大切な相棒へ。
約4年間を共に走った。
色々な事が重なり俺の人生で一番辛かった時期に出会い、歌憐の結成からの成長過程をずっと一緒に・・・。
アメニモマケズ
カゼニモマケズ
横浜の街を中心に俺と共に走り抜けてくれた相棒・・・
別れは突然やってきた・・・。
念願のCDリリースを控え、俺は寝る時間も無く飛び回っていた。
いま思えば、この頃からキミのカラダは悲鳴をあげていたのだろう。
忙しいことを理由にキミの相手を全くしてあげれなかった。
一緒にシャワーを浴びたり、ドライブに出掛けたり、好きな音楽を聴いたり・・・そんな事を前みたいにすることが出来なかった・・・。
そしてキミは疲れ果ててしまったんだね。
ジャケット撮影に向かう道程・・・
叩きつける大粒の雨・・・
キミは道の真ん中に座り込み、ピクリとも動かなくなった。
俺の必死の問い掛けにも、キミは返事することなく。
キミはそのまま僕の前から姿を消した。
“救急車”に運ばれていく後姿を
俺はただ見送るしか出来なかった。雨に打たれながら・・・。
数日後ようやく面会したキミは
鋭かった瞳は輝きをなくし、力強い鼓動は静寂の中に消えていた。
艶やかだった肌は熱を失い、“生き物”としてでは無く、ただキミは“もの”としてそこに横たわっていた・・・。
ごめん。
キミの声を聴いてあげれなかった。
キミの叫びを聴いてあげれなかった。
それなのにキミは・・・
最後の最後まで俺を守ってくれたんだね。
身を削り、力尽きるギリギリまで俺を、俺の夢に向かって送り出してくれた。
念願のCDリリース。
その“顔”となるジャケットの撮影。
キミは痛んだカラダに鞭打って、俺を横浜からスタジオの有る厚木へ・・・
大渋滞の保土ヶ谷BPから東名高速を走りぬけ・・・
ICを降りた最初の信号でキミの心臓は止まった・・・。
ごめんね。
そしてありがとう。
俺の愛車“黒虎号”・・・。
あの別れから約半年。
先代よりも大きく力強く成長して“奴”が帰ってくる。
独国の魂に伊国と米国の血をブレンドして・・・。
Brand new “黒虎”
間もなくデビュー^−^☆


0