さて・・・
ichizentinoも小学校に入る頃になるとさすがに、
女遊び(?)もホドホドになり、
近所の悪ガキ共とも遊び出すのであった・・
うちの家は某S社の社員用の、5階建てのアパートにあった。
いわゆる「社宅」ってヤツである。
社宅の敷地内には小さな公園の様なスペースがあり、
(今思えば、そんな社宅持ってる会社に勤めてた親父ってスゴかったのね・・)
社宅に住む同じぐらいの年代の子供達のほとんどは、
何となくそこに集まってきて、皆で遊んだのだ・・
つかまあ、社宅には年齢制限や扶養家族数とかの基準があったやろうから、
社宅に住む子供は皆ほとんど同年代やったんやけどね・・
当然そこには「番長」なる存在が出てくるのである・・
子供の世界では「番長」は絶対なのである。
例えば野球をやってて、番長が「ストライク」と言えば、
「ボール」でも「ストライク」なのである!
ワタシはケンカは弱いくせに威勢だけは良かったんで、
このI番長とよく対立しては泣かされて家に帰ったもんだ・・
なんせ、
「番長を敵に回す」=「全員を敵に回す」っちゅう事やからねえ・・
そらあ、泣くわな・・・(爆
しかし、泣いて帰ってきた私を、母は非情にももう一度戦場に送り帰すのであった・・・
この頃社宅の子供達の間では、「メンコ」なるものが流行っていた。
ちなみに、関西では
「べったん」と言うのだが・・マメ知識!w
普通のメンコはタバコの箱ぐらいの大きさで、厚さ1ミリぐらいの厚紙でできている。
これを地面に置き、順番に自分のメンコを相手のメンコや地面などに打ちつけて、相手のメンコをひっくり返すのである。
ひっくり返ったメンコは当然、ゲットである。
不幸にも相手のメンコの上に乗ってしまった場合は、
相手はそのまま自分のを持ち上げてひっくり返す事もできる。
3〜5人ぐらいでやると、特に面白い。
I番長は、仮面ライダーの絵が描いてある丸いメンコを持っていた。
コレがなんと、
シングルのレコード並にでかいのである。
・・・
反則である。
でも「番長」が「反則じゃない」と言ったら、
それはもう、反則じゃないのである・・・
・・・
勝てないのだ!
何度やっても!
「仮面ライダーメンコ」に!
そらそうだ!
守備に回ればバツグンの安定性。
よっぽどデコボコの場所にでも飛んでいかない限り、ひっくり返すすべなど無い。
そして、ひとたび攻撃に回ると・・・
相手のメンコに打ちつける必要など無いのである!
ただ相手のの近くにバサッと打ち下ろせばいい。
その風圧で他の人間のメンコも一気にめくれ上がる。
一人勝ち状態である。
・・・そして集まったメンバーはスッテンテンになって、
半泣きで家路につくのであった・・・
次回、この「仮面ライダーメンコ」にイワされた仲間と共に、
ichizentino、起つ!!
続きます・・・

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