10月に入って、門下生の出席率が少々停滞気味である。
皆社会人であり、時間的には武道中心の生活をおくっている訳ではないので仕事や諸々の都合で一時的に道場に向かう回数が減ることがあっても仕方があるまいと考える。
この点、太気拳は一人稽古の比重が大きいため、道場に来れなくとも日常の生活の中で武の世界に入り込むことが出来る。
忙しい人は何日も道場に現れていないに関わらず、久しぶりに対人練習をしてみるとその動きがサビ付いていないばかりか、質的な変化を感じさせられることもしばしばある。
立禅、這い、練りといった鍛錬は少しずつ、やがては大きくその人の動きの質を武的に変化させてしまう様である。
やがてそれは日常生活の歩く、立つ、座るなどの所作までもが武術になる。生活即武術である。
これが太気拳の一つの醍醐味であり、味である。
それが故、私自身生きていく色々のなかで続けていけてるのだろう。
太気拳を習い始めた頃、岩間先生から「城君はこれから、結婚や仕事でいろんなことがおこるだろうが、太気を止められなくなる」と言われたことがそのままになっている。
成道会を通じて太気拳に取り組んでいる人達、これから始めようとしている人達もこの味を知って、末永く武術を続けていってもらいたいと願う。
空手拳法成道会
http://www.joudou.jp/

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