「選抜の公平性」とは何か?  教育社会学

 毎回、マラソンのオリンピック派遣選手の選考については一波乱あるが、そもそも3人を選ぶのに4回のレースをする上に、過去の実績だとかを「総合的に判断して」選ぶから、よくわからないことになる。
 東大入試を4回実施して、「総合的に判断」するようなものだ。

 もっとも、東大入試が一発勝負なことが公平かどうかはわからない。センター試験に失敗したらそれまででし、後期入試の門戸はきわめて狭い。それよりは1年間の成績から「総合的に判断」した方が、いい学生を選べるかもしれない。
 しかし、それでも私たちは「入試は一発勝負」というのが、どこかにある。敗者復活を設けると、どんどん制度が複雑になっていって、結局、公平性の基準がわからなくなることを、経験的に知っているからだ。この一発勝負を公平だと受け入れる土壌が、学校生活の中で叩き込まれて形成されてきたわけだから、陸連のマラソンの選考過程が公平に見えないのは、当然といえば当然のことであるかもしれない。
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