過日10月9日(日)、井上顕雄・弐段が岩間統正先生の仏子研修所の稽古に参加して来た。
昨年も同じ時期に岩間先生のもとを訪れており、今回は2回目である。
昨年は組み手で手厚い洗礼を受けたが、根っからの脳天気男、井上・弐段にとっては貴重な経験となったようである。
そして今年も又、性懲りもなく(?)本人の希望で参加させていただくことになった。
それにしても、岩間先生の間近で稽古をさせていただくことで得るものは実に大きかったようである。
今回の経験を今後の稽古に生かしてくれることを希望するところである。
以下、本人の体験レポートである。
「太氣拳仏子研修所・稽古体験レポート 太氣拳成道会・弐段 井上顕雄」
去る10月9日(日)に、太気拳仏子研修所・岩間統正師範(太気至誠拳法七段教士)の行われる稽古に参加させて頂きました。
稽古の場所は、埼玉県入間市仏子の岩間師範のご自宅近くにある山林と市立体育館の武道場。
稽古開始時刻は、いつも15時との事。
わたしは、昨年もこの時期に稽古に参加させて頂いたので、今年少し早めに、門下生の方々の集合場所である岩間師範のご自宅へ行くことが出来ました。
門下生の方々4人と岩間師範が来られてから、着替えを済ませて、近くの山林にて基本稽古。基本稽古は、立禅、半禅、揺り、立木打ちなど。
今回、ご迷惑とは知りながら、岩間師範にお願いをして、師範の基本稽古を近くにて拝見させて頂くことが出来ました。
以前、成道会の本村練士がブログのレポートに書かれていたように、岩間師範の稽古風景は文章に表せるものではなく、その場で感じ、おのずと心に刻みつけられるような雰囲気で、なんとも言えないオーラがあり、ゆっくりと動いている姿は、柔軟な野生動物をイメージさせるものでした。
そして、岩間師範の何百回とされる立木打ちの稽古姿は、「刀は、いつでも使えるように、研いでいないといけない。」という言葉そのもの。
師範は飄々とこなされていましたが、師範の言われる「生涯現役」という言葉の重みを感じずにはいられませんでした。
基本稽古終了後は、山を下り、一度、岩間師範のご自宅へ帰り、着替えなどを持ってから、近くの市立体育館へ。
軽く体をほぐした後、這い、揺り、練り、それから身法と続きました。
城代表が仏子研修所にて岩間師範に習われた通り、成道会の稽古でもさせて貰っていることなので、動きに迷うことは無い分(動く内容に迷ってはいませんでしたが、まったくもって綺麗とはいいがたい私の動きですが・・・)、岩間師範の動きを感じながら、心に刻みつけながら稽古をさせて頂きました。
少しの休憩した後、いよいよ組み手。
太気拳をご存じの方ならご承知の通り、組み手ではヘッドギアやサポーター、グローブなどは無しの、素面・素手。
緊張で心拍数は上がりっぱなしでしたが、最初に、門下生であり師範代理も勤める八田練士に胸を貸して頂きました。
私は、ボロボロのヘトヘトになりましたが、それから、八田練士は、同じ門下生の小柳練士、小林門下生、細谷門下生の連続4人組み手をされました。八田練士は、技量もさることながら、そのタフさに驚きました。(時間は、先生の体内時計で決まりますが、1組み手、約3分から10分ぐらいまでだったと思います。)
その後、せっかく福岡から来たのだからと、小柳練士、小林門下生、細谷門下生の胸を借りることとなりました。
結局、わたしはさらにボロボロのヘトヘトになり、帰宅した後、風呂場で鏡を見たら、全身痣だらけ。
組み手では、一つ一つの組み手について岩間師範から指導を頂きました。私自身たくさんの課題が浮き彫りなりました組み手でしたが、浮き彫りになった分だけ良かったのかなと思いました。
組み手終了後、近くの大衆浴場に連れていって頂き、汗を流してから、その後、岩間師範のご自宅にて、お食事をご馳走になりました。
お食事を頂いていて少しすると、ビデオ撮影されていたその日の組み手の観賞会。
岩間師範が、組み手の気になるところについてだけ、ぽつりぽつりとおっしゃられます。
それを、皆が心に刻みつけていきます。
お食事の後、お仕事の関係で都心に向かうからと、岩間師範のお車で、その日の宿まで乗せて頂きました。
お車の中で、その日の組み手の事、澤井先生の思い出話、岩間師範の人生観を聞かせて頂き、大変貴重な時間を過ごさせて頂きました。
宿に帰ってからは、目に焼き付けた岩間師範の動き、師範から頂いたたくさんの言葉、組み手でのたくさんの課題などが頭の中で渦を巻き、なかなか眠る事が出来ませんでした。
最後になりますが、岩間師範、仏子研修所の皆様、貴重な稽古に参加させて頂き、本当に有り難うございました。
仏子での稽古の経験を生かせるように、精進してまいります。
太氣拳成道会
http://www.joudou.jp/

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