小沢氏はぶっきら棒に語るが、内容は明確である。何でも話し合いの福田との違いは明白であろう。
自民・公明の協議により、領収書問題は1円から添付する方針であることが発表されたが、これに関して、民主党案と似ていることをどう考えるかという趣旨の記者の質問に対して、小沢氏は次のように答えている。
「似ている」とはおかしい。相手が擦り寄ってきただけの話である。内容は明らかに異なる。
領収書の公開を民主党は主張しているのに対し、自民党は秘密の第3者機関への提出だという。
そもそも公開というのは、国民ひとりひとりが誰でも見られるということだ。自・公の言う「公開」というのは、「公開」ではない。
高齢者医療負担についても、悪法を無理やり成立させた自民・公明与党が、民主党の主張に擦り寄ってきただけの話だ。
ところで、2007年8月9日に民主党、社民党、国民新党の3党は、郵政民営化法の「施行日10月1日」を、「別に法律に定める日」とする郵政民営化凍結法案を参議院に提出している。
その後どうなったのだろう?このまま、おめおめと日本郵政公社は解体されるのだろうか。その後の民主党の動きを知りたい。
本来、郵政民営化法の基本理念は、次のように書かれている。
(目的)
第一条 この法律は、民間にゆだねることが可能なものはできる限りこれにゆだねることが、より自由で活力ある経済社会の実現に資することにかんがみ・・・・中略・・・・日本郵政公社の業務等の承継等に関する事項その他郵政民営化の実施に必要となる事項を定めることにより、これを集中的かつ計画的に推進することを目的とする。
(基本理念)
第二条 郵政民営化は、内外の社会経済情勢の変化に即応し・・・中略・・・経営の自主性、創造性及び効率性を高めるとともに公正かつ自由な競争を促進し、多様で良質なサービスの提供を通じた国民の利便の向上及び資金のより自由な運用を通じた経済の活性化を図るため、地域社会の健全な発展及び市場に与える影響に配慮しつつ、公社が有する機能を分割し、それぞれの機能を引き継ぐ組織を株式会社とするとともに、当該株式会社の業務と同種の業務を営む事業者との対等な競争条件を確保するための措置を講じ、もって国民生活の向上及び国民経済の健全な発展に寄与することを基本として行われるものとする。
私は、この基本理念は既に破綻していると確信している。
郵政民営化はコイズミの悪政の核であった。
効率を追求し、地方を切捨て、弱者を切り捨て、低所得者層から教育機会を奪い、労働者を底辺に固定する労働者派遣を公認し・・・
郵政民営化は、きりのないほどの恥知らずなコイズミの悪政の、全ての始まりであり、象徴であった。
アジテーションの天才であったこの馬鹿は、マスゴミの支援の下、B級層の圧倒的な支持を受けた。。。。そして、前島密以来営々として築かれてきた日本の郵政制度の歴史を、本当に潰してしまったのである。
国民新党の長谷川憲正議員は、先の凍結法案提出時の記者会見で、「郵便が遅くなった、郵便局で働く人が夜の9時、10時になっても帰れない、などの声を多く聞く。集配局が1000も減った。これは、当時の小泉首相、竹中担当相の、サービスは良くなる、郵便局はなくならないとの答弁に反している」と主張していた。
残念ながら、この法案が参議院で可決されたとしても、衆議院で可決されなければ法律として成立することは、ない。衆議院の優越の制度があるからである。
しかし、衆議院の優越は、衆議院には解散制度があり、任期も短いため、より強くフレキシブルに国民の意思を反映することが当然視されることから認められた制度である。
では、国会の現状はどうか?参議院選挙において衆参が逆転現象を起こし、今から2月足らず前に選挙の洗礼を受けた参議院こそがより強くフレキシブルに国民の意思を反映する国会となっている。
憲法が衆議院に優越権を認めた趣旨を考慮すれば、衆参逆転現象を生じた先の参議院選挙の結果により、今現在の国民の意思を反映しているのは参議院なのであるから、参議院によって決議された法案を衆議院が闇雲に反対することはできないはずだ。
先の郵政民営化凍結法案を提出した長谷川議員もこのような観点から、「参議院選挙での1人区の結果を見れば、衆議院で自民党もそう簡単に反対できないのでは」との見通しを示していた。
しかし、一旦成立した法律により日本郵政公社が解体してしまえば、これを戻すことは困難であろうことは容易に想像がつく。
この法案を提出した三党が議案提出後、どのような活動をしているかを、知りたい。
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眠り猫さんのブログで、「戦争、人間、そして憲法9条」という講演抄録が紹介されています。9条について、本当の所、どうなのか?考えさせられる講演です。
是非、ご覧ください。多くの人に読んで欲しいと思います。
郵政民営化凍結についての関連資料は、村野瀬玲奈さんが
こちらにまとめておられますので、是非ご覧ください。
また、この村野さんのブログでも紹介されていますが、郵政民営化すると国の収入が減るという、郵政民営化の嘘が非常に分かりやすい記事が、とくらブログに掲載されていますので、
こちらも是非ご覧ください。
更に、謎の憂国者「r」さんも「郵政民営化の凍結」の決意表明をされています。
こちらも是非ご覧ください。

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