ヨーロッパの歴史とロマン、英国のメランコリーとプライド・・・
それは、さまざまな色糸で綴られた伝統的なタピストリー・・・
COLDPLAY (コールドプレイ)
Viva La Vida Or Death And All His Friends (美しき生命)
最新アルバム! 2008.6.11 (↑HMVで少しずつ試聴できます)
Y Y Y Y Y Y Y Y Y Y
COLDPLAYは、スルメではありましぇん。
(何だよ、いきなり)
彼らの音楽は、けっしてカミカミしてはいけないのです。
「聴きこむ」という言葉がありますが、聴きこんではいけない・・・
「お香をさりげなく身に纏う」・・・
たとえば、
2006年のライヴで楽しませてくれた曲・・・
fix you(←クリックでYou Tubeへ)
自然体で・・・肩の力を抜いて・・・
時に、ちょっと浮世離れしたセンスで・・・
俗世間の煩悩とは無関係のところで・・・
瞑想の世界の香りをゆったりと嗜む・・・
たとえば、COLDPLAY節炸裂のこんな曲・・・
speed of sound
気品と格調の高さを保ちつつも、
日常生活にすんなりと溶け込んでくる・・・
違和感のない、いつもの光景・・・
「うぉりゃぁ〜っ!」って興奮しまくる高揚感でもなく、
グッと何かが胸に迫ってくる感情のウエイヴでもなく・・・
善とか悪とかでもなく、何か強烈なメッセージがあるのでもなく…
Alternative Rock(オルタナティブ・ロック)?
そのまんま訳していいのなら、「既成概念にとらわれないロック」?!
たとえば、こんな曲・・・
white shadows
もしかして、Ambient Music(アンビエント・ミュージック/環境音楽)?
Wikipediaによれば、「日常の中に埋没できる静かな音楽」・・・
「リスナーの日常生活においてBGMとして使用され、自己を主張することなく、あるいは無視し得る穏やかなテーマが用いられ、必ずしも音楽の視聴を目的としないが、音楽によってリラックスしたいときに用いられるような音楽を指す場合が多い。」
ふと思い浮かんだ高校の「倫理」。
「荘子」の「無為自然」・・・
うっ…
こういう言葉が浮かんでくる私って…(^o^;)。。。もしかして、シブっ!
・・・神秘な悟りの境地へ・・・
こうなったら、もう無敵Shannon〜!
\(^0^)/ シャキーン!(←相変わらずのお子ちゃま)
左から、
Guy Berryman (ガイ・ベリーマン) bass 1978.4.12生
Will Champion (ウィル・チャンピオン) drums 1978.7.31生
Chris Martin (クリス・マーティン) vocal, guitar, piano 1977.3.2生
Jon Buckland (ジョン・バックランド) guitar 1977.9.11生
(写真はアルバムブックレットより)
おじさま…と呼ぶにはちょっと皆さんお若い感じ。(^o^;)
でも、おひげっぽくて、地味〜で、
どう見ても4人ともフツーのおじさん。 m(_ _)m (すみましぇん!)
1996年9月、ロンドン大学(University of London)の学生だったChrisと
Jon。バンドの結成を計画。その後、クラスメイトのGuyも仲良く参加〜♪
1998年にはWillが加わって、今の構成に。彼、今では太鼓バンバンやってますが、ピアノ、ギター、ベースもこなせる多才なエリート。
そうそう、つい最近知ったばかりで「ええ〜っ!」とメチャクチャ驚いたのが、このヴォーカルのChrisさん、映画Shakespeare in Love(恋におちたシェイクスピア/1998)で第71回アカデミー主演女優賞を獲得した
Gwyneth Paltrow(グウィネス・パルトロウ)と、2003年12月に結婚してたんですって〜っ!!
う〜ん、そうだったのか〜☆(それならそうと早く言ってよね)
民衆を率いる自由の女神
(La Liberté guidant le peuple)
ウジェーヌ・ドラクロワ
(Fedinand Victor
Eugene Delacroix)
(1798-1863 フランス)
1830年 259×325cm 油彩・画布
ルーヴル美術館
この絵、最初に見たのって、
私の記憶では、美術の教科書というよりも世界史の教科書だったような…
ドラクロワの代表作ですね。こういう有名どころを4thアルバムのジャケットに持ってきちゃうところが、今までのCOLDPLAYとはちょっと違う感じ。
ちなみに、これまで出したアルバムは以下のとおり・・・でしょ?
左から、
デビューアルバム
Parachutes(パラシュート/2000・セールス約950万枚)、
2nd
Rush Of Blood To The Head(静寂の世界/2002・約1400万枚)、
3rdの
X&Y(2005・約1000万枚)。
2005年だったか、世界で最もアルバムが売れたアーティストとしてニュースになりましたよね。
ニューアルバム・ジャケットのいきなりの変化に関してですが・・・
やはり「革命」を意識してる?
ドラクロワのこの絵、題材は1830年7月にフランスで起こった、いわゆる「7月革命」というヤツ。(有名なマリー・アントワネットの時の「フランス革命」は、このもっと前の1700年代ですね。)
この「7月革命」、ヨーロッパ各国への影響も大きく、ポーランドにも波及し、音楽家フレデリック・ショパンの「革命のエチュード」(「12の練習曲」Op10の第12番ハ短調)が生まれることに…。私の大好きな曲です。(ちょっと脱線)
David Bowie(デヴィッド・ボウイ)、
King CrimsonのRobert Fripp(ロバート・フリップ)とともに、
「英国の3大知性」とも言われる
Brian Eno(ブライアン・イーノ)。
彼が、今回このCOLDPLAYのニューアルバムのプロデュースに関わっているということからして、やはり今回のCOLDPLAYは一味違うというか・・・
Brian Eno・・・
1948年5月15日生まれ。イギリス・サフォーク州出身の音楽家。
Ambient Musicの先駆者。
写真は、
最近テレビでやってる
iPod+iTunesのCMより
キャプby Shannon♪
曲は
ニューアルバムの
Viva La Vida。。。
アルバム聴く前に
このCM見て、
惚れ直しました!
映像もセンスがいいですよね!
こちらで楽しめます。
(わずか30秒ですけど)
↓よろしかったら…
(クリックどうぞ〜♪)
iPod + ITunes Ad
ColdPlay
ニューアルバム
Viva La Vida Or Death And All His Friends 収録曲
1 Life in Technicolor (天然色の人生)
2 Cemeteries of London (哀しみのロンドン)
3 Lost! (ロスト!)
4 42
5 Lovers in Japan/Reign of Love (ラヴァーズ・イン・ジャパン)
6 Yes
7 Viva la Vida(美しき生命)(←you tubeへ)
8 Violet Hill (ヴァイオレット・ヒル) (←you tubeへ・シングルカット曲)
9 Strawberry Swing (ストロベリー・スウィング)
10 Death and All His Friends (生命の幻影)
(国内盤には、11曲目にBTとして、 Lost?が収録されてます)

今回プロデューサーとして加わったBrian Enoの存在は、「何を参考にしてもいい、幅広く手を広げるのがよい」という発想をCOLDPLAYに持ち込んだのだとか・・・。
実は、この10曲の収録曲、確かにこれまでのCOLDPLAYじゃないみたいだったんです。もちろん、ところどころに瞑想へと続くCOLDPLAY節は健在でしたが…。
私の個人的な印象を述べるとすれば、バックサウンドが何やらすごくパワフル!ギターの音が前面に出てる感じで、けっこう聴き込みたくなるようなインパクトのある曲が多いんです。Ambient Musicの要素は根底に継承しつつも、どこかしら意識的(革命的?)?

I used to rule the world
Seas would rise
when I gave the world
Now in the morning
I sleep alone
Sweep the streets
I used to own
実は、収録曲の3と4! コレ、Shannon的にはフレンチなんです。
聴いてて浮かんできたのが、私が中学の時に大好きで影響を受けたフランス人画家Maurice Utrillo (モーリス・ユトリロ /1883-1955)が描いた、サクレクール寺院やモンマルトルの裏通り。
さらに浮かんできたのが、すっごく昔のフランス人女性シンガーFrançoise Hardy(フランソワーズ・アルディー)!
英国のCOLDPLAY、ジャケットといい、収録曲のアンニュイなメロディーといい、思いっきりフレンチしてますね〜♪(あくまでも、これはShannon的インプレ)

I hear
Jerusalem bells a-ringing
Roman cavalry choirs
are singing
それから特ダネ的なのを2つ!(どこが特ダネなの?!)(^o^;)
収録曲6のYESという曲。
歌っているクリスさん、まるで元JAPANのDavid Sylvian(デヴィッド・シルヴィアン)!声も曲も、英国の翳りそのもの!
本来のCOLDPLAY色にもう少し陰影をつけた感じ。
実は、SylvianはKing CrimsonのFrippせんせとも親しく、Frippせんせは
Brian Enoともお友達!\(^0^)/わぁい!
もう1つは、シングルカットされた8のViolet Hill☆
タイトルはかわいいのに、この曲、John Wettonおじさまが歌っていらした
King CrimsonのEasy Money (1973)に似てる〜!(50秒あたりから)(≧∇≦)♪
歌い方とか、声とか、曲調とか、まるで英国1970年代のプログレッシヴ・ロックの世界!

Never an honest word
But that was
when I ruled the world
ついでにもう1つ!
1のイントロ曲Life in Technicolor!
このサウンド、聴き覚えがあると思ったら、なんと!日本のロックグループ
GLAYのSoul Love!。。。みたい! ('▽'*)。。oO
(実はずっと前、GLAYもナゴヤドームで体感!)

それとですね〜(まだ、あるのかよ)、
CMに使われたViva la Vida!
この曲、もう大好きなんですけど、イントロからのリズムは、英国の作曲家Michael Nyman(マイケル・ナイマン)が手がけたPeter Greenaway(ピーター・グリーナウェイ)監督の映画The Draghtsman's Contract(英国式庭園殺人事件・1982)挿入曲のリズムにそっくり!
ちょっと今回調べてみたら、なんと!ナイマン先生、ナイマン・バンドを率いて、Brian Enoと共演なさってたこともあおありだそうで…
あ、で、この映画ですけど、3年ほど前にレンタルで観たんですが、衒学趣味的で、セリフがやたら長い!1694年の夏、名誉革命後の英国南部の貴族のお屋敷が舞台。(字幕翻訳の戸田奈津子さん、大変だったでしょうね。…とまた脱線)
で、つまり何が言いたいのかといいますと、
「COLDPLAYのニューアルバムはパクリだらけ〜!」なぁんていうお話ではありましぇん。(*^^*)
この革命的ニューアルバム、やはりCOLDPLAY REVOLUTION!
そう呼ぶにふさわしい楽曲の数々!さすがですね。
さまざまな要素を吸収しながらも、COLDPLAYの個性を大切にあたためている・・・
全体を通して聴きたいアルバムだと思います。
↓HMVで少しずつ試聴できます
COLDPLAY
Viva La Vida Or Death And All His Friends (美しき生命)
2006年7月、名古屋のレインボーホール(現在の日本ガイシホール)で観た初の単独ライヴ。今もあのメランコリックで瞑想的な世界がよみがえってきます。(その時の記事はコチラです→ 2006/7/17「COLDPLAY」)
Y Y Y Y Y Y Y Y Y Y
今年、また彼らがやってきます。
Summer Sonic 08にヘッドライナーとして出演するそうです。
Summer Sonic? うっ…知りましぇん。。。 (;^^) ←ヒヨコしゃのん
8月 9日(土):大阪(舞洲サマーソニック大阪特設会場)
8月10日(日):東京(千葉マリンスタジアム)
ってな感じのイヴェントだそうで…
他にもいっぱいいろんなアーティストが出演予定。
調べたら…
うっ… COLDPLAY以外、誰も知りましぇん…
(^o^;)やっぱりトホホしゃのん
瞑想の世界に入りましゅ・・・(修行) m(_ _)m
<参考>
★COLDPLAY OFFICIAL WEB SITE
★COLDPLAY公式サイト
★EMIミュージック・ジャパンによる公式サイト
記事内のブルー文字はすべて関連サイトとリンクしてあります。
資料として、ご参考までに・・・
。.:*:・'゜☆。キラッ
しゃのん 

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