『おにぎりが食べたい。』と書いてあった。
生活保護を打ち切られ、死後1ヶ月あまり。
一部ミイラ化した状態で発見された男は、52歳だったという。
男が自ら保護の打ち切りを申し出たのだ。
北九州市の役人はそう言った。
しかし、発見された日記には、
『 働けないのに生活保護を打ち切られた。 』
と書かれていたという。
なぜか、ここでも報道された事実と行政の言うことが一致していない。
肝硬変で働くこともできない者に、そろそろ働けと生活保護を打ち切ったのは行政である。
役人は、
肝硬変で働くこともできない52歳の男に、自ら働けと言ったのだ。
自ら職を探せと言ったのだ。
私はこの肝硬変の52男の人生を知らないし、彼のそれまでの生き方に同情はしない。しかし、現実に困り果て、生き死にの問題に直面した男を保護するのが生活保護制度ではないのか?
誰しも予期せぬ不幸にいつ襲われるかわかならい。
そのための生活保護ではないのか!
所詮、行政の末端は政府の意向によって動く。
支出は抑えろ。
そのためにお前達に存分の給料を支払ってるんだ。
できる限り生活保護は受け付けるな。
発展途上国において、莫大なODAを役人が食いつぶしてしまうと言われる。
なんという国だろうと私達はニュースを見て思う。
まさか日本において、そんなひどいことはあるまいと私は思う。
しかし、これでは、日本も同じじゃないか!
社会保障費は行政の末端において、必要な人々に届いていないのだ。
そういえば、小泉・竹中時代は、『自助努力』と言ったものだ。
自助努力、いい言葉だ。
しかし、自助努力しているものが、生活保護を求めるとき、
それは、ぎりぎりの、恥を忍びに忍んだ、最後の行動なのだ。
私は、医療ミスによって半身不随になって苦しんでいる老女に、生活保護を勧めたことがある。老婆はこう言った。『生活保護を受けるくらいなら私は死ぬよ。』多くの国民は、ぎりぎりまで、『 自助努力 』するのだ。生活保護の申請は、そうした国民の恥を忍んだ最後のお願いなのだ。分かっているのか?
肝硬変を病み、特別な能力があるとも思えない男に、給料を保証され、生活も安泰な役人が言うのだ。
『 もうそろそろ働けるのではないですか。 』
そう言われた男は、きっと返す言葉がなかったのだろう。もはや餓死するほかなかったのだ。
こうした悲惨な事例は毎日のように報道される。これでもかこれでもかと報道される。これが格差社会の現実なのだ。
しかし、安倍首相は胸を張る。
行政のトップ官僚は、『能力があるからこそ』再就職を斡旋する必要があるのだと胸を張る。
嘘を言うな。天下り促進助成法案は、国民のための制度ではない。
むしろ、国家公務員は特別であり、特権を持っていることを、国家の手によって承認することに等しい。
先の赤城大臣の事務所費問題でも、特権意識が如実に表れている。
権力者と、権力に擦り寄るものに与えられた特権を、幾度も幾度も、恥知らずにも、宣言したに過ぎない。
何度でも言う。
『 法律にそってきちんと 』という赤城の言い訳は、『 国会議員の特権として 』としてと置き換えると、すっきりはっきり理解できるのだ。
もとより私は国会議員に特権があってもよいと考える。
彼らは我々の代表者なのだ。
国会中の不逮捕特権などは憲法上認められた国会議員の特権である。
歳費も存分に必要であろう。
(タイゾウやらオオニタのような議員が国会にある、あるいは、あったのは、私達国民の選択ミスに過ぎない。)
しかし、納税の義務において特権があるのはおかしい。
不逮捕特権は、司法立法行政と三権に分立された権力機構において、
立法が行政の権力の行使に屈指ないために認められた代表者の権利である。
我々の代表者が、行政権の行使の最たる警察権力に、検察権力に抑圧されることなどあってはならない。国民の代表者としての議員の行動が、行政権によって左右されるならば、主権者たる国民が選挙により選び、それによって政治を行おうとする民主主義制度の根幹を揺るがすからである。行政権の行使よりも、国民の代表者として行う国会活動が優先されるのだ。それゆれ国会会期中は国会議員の逮捕に議員の了解が必要と憲法は規定している。それ以上でもそれ以下でもない。私達が議員に払う敬意も、あなた達が私達の意志を、私達を代表して国政に活かしてくれると考えるからだ。
こうした権利保障が与えられているのは、言うまでもないが、国会議員様が特権階級であるからではない。
あなた達議員が、我々国民の代表であり、我々の意思を間接的に国政に反映させてくれると考えられているからである。
赤城よ。勘違いするな。
納税の義務は誰しも負う。
国会議員とて例外ではない。
医療難民対策、介護難民対策、年金対策、ストップ貧困・・・そして押し付け的な天下りをやめさせると安倍政権は言う。だから、私が負けるわけにはいかないのだという。
馬鹿も休み、休みに言え。
私はあなたが言うことひとつひとつに、権力者の驕りと勘違いしか読み取れない。
もうたくさんだ。もういい加減にしてほしいと私は心底そう思う。
・・・・・
毎日、安倍首相がマスコミに露出している。
胸が悪くなる。
赤城は辞任すべきであると私は思う。
特権階級などいらないし、特権階級と勘違いしている議員は退場願いたい。
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