岩間先生が太気拳のことをお話しされる時、
「感性」という言葉をよく使われる。
「太気拳は感性の武術であり、武術そのものが感性の世界である」とよく言われていた。
「感性」とは、
感じる能力、感じ取る能力とも言える。
これは、ひとつの事象を見た時に、それをどの様に感じるかは千差万別であり、言葉では言い表せないセンスのひとつでもある。
現在、様々な運動理論が発表され、私も参考にさせてもらっているものが多くあるが、最終的には、感性でいかにとらえることができるか、がその人の上達を左右するものと考えている。
運動理論は分析の積み重ねで左脳の世界である。対して事象全体をとらえてしまう感性は右脳の世界である。
武術、スポーツ、芸術、料理など、人の手の加わる職人的な技術が要求される分野では必ず、高い感性が要求される様になる。
分析は部分の掘り下げであり、全体でとらえる感性を高めるにおいてはさまたげとなる場合があるので注意を要する。
しかし、分析し理解することで次のステップに進むこともあるので全く否定するわけでもないのであるが、最後は感性であると考える。
太気拳の様な、ある意味難解な武術を修得するにあたっては、先生の言われる感性を持ち合わせているかどうかが重要であろう。
来たる5月18日(日)、岩間先生を福岡に招いて九州初の「太気拳セミナー」が開催される。
参加される方は、それぞれの目的や価値観の違いがあるとは思うが、先生の一動一動を感性を研ぎ澄ませて、とらえていただきたいと思う。
そこには、感性でしかとらえられない世界が必ず存在する。
空手拳法成道会
http://www.joudou.jp/

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