貧すれば鈍する。人は金がないと人は卑しくなる。それでもなお人らしい人でいられる人は聖人とも呼ぶべき人なのだろう。そうした人を私はあまり知らない。
橋下を攻め立てる構図は、ないものねだりをする卑しさが滲み出ている。瀕死の鰯の群れのようである。
大阪府が破産状況にあり、それを立て直そうと本当に真剣に考えているのか?
金がなくても自分の金ではない。破産しても府民が泥を被るだけのことだ。所詮は人ごとだから、どいつもこいつも『必要性』だけを主張する。
必要性は分かりやすい。
弱者救済は必要だ。
私学助成は必要だ。
文化の保護は必要だ。
公務員は必要だ。
アホか。ええ加減にせえ。あれもこれもと言い出せばきりがない。
ないものはない。
最低限必要不可欠なの行政機能は何か?それを真剣に考える必要がある。
行政権の肥大化が問題になったのは、もう30年以上も前からである。イケイケドンドンの高度成長に冷や水をかぶせたオイルショック以降、公務員人気が集まった。以後、公務員の待遇は良くなるばかりだった。公民館などの行政サービスも拡大し、『すぐやる課』などという馬鹿げた課ができたりもした。ホイホイやってくるサービスなど行政に必要ではない。それだけ暇なだけだ。
まだまだ公務員給与は高額に過ぎる。バブル経済の時期に高額にしすぎたのである。40歳そこそこで600万に届くような給料など、破産状態にある一般企業が支払えるはずもない。一般企業ならば、まず従業員給与の引き下げを行わなければ、建て直しは無理だろう。そのことを橋下は熟知している。
どうして公務員の給料はこんなに高いんだ!そんな思いになるのも当然だろう。
その上に、破産状況にありながら、馬鹿みたいにたくさんの人員を抱えている。
従業員がどうしても協力しないとうのなら、破産するしかあるまい。破産すれば誰も四の五の言うこともできない。これが個人なら、自己破産して、一から出直すことも人生の選択肢となる。
橋下よ、財政再建団体となる道もあるぞ。
現状を認識せず、人も物も何もかもが腐っているのなら、一旦壊してしまうほかはない。

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