・暖かくなったというより、暑いくらいだ。新緑がまぶしい。
・読売新聞4月25日夕刊で、田中慎弥氏が谷崎潤一郎の「刺青」について書いている文章が胸に迫った。田中氏は、谷崎が現代にあまり広く読まれていないのではと指摘したあとで、時代の要請とは関わりのないところに谷崎文学の真価があると説く。
もっと無意味なものを書きたい。ただ美しい、それ以外に何もない小説を。経済や効率よりも美にこそ価値がある、いや現代に無価値、無意味とされるものこそ最上の美だと思わせる小説を。
「作家・田中慎弥さんが読む 「刺青」の清吉」より
うーん、本当にその通りですな。俳句についても、同じことが言える。