皆さん、この一年、お疲れ様でした。
私の好きなブログの眠り猫さんが一年を総括していますので、今回は眠り猫さんやkojitakenさんへの感謝の念をこめて記事を書きます。
私は、この6月ごろから本格的にブログを書くようになりました。きっかけは他のブログでの情報発信に刺激されたからです。このような形の意見発信をはじめたのは眠り猫さんやkojitakenさんなどなど、さまざまな良心的なブログの影響が大でした。
安部政権下において、当方のような新参のブログにもトラックバックをし、ネットビラを配布していた眠り猫さんの意図にはとても賛同しました。ネットによる情報発信は、いわば手作りのビラであり、チラシであり、政治に危険を察知した市民が活動する草の根の武器なのだと思いました。
少なくともネット上で政治に関心を持つ人間に与えた影響という点において、眠り猫さんのネットビラの効果は高かったのではないでしょうか。安部政権打倒の一助になったことは間違いないと考えています。感謝。。。
安部政権打倒が実現したことは今年最大のニュースでした。阿部氏と三流つながりで言えば、私の住む大阪ではサラ金顧問弁護士の橋下氏が立候補することとなり、テレビでの露出が多かったために圧倒的な知名度を背景に、実に危ない雰囲気です。なんとしても阻止したいと思うのですが、全国区の問題ではありませんからなかなか取り上げていただけないようで残念ですね。
ところで、残念なのは、安部政権打倒後、これを目指して奮闘していたブログの間に内紛が起きたらしいことです。私のような弱小ブログにはまったく無関係ですし、そうしたことに鈍い私には、そんなことあったの?という程度でした。力のある人気ブログ間ではこんなことも起こるのでしょうね・・・。
ブログはいわば究極の草の根運動の武器となるものですが、安部政権打倒という大きな目前の目的を失った時点で、小さな違いや食い違いが露呈したのでしょう。ありがちなことですから、なおさら悲しい事件です。
小さな意見の食い違いも大きな目前の目標が崩れてしまうと大きくなってしまいます。こだわりが人を孤独にし、相手を責めることともなるからです。
私がブログを読む際には、さまざまな意見や正しい情報、間違った情報の入り混じったものだと思って読むようにしています。情報とはそうしたものだからです。かつては、限られた範囲の人間にしか入手できない情報は、貴重でしたし、情報それ自体が価値あるものでしたが、情報化社会の進展に伴い、氾濫する情報の中で何が重要で何が偽物かを判断することが重要になってきています。
誤解を恐れずに言いますと、毎日、さまざまなブログを読み、情報を入手しますが、それが正しいかどうかはまた別問題と考えて読んでいるということです。それぞれの方がそれぞれ専門分野をお持ちでしょうから、その分野での正当な意見を述べているのでしょう。ただ、そのように見えても間違っていることも多いはずです。
ちなみに私の専門分野は法律であり、特に知的財産権の分野の専門家です。世の中の情報、発言にいかにうそが多いかという例を挙げますと、橋下氏が芸能人弁護士として知的財産権について行った発言があります。彼は芸能人ですが、弁護士として答えなければならない立場だったのでしょうね。
彼は知ったかぶりをして答えていました。特許のライセンス料を15%程度だとテレビで発言したのです。これは知的財産権を扱っているものからすればあまりにも常識からかけ離れています。一般的な特許のライセンス料の上限とされるのは3%程度です。彼の提示した%は5倍も大きな数字です。お笑い種としか言いようがない発言でした。
また、たくさんの方が覚えておられると思いますが、おふくろさん事件の著作権問題についての各コメンテーターの発言も噴飯物でした。無知なら、その分野は知らないと答えたらよいのにと思います。少なくとも私の見聞きした範囲では、この問題が発生した直後のコメンテーターの発言は、法律的に見れば知ったかぶり発言ばかりでした。ちなみに最初は方向違いの発言をしていたものの、すぐに専門知識を仕入れてそれらしい発言を声高に話していたのが宮崎哲弥氏ですね。優れたブレーンがいるのでしょう。
つい最近でも、朝日新聞の記事にも明らかな間違い記事がありましたので、このブログで指摘しておきました。この記事についての訂正記事はまだ出ていないようですが、暫く様子を見たいと思います。
ことほど左様に、情報というのは間違いが多いものと考えます。
私が門外漢である分野についての発言は、専門家から見れば噴飯物なのでしょうし、少なくとも付け刃であることは一目瞭然でしょう。
しかし、新聞などの一応責任あるマスメディアはともかくとして、ブログなどの記事では、間違えたなと思えば、訂正し、削除する、などの措置をとれば足りると考えています。ごめん、間違えた、それでよいと思うのです。
相互尊重、小異を捨てて大同につくという姿勢を眠り猫さんが宣言されていますが、私もこれに大賛成です。
それぞれの専門家が情報を互いの意見の専門家から見た誤りを注意しあえる場がほしいですが、その構築はなかなか難しいでしょうね。間違えた相手のブログないでこれを行えば喧嘩を売っているようにも思われますし、自分のブログでこれを指摘捨てもそうした事情は変わらないからです。
そうした場が、良心的な人の集まるブログの主、たとえばな眠り猫さんなどが管理人となり特定の範囲のものがエントリーできるMLなどがあればよいかなと思います。
最後に、眠り猫さんは次のようにおっしゃっています。
『 なお、私は、政権交代の可能性にかけて、現状は民主党を支持していますが、民主党を全面的に信用しているわけではありません。 』
私もまったく同様です。大同小異、議論はするが喧嘩はしない。これで行きましょう。安部政権打倒の次は、いよいよ自公政権打倒にあるのですから・・・
おっとその前に、大阪府知事選挙です。
元サラ金顧問弁護士として辣腕をふるっていたという芸能人弁護士なんぞに、大阪府を任せることはできません!

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