去る11月7日、福岡市東体育館にて「佐藤聖二先生の太氣拳・講習会」が開催された。
前回、8月の講習会は成道会よりは2名の参加であったが、今回は私も含め、有段者5名が参加させていただいた。
当初、今回の講習会は立禅、揺り、推手の基本と発表されていたが、推手の希望が多かったため、単推手、双推手に内容が変更され、講義が開始された。
まず、何故、推手を行うのか、といったことから始まり、推手を実践するにあたって、その基本とも云える立禅における注意点、そして、単推手の実技へと進み、双推手、更に発力へと進んでいかれた。
佐藤先生が実技で示される動きは、立禅を中心に永年に渡って練り上げられた武術そのものであり、直接指導を受けた際に接した腕の重さ、強さは予想していたとは言え、驚くべきもので、ウェイトなどの通常の筋力鍛練では、決して身に付けられないものと感じさせられた。
まさに「百聞は一見にしかず、百見は一触にしかず」で、今回、佐藤先生の動きをこの目で見て、その腕に触れる事が出来たのは、非常に大きな収穫であった。
更に、何故、推手が必要となるのか、その訓練はどの様に、どこに注意しておこなうべきかといったことに至っても、実に具体的で理解しやすいものであった。
それにしても、推手攻防がここまで精密かつ実践的なものかと、あらためて太氣拳の奥深さと面白さを知らされ、まるで子供のようにワクワクした心境になった。
これまで、私の推手は我流の域を出ず、組み手に対する応用頻度も大変低かったと言わざるを得なかったのであるが、この点、新しい課題が与えられ、指標ができた思いである。
今回の講習会の内容は、佐藤先生の拳技のごく一端に過ぎないのかも知れないが、それでも、我々にとっては推手訓練の指標をいただき、今後の希望ともなり得る大変実りあるものとなった。
佐藤聖二先生、そして、講習会にては細かな御指導をいただいた三舟さん、拳学研究会の皆様にはあらためて、心より御礼申し上げる次第です。
有難うございました。
今回の講習会で勉強させていただいた内容を今後の稽古に生かせるよう、取り組んで参ります。
立禅の指導を受ける(左から)本村、馬原、城。右は佐藤聖二先生
太氣拳成道会
http://www.joudou.jp/

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