィリアム・モリスプリントが多いのも それに敬意を表してか?
今回の訪問の目的は…
ワタシ→3人でゆっくりと食事すること (ずっと大家族の誰かに邪魔されて私たち3人のディナーが決行されずにいたから)
A→父親マイケルが残した古いレコードプレーヤーと、その彼のクラシック音楽レコードのコレクションを南アの引越荷物に入れ込むために回収してくること(クラウス・キンスキーの
フィツカラルドのヘンテコ具合を真似したく、未開の地でクラシックを大音量で聴こうとしているのが伺える。この辺、かなり単純。)
C→彼女がここ数年、一番の課題としている 息子たちの学生時代から残しているいくつかの箱を 完璧に回収させるため(そして秘密で、私に彼女の家に伝わる 素敵な物たちを選ばせて 分けてくれるという大イベントも企画していた!これは次回に)
そして全てが成功を収めた。メデタシメデタシ。
アレックスが育ったTower Houseが突当たりに見えるMalmesburyの街並み
庭が見えるこの温室での夕暮れ時が私の一押し