浅はかな知識で何なんだけど、毎年この時期は私なりに考えてみる。
今日は広島の町に原爆が投下された日だ。
小学校や中学校の頃、夏休みには登校日が何日かあって、色々と戦争や平和について勉強させられた。
勉強したのではなくて
勉強させられたのだけど…。
小学校3年生の時に学校で「
はだしのゲン」と言う映画を見た。
広島に原爆が落とされて家族がバラバラになっていく話だ。
落とされる前の話、落とされてからの話は悲しいものだったけれど、落とされて直後の映像はスゴク恐かったのを覚えている。
人の体がお化けのようになっていく様を見てからズット恐怖で震えが止まらなかった。
小学校6年生の時の担任は小学校1年生の時に戦争が終わったそうで、授業でも幼いのに両親と別れて疎開した話を聞かせてくれた。
ふと自分がその立場だったらどうだろう?と思ったりした。
確か中学校2年生ぐらいで「
ほたるの墓」と言う映画を学校で見た。
まさしく自分と同じ歳の少年が10歳ほど離れた妹と生きていこうとする話。
自分にも同じくらい歳の離れた妹がいて、ものスゴク胸が痛かった。
私の父親は戦後生れで、戦時中のことは良く知らないと思う。
でも、父は私に父なりに戦争の悲惨さを語っていたと思う。
広島、長崎、沖縄。それ以外にもたくさんあの頃に悲しい思いをした町はある。
日本だけでなく中国、韓国、北朝鮮だって東南アジアの国だって、アメリカにだって悲しい思い出はたくさんある。
一年に一度だけ。たった一度かもしれないけど勉強させられたから大人になって考えることが出来るようになったのかなと感じる。
今の日本が幸せなのかどうかは知らないけれど、平和であることは確かだ。
ただ、この平和はいつまで続くか判らない。
自分が結婚して子供が出来たときに自分の子供が平和な世界で暮らせるように願う。
だから自分も自分の子供には浅はかな知識でも、自分の父親のように戦争のことを語っていくつもりでいる。
難しいことでなくても、身近なことから平和を感じて、それを大切にしたいと思う。
浅はかな知識で何なんだけど、毎年この時期は私なりに考えてみる。

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