大阪府モデルと徳島県モデル  私立中学・高等学校について

 大阪府では、私立高校への就学支援政策の結果、公立高校の私学化と私立高校の準公設民営化が同時に進行しており、このような公私の関係性が、他の都道府県においても今後起きる可能性があるといえる。
 その対極にあるのが、徳島県の私立高校の姿である。
 徳島県には私立高校がわずかに3校しかなく、その3校はいわゆる「ピラミッド」のいちばん上といちばん下に位置している。

 徳島文理高校[普通]68
 生光学園高校[特別進学]46
 生光学園高校[普通]38
 香蘭高校[普通]38
 生光学園高校[体育]37


*出典:徳島県高校偏差値一覧:http://momotaro.boy.jp/html/KHI%20tokusimakenn.html
 
 つまり、生徒を集めるために、公立高校と競合するのではなく、公立高校のいないところにシフトすることで、結果的に公立との共存することが可能となっている。
 大阪府のように、私立高校の数も多く、公立高校だけでは明らかに収容力が不足する地域であれば、大阪府のようなモデルが成り立つ。しかしそのような地域は、全国的にはきわめて珍しい。
 むしろ、徳島県のような状況が、他県においても進行すると考えるべきであろう。
 そして、このような状況になったとき、「私立高校の授業料を無償化する政策」が支持を得られるだろうか。「勝手に公立に行かずに(上位の)私立を選んだ」生徒と、「頑張れば公立に行けたのにそれをしなかったため(下位の)私立に進んだ」生徒に対して、補助金を支出するというコンセンサスが得られるだろうか。
 自分にはそうは思えない。私学の冬の時代は、近い。
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