2月下旬、故・佐藤聖二先生が生前、記されていたブログが遺稿集として編集され、「太気拳・意拳 研究ノート」として日貿出版社より出版された。
その内容は佐藤先生の研究成果そのものであり、太気拳、意拳の練習者にとって大きな指針となるものである。
過去にも佐藤先生のブログを読んでいて気付かされてきた内容が多くあったが、書籍となって改めて読んでみると、自分では気が付いていなかったような現時点での問題点を発見できたり、新しい世界が広がった。
以前には何気なく見過ごしていた内容が、練習者の理解度が上がるに従って新たな指針として提示されるようである。
元々は拳学研究会の会員の方々向けに、普段の稽古では充分に伝えにくい部分をブログという形で伝えたいという佐藤先生の想い、熱意の賜物であり、佐藤先生のお弟子さんに限らず、日本で太気拳、意拳を学ぶ人たちにとってはバイブルと言っても過言ではない価値があるものと考える。
自身の稽古で行き詰まりを感じた時、それを打開する手がかりが散りばめられているし、自身のレベルが上がるに従い、著書の内容をより深く理解できるようになるのでないだろうか?
亡くなられて尚、大きな影響力を持つ佐藤先生の武術家、指導者としての力量に感動すると共に心から感謝し、不才ながら、この武術に取り組み続けていく助けとしていきたい。
太氣拳成道会
http://www.joudou.jp/

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