糖尿病で壊疽ができた友人がいました。
市民病院に診察に行った日、レントゲンには左足の小指の付け根(第2関節?)が写っていませんでした。壊疽で腐って骨が欠損していたそうです。
「すぐに左足の膝から下を切除しましょう。」
「・・・・・」
「そうでないと、命にかかわります。」
整形科の5人の医者は口々に切除を勧めたそうです。
とりあえず、暫く待ってくれ、と頼み込み、炎症を抑えるために、抗生物質の投与を受けました。
「薬が効かなければ、切断するほかありません。」
医師の言葉が重くのしかかったことでしょう。
これは、彼の闘病日記です。
事実しか書きませんが、事実を伝える義務が私にはあると思っています。
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糖尿病の合併症である左足の壊疽回復記
1. 壊疽発症までの経緯
(1) 糖尿病の原因
子供の頃、交通事故にあった。幸いにして一命は取り留めた。しかし、その後遺症により中学・高校時代から次第に左半身に不具合を覚えるようになった。そして大学時代には糖尿病の兆しが現れた。今から思えば、おそらくは左半身の運動量の不足から低体温を招き、それが新陳代謝の不調となって糖尿病を招いたのであろう。薬剤師の卵であった大学時代、いつか自分でこの体を治してやろうと思っていた。

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